【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR中央本線 (上野原駅~小淵沢駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.4万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.0%( -7.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 166 件(1年前(2023年)に比べて -66.1%( -324件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 27.7年から +10.3 %増)。平均土地面積は 95.0 坪 (昨年 112.2 坪から -15.3 %減)。平均建物面積は 45.8 坪 (昨年 47.0 坪から -2.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 15 駅。ほとんどの駅において下落した。長坂駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは長坂駅で昨年に比べ +59.7 %、坪単価は 55.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(長坂駅、韮崎駅)は +38.5 %(坪単価 +14.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(上野原駅、鳥沢駅)は -77.4 %(坪単価 -32.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 37.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.5 % → 2024年 3.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 27.7 年 → 2024年 30.6 年、+10.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.0 % → 2024年 35.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.0 % → 2024年 17.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった塩崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.9万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -11.1%( -7.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上野原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.6万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -82.6%( -26.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR中央本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野原駅 | 5.6万/坪 (49.4年/99.8坪) | 32.4万/坪 (41.7年/78.3坪) | 23.4万/坪 (40.0年/76.1坪) |
四方津駅 | 41.3万/坪 (29.0年/66.6坪) | 59.1万/坪 (20.8年/67.3坪) | 67.9万/坪 (21.8年/62.5坪) |
梁川駅 | - | - | - |
鳥沢駅 | 14.7万/坪 (33.0年/45.4坪) | 52.9万/坪 (33.8年/145坪) | 22.7万/坪 (31.5年/99.8坪) |
猿橋駅 | 22.0万/坪 (42.0年/145坪) | 37.1万/坪 (32.6年/93.6坪) | 24.7万/坪 (31.3年/73.2坪) |
大月駅 | 19.1万/坪 (42.5年/69.6坪) | 29.5万/坪 (41.8年/60.0坪) | 25.6万/坪 (40.2年/120坪) |
初狩駅 | - | 5.3万/坪 (38.5年/128坪) | - |
笹子駅 | - | 15.3万/坪 (37.8年/106坪) | - |
甲斐大和駅 | 17.2万/坪 (34.3年/185坪) | - | - |
勝沼ぶどう郷駅 | 17.7万/坪 (41.8年/144坪) | 35.0万/坪 (36.1年/228坪) | 32.9万/坪 (35.8年/187坪) |
塩山駅 | 30.6万/坪 (32.0年/123坪) | 28.5万/坪 (37.2年/120坪) | 42.6万/坪 (24.9年/119坪) |
東山梨駅 | 51.7万/坪 (25.1年/131坪) | 47.7万/坪 (26.0年/162坪) | 52.5万/坪 (23.9年/96.3坪) |
山梨市駅 | 40.8万/坪 (16.7年/92.8坪) | 41.1万/坪 (28.8年/127坪) | 31.8万/坪 (29.7年/132坪) |
春日居町駅 | 55.5万/坪 (14.8年/72.6坪) | 47.4万/坪 (23.2年/86.4坪) | 34.8万/坪 (30.7年/134坪) |
石和温泉駅 | 45.3万/坪 (34.0年/87.3坪) | 58.9万/坪 (22.6年/120坪) | 51.8万/坪 (20.5年/96.1坪) |
酒折駅 | 42.7万/坪 (31.2年/63.1坪) | 95.6万/坪 (14.1年/106坪) | 39.7万/坪 (26.8年/101坪) |
甲府駅 | 43.1万/坪 (35.9年/79.8坪) | 43.9万/坪 (38.0年/88.1坪) | 37.7万/坪 (31.6年/79.4坪) |
竜王駅 | 55.1万/坪 (25.2年/87.2坪) | 55.9万/坪 (24.0年/95.3坪) | 55.4万/坪 (23.1年/105坪) |
塩崎駅 | 62.9万/坪 (24.8年/63.5坪) | 70.8万/坪 (17.8年/89.3坪) | 71.8万/坪 (12.7年/97.7坪) |
韮崎駅 | 53.5万/坪 (19.3年/85.4坪) | 45.6万/坪 (22.4年/93.9坪) | 36.9万/坪 (29.9年/134坪) |
新府駅 | - | 29.4万/坪 (20.7年/132坪) | 24.9万/坪 (23.0年/128坪) |
穴山駅 | 52.9万/坪 (28.0年/119坪) | 84.5万/坪 (12.1年/107坪) | 18.8万/坪 (31.7年/213坪) |
日野春駅 | 40.2万/坪 (21.9年/147坪) | 64.0万/坪 (25.2年/172坪) | 31.3万/坪 (26.5年/186坪) |
長坂駅 | 55.0万/坪 (33.6年/109坪) | 34.4万/坪 (32.7年/198坪) | 46.5万/坪 (21.8年/163坪) |
小淵沢駅 | 25.5万/坪 (35.7年/145坪) | 50.2万/坪 (30.8年/181坪) | 43.8万/坪 (26.3年/161坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長坂駅 55.0 万/坪(昨年同期比 +59.7 %)
長坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.0万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +59.7%( +20.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -76.2%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 32.7年から +2.9 %増)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 198.5 坪から -45.1 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 35.4 坪から -23.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.3 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 39.0 分 → 2024年 48.0 分、+22.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.4 % → 2024年 75.0 %)
韮崎駅 53.5 万/坪(昨年同期比 +17.4 %)
韮崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.5万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +17.4%( +7.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -59.1%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 22.4年から -13.7 %減)。平均土地面積は 85.4 坪 (昨年 93.9 坪から -9.0 %減)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 71.2 坪から -44.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 22.4 年 → 2024年 19.3 年、-13.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 28.2 分 → 2024年 33.6 分、+18.9 %と増加)
上野原駅 5.6 万/坪(昨年同期比 -82.6 %)
上野原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.6万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -82.6%( -26.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 49.4年(昨年 41.7年から +18.3 %増)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 78.3 坪から +27.5 %増)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 135.4 坪から -82.1 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 41.7 年 → 2024年 49.4 年、+18.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 100.0 %)
鳥沢駅 14.7 万/坪(昨年同期比 -72.2 %)
鳥沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.7万円/坪(4.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -72.2%( -38.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 33.0年(昨年 33.8年から -2.2 %減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 145.2 坪から -68.8 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 37.8 坪から -28.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.0 分 → 2024年 19.0 分、+850.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示