【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR片町線 (木津駅～松井山手駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.5万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.5％( -5.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 120 件(１年前(2023年)に比べて -27.3％( -45件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 17.2年から +23.1 ％増)。平均土地面積は 62.3 坪 (昨年 56.5 坪から +10.3 ％増)。平均建物面積は 43.8 坪 (昨年 36.8 坪から +19.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。同志社前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは同志社前駅で昨年に比べ +21.6 ％、坪単価は 79.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(同志社前駅、下狛駅)は +19.5 ％(坪単価 +12.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(JR三山木駅、松井山手駅)は -19.9 ％(坪単価 -22.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 17.5 分 → 2024年 14.4 分、-17.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.8 ％ → 2024年 8.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.2 年 → 2024年 21.1 年、+23.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.2 ％ → 2024年 32.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.0 ％ → 2024年 19.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松井山手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.0万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.7％( -24.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西木津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.7万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -16.9％( -9.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
| JR片町線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 木津駅 | 91.5万/坪 (10.7年/49.5坪) | 88.1万/坪 (12.2年/64.2坪) | 80.2万/坪 (16.0年/68.8坪) |
| 西木津駅 | 47.7万/坪 (32.9年/59.8坪) | 57.4万/坪 (21.4年/44.8坪) | 64.4万/坪 (18.3年/60.7坪) |
| 祝園駅 | 87.1万/坪 (13.7年/53.2坪) | 81.4万/坪 (23.4年/54.2坪) | 83.6万/坪 (17.2年/59.0坪) |
| 下狛駅 | 78.6万/坪 (14.1年/154坪) | 67.0万/坪 (11.6年/50.9坪) | 63.8万/坪 (19.5年/39.5坪) |
| JR三山木駅 | 85.9万/坪 (14.0年/82.1坪) | 107万/坪 (8.2年/54.5坪) | 104万/坪 (7.2年/64.4坪) |
| 同志社前駅 | 79.5万/坪 (18.6年/44.2坪) | 65.3万/坪 (21.1年/36.3坪) | 62.4万/坪 (39.3年/28.7坪) |
| 京田辺駅 | 77.6万/坪 (22.0年/38.2坪) | 79.5万/坪 (19.8年/38.4坪) | 68.9万/坪 (15.0年/65.0坪) |
| 大住駅 | 64.8万/坪 (33.0年/64.0坪) | 66.3万/坪 (29.5年/60.5坪) | 72.0万/坪 (29.9年/83.3坪) |
| 松井山手駅 | 99.0万/坪 (30.1年/54.6坪) | 123万/坪 (17.4年/57.7坪) | 115万/坪 (20.8年/58.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
同志社前駅 79.5 万/坪(昨年同期比 +21.6 ％)
同志社前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.5万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +21.6％( +14.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 21.1年から -11.5 ％減)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 36.3 坪から +21.9 ％増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 29.6 坪から +9.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.1 年 → 2024年 18.6 年、-11.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.2 分 → 2024年 8.0 分、+11.1 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
下狛駅 78.6 万/坪(昨年同期比 +17.3 ％)
下狛駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.3％( +11.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 11.6年から +21.6 ％増)。平均土地面積は 154.3 坪 (昨年 50.9 坪から +203.0 ％増)。平均建物面積は 135.4 坪 (昨年 31.3 坪から +333.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.6 年 → 2024年 14.1 年、+21.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.3 分 → 2024年 5.8 分、+34.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
JR三山木駅 85.9 万/坪(昨年同期比 -20.0 ％)
JR三山木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.9万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.0％( -21.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -48.5％( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 8.2年から +71.3 ％増)。平均土地面積は 82.1 坪 (昨年 54.5 坪から +50.7 ％増)。平均建物面積は 64.7 坪 (昨年 42.4 坪から +52.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 23.5 分 → 2024年 20.3 分、-13.3 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 ％ → 2024年 6.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 8.2 年 → 2024年 14.0 年、+71.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 51.7 ％ → 2024年 37.5 ％)
松井山手駅 99.0 万/坪(昨年同期比 -19.7 ％)
松井山手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.0万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.7％( -24.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 17.4年から +72.4 ％増)。平均土地面積は 54.6 坪 (昨年 57.7 坪から -5.4 ％減)。平均建物面積は 37.2 坪 (昨年 38.4 坪から -3.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.5 分 → 2024年 12.4 分、-25.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 4.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.4 年 → 2024年 30.1 年、+72.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.8 ％ → 2024年 62.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.7 ％ → 2024年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示