【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の大阪御堂筋線 (江坂駅~中百舌鳥駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -8.7%( -10.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 78 件(1年前(2022年)に比べて -10.3%( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 27.2年から +11.5 %増)。平均土地面積は 48.1 坪 (昨年 37.8 坪から +27.2 %増)。平均建物面積は 76.7 坪 (昨年 49.1 坪から +56.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。江坂駅、西中島南方駅、大国町駅、昭和町駅、長居駅、我孫子駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは動物園前駅で昨年に比べ +480.3 %、坪単価は 119 万円/坪となった。
上位 2 駅(動物園前駅、長居駅)は +273.4 %(坪単価 +66.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西田辺駅、東三国駅)は -18.9 %(坪単価 -20.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 10.3 分 → 2023年 9.0 分、-12.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.4 % → 2023年 24.4 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 3.5 % → 2023年 7.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 27.2 年 → 2023年 30.4 年、+11.5 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.9 % → 2023年 41.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.5 % → 2023年 9.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 248万円/坪(75.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +19.2%( +39.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東三国駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.8万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -18.0%( -17.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
大阪御堂筋線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
江坂駅 | 114万/坪 (31.0年/55.5坪) | 90.6万/坪 (26.5年/34.3坪) | 107万/坪 (23.4年/128坪) |
東三国駅 | 77.8万/坪 (45.0年/15.1坪) | 94.8万/坪 (38.5年/25.0坪) | 86.5万/坪 (28.2年/19.3坪) |
新大阪駅 | - | - | - |
西中島南方駅 | 114万/坪 (30.0年/42.4坪) | 73.6万/坪 (27.0年/18.7坪) | 92.9万/坪 (11.0年/19.2坪) |
中津駅 | - | 1,085万/坪 (21.0年/154坪) | 81.9万/坪 (43.4年/25.0坪) |
梅田駅 | - | - | - |
淀屋橋駅 | - | - | 85.3万/坪 (51.0年/99.8坪) |
本町駅 | 248万/坪 (17.5年/25.0坪) | 208万/坪 (55.0年/32.3坪) | 122万/坪 (41.7年/62.5坪) |
心斎橋駅 | - | 195万/坪 (44.5年/43.1坪) | 638万/坪 (20.0年/27.2坪) |
なんば駅 | 314万/坪 (60.0年/33.3坪) | - | 730万/坪 (48.4年/90.8坪) |
大国町駅 | 95.2万/坪 (32.3年/71.5坪) | 79.3万/坪 (32.5年/39.3坪) | 110万/坪 (16.5年/18.9坪) |
動物園前駅 | 119万/坪 (33.4年/128坪) | 20.5万/坪 (36.0年/78.7坪) | 72.4万/坪 (58.0年/30.3坪) |
天王寺駅 | 88.2万/坪 (50.0年/13.6坪) | - | 284万/坪 (41.0年/31.8坪) |
昭和町駅 | 142万/坪 (26.9年/45.4坪) | 91.1万/坪 (38.0年/21.2坪) | 110万/坪 (32.8年/27.3坪) |
西田辺駅 | 98.8万/坪 (40.5年/71.8坪) | 123万/坪 (15.7年/31.3坪) | 94.6万/坪 (25.6年/21.9坪) |
長居駅 | 87.6万/坪 (34.8年/34.3坪) | 52.6万/坪 (22.0年/19.7坪) | 92.3万/坪 (17.5年/39.5坪) |
我孫子駅 | 110万/坪 (28.0年/24.8坪) | 73.8万/坪 (34.6年/16.0坪) | 45.5万/坪 (43.3年/17.0坪) |
北花田駅 | 78.8万/坪 (30.0年/26.1坪) | 80.7万/坪 (27.6年/54.9坪) | 73.3万/坪 (26.2年/53.4坪) |
新金岡駅 | 118万/坪 (21.5年/34.8坪) | 105万/坪 (15.6年/35.8坪) | 93.2万/坪 (30.8年/41.0坪) |
中百舌鳥駅 | 103万/坪 (24.7年/72.9坪) | 107万/坪 (14.8年/37.0坪) | 95.4万/坪 (20.0年/59.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
動物園前駅 118.8 万/坪(昨年同期比 +480.3 %)
動物園前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(35.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +480.3%( +98.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 36.0年から -7.4 %減)。平均土地面積は 127.6 坪 (昨年 78.7 坪から +62.2 %増)。平均建物面積は 49.2 坪 (昨年 254.1 坪から -80.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 1.0 分 → 2023年 5.3 分、+433.3 %と大きく増加)
長居駅 87.6 万/坪(昨年同期比 +66.5 %)
長居駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.6万円/坪(26.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +66.5%( +35.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2022年)に比べて +80.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 22.0年から +58.0 %増)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 19.7 坪から +74.4 %増)。平均建物面積は 56.7 坪 (昨年 36.0 坪から +57.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 22.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 22.0 年 → 2023年 34.8 年、+58.0 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 25.0 %)
西田辺駅 98.8 万/坪(昨年同期比 -19.7 %)
西田辺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.8万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -19.7%( -24.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて -42.9%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.5年(昨年 15.7年から +157.7 %増)。平均土地面積は 71.8 坪 (昨年 31.3 坪から +129.3 %増)。平均建物面積は 160.3 坪 (昨年 44.1 坪から +263.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.3 分 → 2023年 4.2 分、-54.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 15.7 年 → 2023年 40.5 年、+157.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 % → 2023年 75.0 %)
東三国駅 77.8 万/坪(昨年同期比 -18.0 %)
東三国駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.8万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -18.0%( -17.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 38.5年から +16.9 %増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 25.0 坪から -39.4 %減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 46.1 坪から -44.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 38.5 年 → 2023年 45.0 年、+16.9 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 6.0 分 → 2023年 10.0 分、+66.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 % → 2023年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示