【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR常磐線快速 (上野駅~北千住駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -6.3%( -11.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 26 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.2年(昨年 18.0年から +68.0 %増)。平均土地面積は 33.6 坪 (昨年 24.6 坪から +36.4 %増)。平均建物面積は 66.8 坪 (昨年 40.7 坪から +64.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三河島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三河島駅で昨年に比べ +29.2 %、坪単価は 215 万円/坪となった。
上位 1 駅(三河島駅)は +29.2 %(坪単価 +48.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(日暮里駅)は -18.9 %(坪単価 -44.3 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.0 年 → 2022年 30.2 年、+68.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 8.0 分 → 2022年 9.2 分、+14.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.7 % → 2022年 32.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 26.1 % → 2022年 40.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(65.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +29.2%( +48.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -17.7%( -33.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
JR常磐線快速 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野駅 | - | - | 527万/坪 (24.7年/84.7坪) |
日暮里駅 | 190万/坪 (43.0年/61.5坪) | 234万/坪 (17.0年/27.2坪) | 241万/坪 (46.5年/19.7坪) |
三河島駅 | 215万/坪 (33.2年/57.8坪) | 167万/坪 (22.0年/17.5坪) | 114万/坪 (44.5年/18.9坪) |
南千住駅 | 171万/坪 (28.8年/17.0坪) | 168万/坪 (18.4年/33.0坪) | 188万/坪 (25.8年/52.8坪) |
北千住駅 | 153万/坪 (26.5年/23.7坪) | 186万/坪 (16.0年/22.7坪) | 159万/坪 (22.4年/48.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三河島駅 215.4 万/坪(昨年同期比 +29.2 %)
三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(65.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +29.2%( +48.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 33.2年(昨年 22.0年から +50.9 %増)。平均土地面積は 57.8 坪 (昨年 17.5 坪から +229.3 %増)。平均建物面積は 81.1 坪 (昨年 22.4 坪から +262.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.2 分 → 2022年 4.8 分、-22.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 60.0 % → 2022年 80.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 22.0 年 → 2022年 33.2 年、+50.9 %と大きく増加)
日暮里駅 190.0 万/坪(昨年同期比 -18.9 %)
日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -18.9%( -44.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.0年(昨年 17.0年から +152.9 %増)。平均土地面積は 61.5 坪 (昨年 27.2 坪から +125.9 %増)。平均建物面積は 226.4 坪 (昨年 69.1 坪から +227.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.0 年 → 2022年 43.0 年、+152.9 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示