【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR豊肥本線 (大分駅～豊後荻駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.7万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.3％( -18.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 28 件(１年前(2023年)に比べて -87.6％( -197件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 22.6年から -4.6 ％減)。平均土地面積は 86.8 坪 (昨年 81.0 坪から +7.1 ％増)。平均建物面積は 79.4 坪 (昨年 48.9 坪から +62.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。敷戸駅、中判田駅、三重町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは朝地駅で昨年に比べ +1048.3 ％、坪単価は 69.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(朝地駅、三重町駅)は +543.5 ％(坪単価 +38.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(豊後竹田駅、大分駅)は -65.1 ％(坪単価 -56.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.3 ％ → 2024年 7.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.6 ％ → 2024年 15.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 25.3 分 → 2024年 32.3 分、+27.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.6 ％ → 2024年 26.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.3 ％ → 2024年 26.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった敷戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +37.5％( +28.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -86.3％( -44件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊後竹田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.9万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.2％( -6.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR豊肥本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大分駅 | 70.6万/坪 (26.0年/106坪) | 177万/坪 (26.3年/76.2坪) | 77.4万/坪 (22.8年/76.6坪) |
| 滝尾駅 | 79.4万/坪 (29.0年/76.1坪) | 88.4万/坪 (14.2年/65.6坪) | 88.8万/坪 (9.8年/56.9坪) |
| 敷戸駅 | 105万/坪 (9.7年/99.2坪) | 76.4万/坪 (18.6年/60.4坪) | 83.2万/坪 (16.4年/71.3坪) |
| 大分大学前駅 | - | 58.4万/坪 (31.0年/103坪) | 58.6万/坪 (23.1年/83.7坪) |
| 中判田駅 | 94.2万/坪 (13.3年/62.5坪) | 70.9万/坪 (15.9年/67.2坪) | 74.5万/坪 (10.4年/69.4坪) |
| 竹中駅 | - | 28.6万/坪 (30.4年/119坪) | 41.9万/坪 (25.3年/86.2坪) |
| 犬飼駅 | - | 9.2万/坪 (39.9年/204坪) | 16.3万/坪 (23.8年/174坪) |
| 菅尾駅 | 13.7万/坪 (27.0年/59.0坪) | 14.0万/坪 (29.0年/151坪) | 15.0万/坪 (41.1年/160坪) |
| 三重町駅 | 47.7万/坪 (1.0年/48.4坪) | 34.4万/坪 (32.0年/99.3坪) | 20.4万/坪 (44.8年/150坪) |
| 豊後清川駅 | - | - | 5.3万/坪 (44.8年/99.8坪) |
| 緒方駅 | - | 2.5万/坪 (47.3年/36.3坪) | 1.8万/坪 (56.5年/116坪) |
| 朝地駅 | 69.6万/坪 (18.0年/96.8坪) | 6.1万/坪 (46.9年/102坪) | 1.5万/坪 (68.3年/48.4坪) |
| 豊後竹田駅 | 2.9万/坪 (55.0年/71.6坪) | 9.7万/坪 (36.2年/165坪) | 17.2万/坪 (34.0年/139坪) |
| 玉来駅 | - | 19.5万/坪 (29.0年/221坪) | 3.7万/坪 (0年/79.2坪) |
| 豊後荻駅 | - | 10.1万/坪 (39.2年/148坪) | 22.0万/坪 (39.0年/212坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
朝地駅 69.6 万/坪(昨年同期比 +1048.3 ％)
朝地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1048.3％( +63.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 46.9年から -61.6 ％減)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 102.1 坪から -5.2 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 36.3 坪から -20.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.9 年 → 2024年 18.0 年、-61.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 48.5 分 → 2024年 120.0 分、+147.4 ％と大きく増加)
三重町駅 47.7 万/坪(昨年同期比 +38.7 ％)
三重町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.7万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +38.7％( +13.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 32.0年から -96.9 ％減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 99.3 坪から -51.2 ％減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 41.9 坪から -4.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.0 年 → 2024年 1.0 年、-96.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 17.0 分 → 2024年 14.5 分、-14.7 ％と減少)
豊後竹田駅 2.9 万/坪(昨年同期比 -70.2 ％)
豊後竹田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.9万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.2％( -6.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.0年(昨年 36.2年から +52.3 ％増)。平均土地面積は 71.6 坪 (昨年 164.6 坪から -56.5 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 129.4 坪から -70.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 36.2 年 → 2024年 55.0 年、+52.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 57.4 分 → 2024年 84.3 分、+46.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
大分駅 70.6 万/坪(昨年同期比 -60.1 ％)
大分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.6万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -60.1％( -106.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -84.6％( -44件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 26.3年から -1.0 ％減)。平均土地面積は 106.4 坪 (昨年 76.2 坪から +39.7 ％増)。平均建物面積は 170.2 坪 (昨年 62.8 坪から +171.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.9 ％ → 2024年 12.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.6 ％ → 2024年 37.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示