【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の大阪千日前線 (野田阪神駅~南巽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.1万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -15.3%( -16.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 132 件(1年前(2023年)に比べて -62.9%( -224件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 30.8年から +6.3 %増)。平均土地面積は 30.6 坪 (昨年 33.3 坪から -8.0 %減)。平均建物面積は 60.7 坪 (昨年 59.1 坪から +2.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 30 平方メートル未満のの単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。阿波座駅、谷町九丁目駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西長堀駅で昨年に比べ +115.3 %、坪単価は 371 万円/坪となった。
上位 2 駅(西長堀駅、谷町九丁目駅)は +81.3 %(坪単価 +135.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野田阪神駅、桜川駅)は -56.8 %(坪単価 -126.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.0 % → 2024年 31.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.8 % → 2024年 38.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.1 % → 2024年 35.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西長堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 371万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +115.3%( +199.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北巽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -27.4%( -20.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -75.5%( -40件/坪)と大幅に減少しています。)。
大阪千日前線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
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野田阪神駅 | 100万/坪 (47.6年/24.6坪) | 293万/坪 (33.2年/23.9坪) | 134万/坪 (26.2年/25.2坪) |
玉川駅 | 94.0万/坪 (35.2年/27.5坪) | 120万/坪 (32.1年/20.3坪) | 119万/坪 (29.5年/34.7坪) |
阿波座駅 | 228万/坪 (1.0年/60.5坪) | 178万/坪 (32.0年/64.1坪) | 108万/坪 (28.5年/123坪) |
西長堀駅 | 371万/坪 (42.4年/118坪) | 172万/坪 (31.2年/49.2坪) | 223万/坪 (23.1年/67.2坪) |
桜川駅 | 66.1万/坪 (53.0年/37.8坪) | 127万/坪 (31.7年/29.7坪) | 135万/坪 (31.3年/48.1坪) |
難波駅 | - | - | - |
日本橋駅 | 167万/坪 (54.0年/60.0坪) | 207万/坪 (53.0年/50.4坪) | 161万/坪 (30.6年/30.7坪) |
谷町九丁目駅 | 226万/坪 (23.3年/81.7坪) | 154万/坪 (40.4年/63.0坪) | 203万/坪 (36.5年/204坪) |
鶴橋駅 | 79.2万/坪 (33.2年/19.4坪) | 88.3万/坪 (35.5年/23.0坪) | 71.3万/坪 (32.5年/21.3坪) |
今里駅 | 83.9万/坪 (30.6年/29.1坪) | 73.3万/坪 (28.0年/30.9坪) | 79.4万/坪 (19.4年/28.0坪) |
新深江駅 | 96.6万/坪 (23.5年/24.6坪) | 93.6万/坪 (22.1年/26.8坪) | 79.0万/坪 (28.4年/29.8坪) |
小路駅 | 68.2万/坪 (27.1年/17.5坪) | 74.5万/坪 (27.2年/27.9坪) | 84.3万/坪 (25.5年/24.8坪) |
北巽駅 | 55.3万/坪 (37.3年/24.8坪) | 76.1万/坪 (31.0年/34.1坪) | 87.7万/坪 (24.2年/47.3坪) |
南巽駅 | 70.1万/坪 (29.0年/31.3坪) | 76.6万/坪 (29.1年/60.2坪) | 72.6万/坪 (25.9年/30.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西長堀駅 371.5 万/坪(昨年同期比 +115.3 %)
西長堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 371万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +115.3%( +199.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.4年(昨年 31.2年から +36.1 %増)。平均土地面積は 118.0 坪 (昨年 49.2 坪から +140.0 %増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 252.1 坪から -83.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.2 年 → 2024年 42.4 年、+36.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 66.7 %)
谷町九丁目駅 226.3 万/坪(昨年同期比 +47.3 %)
谷町九丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 226万円/坪(68.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +47.3%( +72.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 40.4年から -42.4 %減)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 63.0 坪から +29.6 %増)。平均建物面積は 201.2 坪 (昨年 186.0 坪から +8.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 40.4 年 → 2024年 23.3 年、-42.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 4.3 分 → 2024年 3.5 分、-19.2 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 100.0 %)
野田阪神駅 100.1 万/坪(昨年同期比 -65.8 %)
野田阪神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -65.8%( -192.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -74.1%( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.6年(昨年 33.2年から +43.2 %増)。平均土地面積は 24.6 坪 (昨年 23.9 坪から +3.2 %増)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 31.5 坪から +2.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.4 % → 2024年 14.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 33.2 年 → 2024年 47.6 年、+43.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.5 % → 2024年 71.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 28.6 %)
桜川駅 66.1 万/坪(昨年同期比 -47.9 %)
桜川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -47.9%( -60.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -90.9%( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 31.7年から +67.2 %増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 29.7 坪から +27.3 %増)。平均建物面積は 93.8 坪 (昨年 101.5 坪から -7.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.7 年 → 2024年 53.0 年、+67.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.3 分 → 2024年 8.0 分、+51.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.5 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示