この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の東京メトロ丸ノ内分岐線 (中野坂上駅～方南町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 297万円/坪(90.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +19.6％( +48.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2022年)に比べて -36.4％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 19.9年から -2.4 ％減)。平均土地面積は 29.9 坪 (昨年 48.7 坪から -38.5 ％減)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 75.2 坪から -50.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。中野新橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中野新橋駅で昨年に比べ +46.9 ％、坪単価は 425 万円/坪となった。
上位 1 駅(中野新橋駅)は +46.9 ％(坪単価 +135.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(中野富士見町駅)は -9.3 ％(坪単価 -27.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 15.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.1 ％ → 2023年 9.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 21.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 21.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中野新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 425万円/坪(128万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +46.9％( +135.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった方南町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 233万円/坪(70.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +5.0％( +11.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ丸ノ内分岐線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中野坂上駅 | 289万/坪 (9.0年/17.1坪) | 269万/坪 (16.0年/55.4坪) | 271万/坪 (5.3年/25.0坪) |
| 中野新橋駅 | 425万/坪 (34.6年/36.9坪) | 289万/坪 (24.7年/67.8坪) | 255万/坪 (31.0年/49.9坪) |
| 中野富士見町駅 | 268万/坪 (18.0年/57.5坪) | 295万/坪 (1.3年/51.4坪) | 223万/坪 (15.4年/49.0坪) |
| 方南町駅 | 233万/坪 (14.7年/25.7坪) | 222万/坪 (22.4年/38.9坪) | 189万/坪 (25.9年/34.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中野新橋駅 424.7 万/坪(昨年同期比 +46.9 ％)
中野新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 425万円/坪(128万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +46.9％( +135.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.6年(昨年 24.7年から +40.3 ％増)。平均土地面積は 36.9 坪 (昨年 67.8 坪から -45.5 ％減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 106.9 坪から -67.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 24.7 年 → 2023年 34.6 年、+40.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.4 分 → 2023年 7.1 分、+31.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 60.0 ％)
中野富士見町駅 267.6 万/坪(昨年同期比 -9.3 ％)
中野富士見町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 268万円/坪(81.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -9.3％( -27.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 1.3年から +1249.9 ％増)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 51.4 坪から +11.8 ％増)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 116.0 坪から -45.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 1.3 年 → 2023年 18.0 年、+1249.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 6.3 分 → 2023年 9.5 分、+50.0 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示