【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR川越線 (大宮駅～高麗川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.3％( -11.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 110 件(１年前(2023年)に比べて -30.4％( -48件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 14.2年から +23.2 ％増)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 43.0 坪から +7.1 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 32.7 坪から +6.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。日進駅、西川越駅、的場駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは日進駅で昨年に比べ +14.6 ％、坪単価は 137 万円/坪となった。
上位 2 駅(日進駅、的場駅)は +13.0 ％(坪単価 +13.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高麗川駅、大宮駅)は -24.7 ％(坪単価 -32.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 ％ → 2024年 6.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.2 年 → 2024年 17.5 年、+23.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.6 ％ → 2024年 34.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.9 ％ → 2024年 32.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 154万円/坪(46.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.0％( -40.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 28 件(１年前(2023年)に比べて -34.9％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった武蔵高萩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.8万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.9％( +4.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
| JR川越線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 154万/坪 (18.7年/46.8坪) | 195万/坪 (11.4年/32.6坪) | 149万/坪 (14.3年/40.0坪) |
| 日進駅 | 137万/坪 (5.0年/29.1坪) | 120万/坪 (16.0年/49.5坪) | 123万/坪 (9.0年/40.2坪) |
| 西大宮駅 | 113万/坪 (18.9年/49.2坪) | 119万/坪 (5.6年/38.5坪) | 127万/坪 (5.7年/39.6坪) |
| 指扇駅 | 91.5万/坪 (16.0年/41.0坪) | 91.2万/坪 (20.2年/37.1坪) | 98.5万/坪 (6.6年/64.1坪) |
| 南古谷駅 | 96.4万/坪 (9.6年/34.4坪) | 101万/坪 (7.8年/46.1坪) | 63.0万/坪 (19.6年/65.3坪) |
| 川越駅 | 77.3万/坪 (20.0年/43.2坪) | 92.3万/坪 (19.7年/48.0坪) | 77.6万/坪 (19.2年/63.5坪) |
| 西川越駅 | 113万/坪 (1.2年/42.4坪) | 102万/坪 (17.8年/38.8坪) | 98.6万/坪 (7.0年/35.5坪) |
| 的場駅 | 93.0万/坪 (8.7年/38.1坪) | 83.4万/坪 (14.3年/63.4坪) | 92.7万/坪 (11.8年/39.9坪) |
| 笠幡駅 | 74.5万/坪 (19.8年/51.8坪) | 68.3万/坪 (16.2年/43.5坪) | 66.4万/坪 (22.2年/53.3坪) |
| 武蔵高萩駅 | 54.8万/坪 (34.1年/81.7坪) | 50.8万/坪 (28.8年/48.8坪) | 63.3万/坪 (22.8年/47.9坪) |
| 高麗川駅 | 62.4万/坪 (27.8年/49.5坪) | 87.2万/坪 (12.8年/61.4坪) | 64.3万/坪 (33.3年/80.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
日進駅 137.1 万/坪(昨年同期比 +14.6 ％)
日進駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +14.6％( +17.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 5.0年(昨年 16.0年から -68.7 ％減)。平均土地面積は 29.1 坪 (昨年 49.5 坪から -41.2 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 39.1 坪から -16.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 16.0 年 → 2024年 5.0 年、-68.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.1 分 → 2024年 11.5 分、-28.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 83.3 ％)
的場駅 93.0 万/坪(昨年同期比 +11.4 ％)
的場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.0万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.4％( +9.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.7年(昨年 14.3年から -39.4 ％減)。平均土地面積は 38.1 坪 (昨年 63.4 坪から -39.9 ％減)。平均建物面積は 31.5 坪 (昨年 37.4 坪から -15.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 14.3 年 → 2024年 8.7 年、-39.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
高麗川駅 62.4 万/坪(昨年同期比 -28.4 ％)
高麗川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.4万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -28.4％( -24.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 12.8年から +117.0 ％増)。平均土地面積は 49.5 坪 (昨年 61.4 坪から -19.3 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 32.4 坪から -13.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.4 分 → 2024年 10.8 分、-41.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.8 年 → 2024年 27.8 年、+117.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 75.0 ％)
大宮駅 154.1 万/坪(昨年同期比 -21.0 ％)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 154万円/坪(46.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.0％( -40.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 28 件(１年前(2023年)に比べて -34.9％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 11.4年から +63.5 ％増)。平均土地面積は 46.8 坪 (昨年 32.6 坪から +43.7 ％増)。平均建物面積は 45.7 坪 (昨年 31.9 坪から +43.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 ％ → 2024年 9.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.5 ％ → 2024年 9.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.4 年 → 2024年 18.7 年、+63.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.9 ％ → 2024年 45.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 27.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示