物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2024年第3四半期
2024年7月9月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2024年7月〜9月期の札幌市東西線 (宮の沢駅新さっぽろ駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.9万円/坪(23.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -8.6%( -7.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 191 件(1年前(2023年)に比べて -4.0%( -8件/坪)と小幅に減少しています。)。

平均築年数は 25.3年(昨年 24.1年から +4.8 %増)。平均土地面積は 73.0 坪 (昨年 68.3 坪から +7.0 %増)。平均建物面積は 75.1 坪 (昨年 67.0 坪から +12.2 %増)。

近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。西11丁目駅大谷地駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西11丁目駅で昨年に比べ +40.5 %、坪単価は 131 万円/坪となった。

上位 2 駅(西11丁目駅大谷地駅)は +36.6 %(坪単価 +28.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西18丁目駅南郷13丁目駅)は -62.1 %(坪単価 -119.4 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.6 % → 2024年 16.3 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.9 % → 2024年 9.6 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.2 % → 2024年 17.9 %)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.3 % → 2024年 0.7 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった西11丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +40.5%( +37.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて +300.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった東札幌駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.3万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -24.2%( -13.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。

札幌市東西線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
札幌市東西線現状(2024)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
宮の沢駅62.5万/坪
(24.0年/73.4坪)
87.0万/坪
(26.1年/59.3坪)
66.5万/坪
(21.0年/75.6坪)
発寒南駅67.7万/坪
(27.2年/56.5坪)
73.3万/坪
(27.2年/60.0坪)
80.1万/坪
(21.1年/73.4坪)
琴似駅87.9万/坪
(15.5年/94.4坪)
93.6万/坪
(16.1年/68.9坪)
99.6万/坪
(20.9年/72.8坪)
二十四軒駅-79.3万/坪
(7.5年/72.6坪)
74.8万/坪
(30.0年/70.6坪)
西28丁目駅121万/坪
(8.8年/83.2坪)
110万/坪
(20.8年/71.3坪)
116万/坪
(15.2年/120坪)
円山公園駅113万/坪
(29.3年/80.0坪)
110万/坪
(19.8年/102坪)
73.4万/坪
(29.6年/77.3坪)
西18丁目駅77.4万/坪
(35.5年/91.0坪)
231万/坪
(31.5年/130坪)
115万/坪
(1.5年/118坪)
西11丁目駅131万/坪
(37.4年/84.5坪)
93.4万/坪
(6.5年/36.3坪)
49.6万/坪
(39.2年/75.6坪)
大通駅237万/坪
(27.5年/151坪)
--
バスセンター前駅-111万/坪
(37.0年/29.5坪)
109万/坪
(30.2年/86.6坪)
菊水駅58.5万/坪
(39.2年/59.0坪)
62.0万/坪
(30.2年/52.7坪)
57.4万/坪
(25.5年/135坪)
東札幌駅43.3万/坪
(31.2年/119坪)
57.1万/坪
(26.7年/88.7坪)
70.9万/坪
(21.7年/81.4坪)
白石駅77.9万/坪
(21.7年/59.2坪)
77.3万/坪
(20.2年/65.1坪)
72.8万/坪
(18.4年/65.1坪)
南郷7丁目駅70.8万/坪
(24.1年/89.2坪)
70.8万/坪
(12.5年/47.6坪)
82.0万/坪
(17.4年/51.3坪)
南郷13丁目駅62.4万/坪
(23.5年/74.1坪)
147万/坪
(22.3年/67.3坪)
89.3万/坪
(16.7年/50.8坪)
南郷18丁目駅57.3万/坪
(27.7年/101坪)
80.7万/坪
(20.6年/62.9坪)
72.9万/坪
(21.7年/53.3坪)
大谷地駅77.6万/坪
(19.6年/56.5坪)
58.5万/坪
(31.8年/60.8坪)
63.2万/坪
(29.2年/74.9坪)
ひばりが丘駅66.3万/坪
(31.7年/82.6坪)
75.4万/坪
(25.9年/79.3坪)
91.1万/坪
(14.0年/78.3坪)
新さっぽろ駅69.3万/坪
(25.0年/73.0坪)
72.2万/坪
(24.6年/81.9坪)
78.2万/坪
(27.3年/69.0坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

西11丁目駅131.2 万/坪(昨年同期比 +40.5 %)

西11丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +40.5%( +37.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて +300.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 37.4年(昨年 6.5年から +474.9 %増)。平均土地面積は 84.5 坪 (昨年 36.3 坪から +132.8 %増)。平均建物面積は 104.2 坪 (昨年 111.2 坪から -6.3 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2023年 6.5 年 → 2024年 37.4 年、+474.9 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.0 分 → 2024年 19.3 分、+37.8 %と大きく増加)

大谷地駅77.6 万/坪(昨年同期比 +32.7 %)

大谷地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.6万円/坪(23.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +32.7%( +19.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2023年)に比べて -10.5%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 19.6年(昨年 31.8年から -38.5 %減)。平均土地面積は 56.5 坪 (昨年 60.8 坪から -7.1 %減)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 41.6 坪から -11.5 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2023年 31.8 年 → 2024年 19.6 年、-38.5 %と大きく減少)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 % → 2024年 29.4 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が増加(2023年 23.5 分 → 2024年 25.9 分、+10.2 %と増加)

西18丁目駅77.4 万/坪(昨年同期比 -66.6 %)

西18丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.4万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -66.6%( -154.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて +40.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 35.5年(昨年 31.5年から +12.7 %増)。平均土地面積は 91.0 坪 (昨年 129.8 坪から -29.9 %減)。平均建物面積は 214.8 坪 (昨年 152.5 坪から +40.9 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.6 分 → 2024年 9.6 分、-42.3 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 28.6 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2023年 31.5 年 → 2024年 35.5 年、+12.7 %と増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 57.1 %)

南郷13丁目駅62.4 万/坪(昨年同期比 -57.6 %)

南郷13丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.4万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -57.6%( -84.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 23.5年(昨年 22.3年から +5.6 %増)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 67.3 坪から +10.1 %増)。平均建物面積は 112.3 坪 (昨年 38.9 坪から +188.3 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.2 分 → 2024年 10.2 分、-32.8 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 50.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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