【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期の名古屋市名城線 (金山駅～西高蔵駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -8.7％( -14.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 75 件(１年前(2022年)に比べて +15.4％( +10件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 18.1年から +0.3 ％増)。平均土地面積は 60.6 坪 (昨年 56.8 坪から +6.7 ％増)。平均建物面積は 82.0 坪 (昨年 59.5 坪から +37.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。金山駅、志賀本通駅、八事駅、瑞穂運動場東駅、堀田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは矢場町駅で昨年に比べ +248.2 ％、坪単価は 502 万円/坪となった。
上位 2 駅(矢場町駅、ナゴヤドーム前矢田駅)は +228.9 ％(坪単価 +211.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(栄駅、自由ケ丘駅)は -66.6 ％(坪単価 -976.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.1 ％ → 2023年 23.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.2 ％ → 2023年 27.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.8 ％ → 2023年 26.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 2.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった矢場町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 502万円/坪(152万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +248.2％( +358.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった志賀本通駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.1万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +25.2％( +15.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 名古屋市名城線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 金山駅 | 124万/坪 (18.2年/70.9坪) | 103万/坪 (40.4年/111坪) | 132万/坪 (30.8年/34.8坪) |
| 東別院駅 | - | 113万/坪 (43.8年/58.2坪) | 135万/坪 (14.8年/93.0坪) |
| 上前津駅 | - | - | 70.9万/坪 (32.8年/33.3坪) |
| 矢場町駅 | 502万/坪 (11.3年/46.9坪) | 144万/坪 (4.8年/39.3坪) | 488万/坪 (20.8年/33.3坪) |
| 栄駅 | 283万/坪 (26.8年/77.1坪) | 2,139万/坪 (22.8年/69.6坪) | - |
| 久屋大通駅 | - | - | - |
| 名古屋城駅 | 105万/坪 (31.8年/56.0坪) | - | - |
| 名城公園駅 | 122万/坪 (19.8年/22.2坪) | 156万/坪 (21.8年/22.7坪) | 103万/坪 (15.8年/69.6坪) |
| 黒川駅 | 129万/坪 (17.9年/49.2坪) | 169万/坪 (5.0年/49.9坪) | 103万/坪 (23.8年/47.2坪) |
| 志賀本通駅 | 76.1万/坪 (26.8年/32.5坪) | 60.7万/坪 (31.8年/44.6坪) | 140万/坪 (0.25年/28.7坪) |
| 平安通駅 | 126万/坪 (15.8年/49.9坪) | 147万/坪 (1.8年/16.6坪) | 138万/坪 (6.8年/39.3坪) |
| 大曽根駅 | 93.3万/坪 (20.8年/93.8坪) | 86.2万/坪 (16.3年/46.1坪) | 121万/坪 (6.2年/33.9坪) |
| ナゴヤドーム前矢田駅 | 94.4万/坪 (34.8年/56.7坪) | 30.5万/坪 (43.8年/42.4坪) | 94.4万/坪 (21.8年/29.1坪) |
| 砂田橋駅 | - | - | 50.6万/坪 (35.8年/27.2坪) |
| 茶屋ケ坂駅 | 113万/坪 (22.2年/41.5坪) | 123万/坪 (14.0年/63.8坪) | 81.4万/坪 (17.4年/39.9坪) |
| 自由ケ丘駅 | 112万/坪 (28.2年/82.0坪) | 208万/坪 (-0.25年/69.6坪) | 151万/坪 (18.6年/156坪) |
| 本山駅 | 195万/坪 (15.4年/51.1坪) | 224万/坪 (14.8年/89.2坪) | 195万/坪 (9.2年/75.7坪) |
| 名古屋大学駅 | 214万/坪 (8.8年/46.9坪) | 209万/坪 (20.8年/60.9坪) | 132万/坪 (0.8年/33.3坪) |
| 八事日赤駅 | 160万/坪 (13.8年/233坪) | - | 136万/坪 (11.8年/62.4坪) |
| 八事駅 | 210万/坪 (11.8年/80.9坪) | 128万/坪 (26.8年/73.4坪) | 115万/坪 (35.8年/108坪) |
| 総合リハビリセンター駅 | 156万/坪 (13.4年/44.4坪) | 76.6万/坪 (21.3年/59.0坪) | 169万/坪 (15.0年/79.0坪) |
| 瑞穂運動場東駅 | 157万/坪 (13.2年/70.8坪) | 94.9万/坪 (16.5年/34.5坪) | 140万/坪 (4.4年/34.1坪) |
| 新瑞橋駅 | 120万/坪 (12.8年/24.2坪) | 160万/坪 (3.3年/48.4坪) | 110万/坪 (22.3年/50.8坪) |
| 妙音通駅 | - | - | 119万/坪 (15.8年/19.7坪) |
| 堀田駅 | 126万/坪 (0.8年/33.3坪) | 98.5万/坪 (13.0年/26.0坪) | 130万/坪 (0.8年/26.2坪) |
| 熱田神宮伝馬町駅 | - | 107万/坪 (0.8年/21.2坪) | 89.0万/坪 (50.3年/59.5坪) |
| 熱田神宮西駅 | 126万/坪 (5.8年/15.1坪) | - | - |
| 西高蔵駅 | - | 157万/坪 (0.8年/21.2坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
矢場町駅 502.3 万/坪(昨年同期比 +248.2 ％)
矢場町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 502万円/坪(152万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +248.2％( +358.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 4.8年から +136.7 ％増)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 39.3 坪から +19.2 ％増)。平均建物面積は 86.2 坪 (昨年 66.6 坪から +29.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.0 分 → 2023年 8.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 4.8 年 → 2023年 11.3 年、+136.7 ％と大きく増加)
ナゴヤドーム前矢田駅 94.4 万/坪(昨年同期比 +209.5 ％)
ナゴヤドーム前矢田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.4万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +209.5％( +63.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 43.8年から -20.6 ％減)。平均土地面積は 56.7 坪 (昨年 42.4 坪から +33.9 ％増)。平均建物面積は 213.3 坪 (昨年 78.7 坪から +171.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 43.8 年 → 2023年 34.8 年、-20.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.0 分 → 2023年 9.5 分、+35.7 ％と大きく増加)
栄駅 282.6 万/坪(昨年同期比 -86.8 ％)
栄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 283万円/坪(85.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -86.8％( -1856.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 22.8年から +17.6 ％増)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 69.6 坪から +10.9 ％増)。平均建物面積は 393.3 坪 (昨年 51.4 坪から +664.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 22.8 年 → 2023年 26.8 年、+17.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 2.0 分 → 2023年 5.0 分、+150.0 ％と大きく増加)
自由ケ丘駅 111.6 万/坪(昨年同期比 -46.4 ％)
自由ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(33.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -46.4％( -96.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 -0.2年から -11525.1 ％減)。平均土地面積は 82.0 坪 (昨年 69.6 坪から +17.8 ％増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 40.8 坪から +18.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 -0.2 年 → 2023年 28.2 年、-11525.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.0 分 → 2023年 12.8 分、+28.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示