【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の京阪石山坂本線 (石山寺駅～坂本比叡山口駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.0万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -13.4％( -8.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 36 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.7年(昨年 25.0年から +26.5 ％増)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 42.7 坪から +8.5 ％増)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 31.5 坪から -1.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。京阪石山駅、粟津駅、南滋賀駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは松ノ馬場駅で昨年に比べ +195.2 ％、坪単価は 97.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(松ノ馬場駅、近江神宮前駅)は +181.6 ％(坪単価 +60.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(滋賀里駅、坂本比叡山口駅)は -43.7 ％(坪単価 -28.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 ％ → 2024年 10.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 23.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.0 年 → 2024年 31.7 年、+26.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 46.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.6 ％ → 2024年 6.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松ノ馬場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.6万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +195.2％( +64.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった滋賀里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.5万円/坪(8.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -53.2％( -31.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪石山坂本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 石山寺駅 | 50.8万/坪 (35.0年/51.3坪) | 55.5万/坪 (20.3年/53.4坪) | 64.3万/坪 (13.6年/51.4坪) |
| 唐橋前駅 | 52.9万/坪 (48.4年/43.9坪) | 71.9万/坪 (28.5年/40.7坪) | 62.0万/坪 (18.9年/35.9坪) |
| 京阪石山駅 | 38.4万/坪 (36.0年/60.5坪) | 30.3万/坪 (29.8年/24.2坪) | 61.7万/坪 (13.8年/81.7坪) |
| 粟津駅 | 49.0万/坪 (34.9年/30.8坪) | 37.4万/坪 (38.7年/35.5坪) | 55.1万/坪 (45.5年/83.2坪) |
| 瓦ケ浜駅 | 88.2万/坪 (3.0年/49.9坪) | 112万/坪 (0.5年/34.8坪) | 517万/坪 (0.25年/46.1坪) |
| 中ノ庄駅 | 27.5万/坪 (55.0年/77.1坪) | - | 123万/坪 (28.4年/52.9坪) |
| 膳所本町駅 | 69.8万/坪 (26.5年/31.8坪) | 99.2万/坪 (6.8年/33.3坪) | - |
| 錦駅 | - | 60.6万/坪 (0年/27.2坪) | - |
| 京阪膳所駅 | - | - | - |
| 石場駅 | 48.5万/坪 (48.3年/16.6坪) | 66.1万/坪 (20.3年/21.2坪) | 93.2万/坪 (16.5年/42.4坪) |
| 島ノ関駅 | - | - | - |
| 三井寺駅 | 26.1万/坪 (44.3年/25.0坪) | - | 79.6万/坪 (36.5年/156坪) |
| 京阪大津京駅 | - | - | 35.3万/坪 (39.2年/96.8坪) |
| 近江神宮前駅 | 89.8万/坪 (26.5年/145坪) | 33.5万/坪 (32.1年/59.0坪) | - |
| 南滋賀駅 | 92.6万/坪 (14.0年/41.6坪) | 52.9万/坪 (27.5年/37.8坪) | 49.9万/坪 (32.3年/70.7坪) |
| 滋賀里駅 | 27.5万/坪 (41.2年/31.8坪) | 58.6万/坪 (21.7年/44.2坪) | 54.2万/坪 (36.2年/46.1坪) |
| 穴太駅 | - | 69.1万/坪 (0年/37.8坪) | 58.5万/坪 (25.3年/41.1坪) |
| 松ノ馬場駅 | 97.6万/坪 (6.0年/40.8坪) | 33.1万/坪 (30.0年/33.3坪) | 76.0万/坪 (6.4年/40.6坪) |
| 坂本比叡山口駅 | 49.4万/坪 (8.5年/51.4坪) | 75.2万/坪 (47.5年/45.4坪) | 18.8万/坪 (46.4年/37.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
松ノ馬場駅 97.6 万/坪(昨年同期比 +195.2 ％)
松ノ馬場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.6万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +195.2％( +64.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 6.0年(昨年 30.0年から -80.0 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 33.3 坪から +22.7 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 33.3 坪から -4.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.0 年 → 2024年 6.0 年、-80.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 15.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
近江神宮前駅 89.8 万/坪(昨年同期比 +167.9 ％)
近江神宮前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.8万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +167.9％( +56.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 32.1年から -17.5 ％減)。平均土地面積は 145.2 坪 (昨年 59.0 坪から +146.2 ％増)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 37.1 坪から +59.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 32.1 年 → 2024年 26.5 年、-17.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.0 分 → 2024年 5.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
滋賀里駅 27.5 万/坪(昨年同期比 -53.2 ％)
滋賀里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.5万円/坪(8.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -53.2％( -31.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.2年(昨年 21.7年から +90.1 ％増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 44.2 坪から -28.1 ％減)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 36.9 坪から -8.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.7 年 → 2024年 41.2 年、+90.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 10.0 分、+66.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 80.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
坂本比叡山口駅 49.4 万/坪(昨年同期比 -34.3 ％)
坂本比叡山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.4万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.3％( -25.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.5年(昨年 47.5年から -82.1 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 45.4 坪から +13.3 ％増)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 29.2 坪から +0.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 47.5 年 → 2024年 8.5 年、-82.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.0 分 → 2024年 12.5 分、-16.7 ％と減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示