この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の東京メトロ丸ノ内分岐線 (中野坂上駅～方南町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 236万円/坪(71.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +4.7％( +10.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 95 件(１年前(2020年)に比べて +55.7％( +34件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 21.5年から +0.1 ％増)。平均土地面積は 40.4 坪 (昨年 31.4 坪から +28.8 ％増)。平均建物面積は 58.6 坪 (昨年 43.4 坪から +35.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。
上位 1 駅(中野新橋駅)は +105.3 ％(坪単価 +144.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(中野富士見町駅)は -20.6 ％(坪単価 -61.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.8 ％ → 2021年 7.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.1 ％ → 2021年 18.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.4 分 → 2021年 8.4 分、+13.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 17.5 ％ → 2021年 32.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 29.8 ％ → 2021年 16.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中野新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 282万円/坪(85.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +105.3％( +144.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった方南町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 214万円/坪(64.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +4.1％( +8.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2020年)に比べて +75.0％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東京メトロ丸ノ内分岐線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中野坂上駅 | 247万/坪 (22.7年/26.2坪) | 236万/坪 (27.9年/33.8坪) | 229万/坪 (24.9年/27.3坪) |
| 中野新橋駅 | 282万/坪 (19.0年/42.4坪) | 137万/坪 (37.1年/26.9坪) | 209万/坪 (25.3年/45.2坪) |
| 中野富士見町駅 | 237万/坪 (20.3年/64.4坪) | 299万/坪 (16.5年/35.3坪) | 215万/坪 (10.4年/36.5坪) |
| 方南町駅 | 214万/坪 (22.0年/37.3坪) | 205万/坪 (13.6年/28.7坪) | 200万/坪 (20.0年/32.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中野新橋駅 282.2 万/坪(昨年同期比 +105.3 ％)
中野新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 282万円/坪(85.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +105.3％( +144.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.0年(昨年 37.1年から -48.8 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 26.9 坪から +57.3 ％増)。平均建物面積は 90.2 坪 (昨年 58.5 坪から +54.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.1 年 → 2021年 19.0 年、-48.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 22.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 ％ → 2021年 11.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 ％ → 2021年 10.0 ％)
中野富士見町駅 237.4 万/坪(昨年同期比 -20.6 ％)
中野富士見町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 237万円/坪(71.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -20.6％( -61.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2020年)に比べて +40.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 16.5年から +23.5 ％増)。平均土地面積は 64.4 坪 (昨年 35.3 坪から +82.4 ％増)。平均建物面積は 80.4 坪 (昨年 39.2 坪から +105.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.5 年 → 2021年 20.3 年、+23.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 6.6 分 → 2021年 7.8 分、+18.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.7 ％ → 2021年 30.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示