【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の京王相模原線 (調布駅~多摩境駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 144万円/坪(43.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -4.2%( -6.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 105 件(1年前(2020年)に比べて +81.0%( +47件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 8.0年から +52.2 %増)。平均土地面積は 46.2 坪 (昨年 45.5 坪から +1.7 %増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 36.9 坪から -1.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。南大沢駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南大沢駅で昨年に比べ +42.8 %、坪単価は 128 万円/坪となった。
上位 2 駅(南大沢駅、京王永山駅)は +25.3 %(坪単価 +22.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(京王多摩川駅、京王堀之内駅)は -24.7 %(坪単価 -38.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.8 % → 2021年 3.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.0 年 → 2021年 12.1 年、+52.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.3 % → 2021年 31.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 61.4 % → 2021年 42.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった調布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(52.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -7.7%( -14.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 40 件(1年前(2020年)に比べて +110.5%( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった京王永山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.9万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +7.7%( +6.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +60.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
京王相模原線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
調布駅 | 175万/坪 (10.3年/34.7坪) | 189万/坪 (6.5年/33.8坪) | 209万/坪 (11.7年/44.7坪) |
京王多摩川駅 | 109万/坪 (20.0年/61.1坪) | 158万/坪 (13.3年/36.7坪) | 179万/坪 (0.3年/48.4坪) |
京王よみうりランド駅 | - | 173万/坪 (0年/33.3坪) | 165万/坪 (1.0年/27.2坪) |
稲城駅 | 147万/坪 (9.1年/47.2坪) | - | 139万/坪 (29.0年/218坪) |
京王永山駅 | 91.9万/坪 (19.8年/33.5坪) | 85.3万/坪 (23.2年/46.3坪) | 109万/坪 (1.0年/33.3坪) |
京王多摩センター駅 | 115万/坪 (16.2年/43.6坪) | - | 155万/坪 (16.8年/94.2坪) |
京王堀之内駅 | 121万/坪 (13.3年/55.6坪) | 149万/坪 (1.1年/54.7坪) | 140万/坪 (6.8年/68.3坪) |
南大沢駅 | 128万/坪 (13.8年/70.8坪) | 89.4万/坪 (13.5年/65.0坪) | 100万/坪 (14.0年/59.7坪) |
多摩境駅 | 141万/坪 (5.8年/49.2坪) | 139万/坪 (5.1年/50.2坪) | 111万/坪 (2.8年/41.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南大沢駅 127.7 万/坪(昨年同期比 +42.8 %)
南大沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +42.8%( +38.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 13.5年から +1.8 %増)。平均土地面積は 70.8 坪 (昨年 65.0 坪から +8.8 %増)。平均建物面積は 61.5 坪 (昨年 46.4 坪から +32.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 37.5 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
京王永山駅 91.9 万/坪(昨年同期比 +7.7 %)
京王永山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.9万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +7.7%( +6.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +60.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 23.2年から -14.9 %減)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 46.3 坪から -27.7 %減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 47.8 坪から -35.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 23.2 年 → 2021年 19.8 年、-14.9 %と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 50.0 %)
京王多摩川駅 109.0 万/坪(昨年同期比 -30.8 %)
京王多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -30.8%( -48.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 13.3年から +50.9 %増)。平均土地面積は 61.1 坪 (昨年 36.7 坪から +66.6 %増)。平均建物面積は 52.6 坪 (昨年 54.5 坪から -3.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.3 年 → 2021年 20.0 年、+50.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.0 分 → 2021年 9.2 分、+53.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 50.0 %)
京王堀之内駅 121.2 万/坪(昨年同期比 -18.5 %)
京王堀之内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -18.5%( -27.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +28.6%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 1.1年から +1066.2 %増)。平均土地面積は 55.6 坪 (昨年 54.7 坪から +1.8 %増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 35.4 坪から +4.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 1.1 年 → 2021年 13.3 年、+1066.2 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 85.7 % → 2021年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示