【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR片町線 (木津駅～松井山手駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.5万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -3.2％( -2.8万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 82 件(１年前(2023年)に比べて -50.3％( -83件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 17.2年から +15.4 ％増)。平均土地面積は 54.2 坪 (昨年 56.5 坪から -4.1 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 36.8 坪から -3.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。同志社前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは同志社前駅で昨年に比べ +21.6 ％、坪単価は 79.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(同志社前駅、木津駅)は +16.2 ％(坪単価 +11.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(JR三山木駅、松井山手駅)は -18.5 ％(坪単価 -21.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 17.5 分 → 2024年 14.4 分、-17.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.8 ％ → 2024年 8.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.4 ％ → 2024年 11.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 17.2 年 → 2024年 19.8 年、+15.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.2 ％ → 2024年 33.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.0 ％ → 2024年 18.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松井山手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -17.5％( -21.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西木津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.3万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.3％( -7.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR片町線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 木津駅 | 97.7万/坪 (8.6年/50.1坪) | 88.1万/坪 (12.2年/64.2坪) | 80.2万/坪 (16.0年/68.8坪) |
| 西木津駅 | 50.3万/坪 (31.8年/71.8坪) | 57.4万/坪 (21.4年/44.8坪) | 64.4万/坪 (18.3年/60.7坪) |
| 祝園駅 | 82.8万/坪 (11.2年/52.6坪) | 81.4万/坪 (23.4年/54.2坪) | 83.6万/坪 (17.2年/59.0坪) |
| 下狛駅 | 73.0万/坪 (20.0年/67.3坪) | 67.0万/坪 (11.6年/50.9坪) | 63.8万/坪 (19.5年/39.5坪) |
| JR三山木駅 | 86.5万/坪 (15.9年/53.3坪) | 107万/坪 (8.2年/54.5坪) | 104万/坪 (7.2年/64.4坪) |
| 同志社前駅 | 79.5万/坪 (18.6年/44.2坪) | 65.3万/坪 (21.1年/36.3坪) | 62.4万/坪 (39.3年/28.7坪) |
| 京田辺駅 | 78.8万/坪 (21.9年/39.3坪) | 79.5万/坪 (19.8年/38.4坪) | 68.9万/坪 (15.0年/65.0坪) |
| 大住駅 | 63.2万/坪 (27.8年/70.9坪) | 66.3万/坪 (29.5年/60.5坪) | 72.0万/坪 (29.9年/83.3坪) |
| 松井山手駅 | 102万/坪 (28.2年/52.4坪) | 123万/坪 (17.4年/57.7坪) | 115万/坪 (20.8年/58.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
同志社前駅 79.5 万/坪(昨年同期比 +21.6 ％)
同志社前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.5万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +21.6％( +14.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 21.1年から -11.5 ％減)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 36.3 坪から +21.9 ％増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 29.6 坪から +9.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.1 年 → 2024年 18.6 年、-11.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.2 分 → 2024年 8.0 分、+11.1 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
木津駅 97.7 万/坪(昨年同期比 +10.8 ％)
木津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.7万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.8％( +9.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 22 件(１年前(2023年)に比べて -46.3％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.6年(昨年 12.2年から -30.0 ％減)。平均土地面積は 50.1 坪 (昨年 64.2 坪から -22.0 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 39.2 坪から -18.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 12.2 年 → 2024年 8.6 年、-30.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 22.1 分 → 2024年 19.1 分、-13.7 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.3 ％ → 2024年 13.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.8 ％ → 2024年 4.5 ％)
JR三山木駅 86.5 万/坪(昨年同期比 -19.4 ％)
JR三山木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.5万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.4％( -20.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -75.8％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 8.2年から +94.7 ％増)。平均土地面積は 53.3 坪 (昨年 54.5 坪から -2.2 ％減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 42.4 坪から -6.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 23.5 分 → 2024年 19.0 分、-19.0 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 8.2 年 → 2024年 15.9 年、+94.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 51.7 ％ → 2024年 37.5 ％)
松井山手駅 101.7 万/坪(昨年同期比 -17.5 ％)
松井山手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -17.5％( -21.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 17.4年から +61.9 ％増)。平均土地面積は 52.4 坪 (昨年 57.7 坪から -9.1 ％減)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 38.4 坪から -2.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.5 分 → 2024年 12.2 分、-26.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 5.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.4 年 → 2024年 28.2 年、+61.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.8 ％ → 2024年 57.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.7 ％ → 2024年 15.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示