【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の東京メトロ日比谷線 (北千住駅~中目黒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 289万円/坪(87.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -6.0%( -18.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 25 件(1年前(2023年)に比べて -89.5%( -213件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 26.5年から -23.1 %減)。平均土地面積は 32.4 坪 (昨年 34.9 坪から -7.1 %減)。平均建物面積は 60.6 坪 (昨年 71.0 坪から -14.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。南千住駅、六本木駅、恵比寿駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは恵比寿駅で昨年に比べ +83.0 %、坪単価は 770 万円/坪となった。
上位 2 駅(恵比寿駅、六本木駅)は +80.3 %(坪単価 +429.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(広尾駅、北千住駅)は -29.5 %(坪単価 -152.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.5 年 → 2024年 20.3 年、-23.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.7 % → 2024年 20.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 8.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.2 分 → 2024年 10.8 分、+17.5 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.4 % → 2024年 37.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.7 % → 2024年 8.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった六本木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,167万円/坪(353万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +77.5%( +509.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 181万円/坪(54.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.9%( -1.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -48件/坪)と大幅に減少しています。)。
東京メトロ日比谷線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
北千住駅 | 181万/坪 (21.1年/22.9坪) | 183万/坪 (21.3年/28.2坪) | 159万/坪 (24.4年/28.7坪) |
南千住駅 | 232万/坪 (18.5年/20.4坪) | 157万/坪 (26.1年/29.3坪) | 195万/坪 (21.5年/23.3坪) |
三ノ輪駅 | 200万/坪 (17.8年/24.5坪) | 192万/坪 (26.4年/27.6坪) | 390万/坪 (33.5年/42.6坪) |
入谷駅 | - | 287万/坪 (34.4年/44.1坪) | 262万/坪 (35.7年/42.6坪) |
上野駅 | - | 284万/坪 (50.5年/22.7坪) | 282万/坪 (15.5年/12.9坪) |
仲御徒町駅 | - | 301万/坪 (27.2年/19.9坪) | 403万/坪 (14.3年/26.5坪) |
秋葉原駅 | 413万/坪 (36.0年/54.5坪) | 349万/坪 (57.5年/46.1坪) | 342万/坪 (31.3年/56.7坪) |
小伝馬町駅 | - | - | 701万/坪 (1.3年/23.4坪) |
人形町駅 | - | 402万/坪 (38.9年/23.9坪) | 421万/坪 (35.7年/29.3坪) |
茅場町駅 | - | 439万/坪 (34.2年/31.8坪) | 508万/坪 (16.6年/34.0坪) |
八丁堀駅 | - | 331万/坪 (44.0年/16.6坪) | 282万/坪 (36.0年/23.3坪) |
築地駅 | - | 424万/坪 (13.3年/32.1坪) | 782万/坪 (60.3年/42.9坪) |
東銀座駅 | - | 596万/坪 (43.1年/36.0坪) | 288万/坪 (34.8年/70.3坪) |
銀座駅 | - | 1,179万/坪 (41.9年/26.5坪) | 855万/坪 (58.5年/22.7坪) |
日比谷駅 | - | - | - |
虎ノ門ヒルズ駅 | - | 614万/坪 (34.6年/43.9坪) | - |
神谷町駅 | - | 721万/坪 (40.3年/54.5坪) | - |
六本木駅 | 1,167万/坪 (17.5年/61.3坪) | 657万/坪 (23.0年/32.3坪) | 718万/坪 (31.1年/63.3坪) |
広尾駅 | 219万/坪 (29.0年/19.7坪) | 522万/坪 (21.7年/43.5坪) | 342万/坪 (28.5年/32.1坪) |
恵比寿駅 | 770万/坪 (39.0年/42.4坪) | 421万/坪 (24.1年/48.0坪) | 543万/坪 (25.2年/47.0坪) |
中目黒駅 | 467万/坪 (6.0年/22.7坪) | 432万/坪 (26.4年/60.3坪) | 430万/坪 (21.2年/76.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
恵比寿駅 769.8 万/坪(昨年同期比 +83.0 %)
恵比寿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 770万円/坪(233万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +83.0%( +349.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -96.4%( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.0年(昨年 24.1年から +62.1 %増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 48.0 坪から -11.7 %減)。平均建物面積は 220.8 坪 (昨年 109.3 坪から +101.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.1 年 → 2024年 39.0 年、+62.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 100.0 %)
六本木駅 1166.7 万/坪(昨年同期比 +77.5 %)
六本木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,167万円/坪(353万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +77.5%( +509.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 23.0年から -23.8 %減)。平均土地面積は 61.3 坪 (昨年 32.3 坪から +89.5 %増)。平均建物面積は 154.3 坪 (昨年 87.1 坪から +77.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.0 年 → 2024年 17.5 年、-23.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 5.9 分 → 2024年 5.0 分、-14.9 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 50.0 %)
広尾駅 218.7 万/坪(昨年同期比 -58.1 %)
広尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 219万円/坪(66.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -58.1%( -303.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -84.6%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 21.7年から +33.6 %増)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 43.5 坪から -54.8 %減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 52.7 坪から -25.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.7 年 → 2024年 29.0 年、+33.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.6 分 → 2024年 13.5 分、+27.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 % → 2024年 100.0 %)
北千住駅 181.4 万/坪(昨年同期比 -0.9 %)
北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 181万円/坪(54.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.9%( -1.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -48件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 21.3年から -1.0 %減)。平均土地面積は 22.9 坪 (昨年 28.2 坪から -18.9 %減)。平均建物面積は 29.1 坪 (昨年 29.5 坪から -1.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 % → 2024年 12.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.0 % → 2024年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.0 % → 2024年 25.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.0 % → 2024年 12.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示