【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の阪急京都本線 (大山崎駅～京都河原町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.6％( -1.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 445 件(１年前(2023年)に比べて -33.1％( -220件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 26.1年から +7.3 ％増)。平均土地面積は 36.6 坪 (昨年 36.6 坪から -0.0 ％減)。平均建物面積は 34.1 坪 (昨年 34.2 坪から -0.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。西向日駅、京都河原町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは烏丸駅で昨年に比べ +472.4 ％、坪単価は 1,933 万円/坪となった。
上位 2 駅(烏丸駅、京都河原町駅)は +257.8 ％(坪単価 +879.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大宮駅、洛西口駅)は -27.8 ％(坪単価 -38.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.3 ％ → 2024年 2.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.0 ％ → 2024年 9.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.9 ％ → 2024年 38.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.4 ％ → 2024年 30.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった烏丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,933万円/坪(585万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +472.4％( +1595.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大山崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.0万円/坪(23.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.6％( -3.8万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 14 件(前年比変わらず)。
| 阪急京都本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大山崎駅 | 79.0万/坪 (31.3年/26.7坪) | 82.8万/坪 (20.2年/25.4坪) | 86.1万/坪 (24.8年/31.8坪) |
| 西山天王山駅 | 103万/坪 (25.9年/33.8坪) | 109万/坪 (20.3年/39.1坪) | 103万/坪 (21.8年/40.3坪) |
| 長岡天神駅 | 101万/坪 (29.3年/38.6坪) | 113万/坪 (25.2年/40.1坪) | 133万/坪 (22.2年/50.2坪) |
| 西向日駅 | 105万/坪 (26.3年/47.5坪) | 83.4万/坪 (26.5年/29.6坪) | 93.5万/坪 (20.6年/34.9坪) |
| 東向日駅 | 104万/坪 (21.3年/37.5坪) | 107万/坪 (26.5年/38.9坪) | 89.5万/坪 (30.3年/38.4坪) |
| 洛西口駅 | 82.4万/坪 (35.4年/39.0坪) | 105万/坪 (29.5年/40.4坪) | 103万/坪 (27.2年/34.5坪) |
| 桂駅 | 106万/坪 (27.2年/38.7坪) | 110万/坪 (28.2年/44.8坪) | 115万/坪 (21.4年/45.7坪) |
| 西京極駅 | 99.2万/坪 (30.8年/31.8坪) | 95.7万/坪 (27.0年/24.7坪) | 106万/坪 (25.8年/31.3坪) |
| 西院駅 | 108万/坪 (27.4年/23.5坪) | 123万/坪 (26.1年/27.6坪) | 130万/坪 (23.8年/32.2坪) |
| 大宮駅 | 107万/坪 (32.5年/36.0坪) | 162万/坪 (22.3年/32.0坪) | 117万/坪 (32.1年/46.0坪) |
| 烏丸駅 | 1,933万/坪 (0年/13.6坪) | 338万/坪 (39.3年/63.3坪) | 398万/坪 (40.3年/42.5坪) |
| 京都河原町駅 | 544万/坪 (43.3年/34.5坪) | 380万/坪 (26.2年/28.7坪) | 271万/坪 (38.6年/43.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
烏丸駅 1932.6 万/坪(昨年同期比 +472.4 ％)
烏丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,933万円/坪(585万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +472.4％( +1595.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 63.3 坪から -78.5 ％減)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 51.2 坪から -61.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.1 分 → 2024年 3.0 分、-27.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 ％ → 2024年 100.0 ％)
京都河原町駅 544.1 万/坪(昨年同期比 +43.3 ％)
京都河原町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 544万円/坪(165万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +43.3％( +164.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 26.2年から +65.3 ％増)。平均土地面積は 34.5 坪 (昨年 28.7 坪から +20.0 ％増)。平均建物面積は 65.9 坪 (昨年 46.2 坪から +42.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.3 分 → 2024年 1.8 分、-58.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 80.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.2 年 → 2024年 43.3 年、+65.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
大宮駅 106.7 万/坪(昨年同期比 -34.1 ％)
大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -34.1％( -55.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -37.9％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 22.3年から +46.1 ％増)。平均土地面積は 36.0 坪 (昨年 32.0 坪から +12.8 ％増)。平均建物面積は 44.2 坪 (昨年 34.5 坪から +28.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.4 ％ → 2024年 5.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.3 年 → 2024年 32.5 年、+46.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.9 分 → 2024年 7.9 分、+14.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 54.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 27.3 ％)
洛西口駅 82.4 万/坪(昨年同期比 -21.5 ％)
洛西口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.4万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.5％( -22.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて -25.5％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.4年(昨年 29.5年から +20.0 ％増)。平均土地面積は 39.0 坪 (昨年 40.4 坪から -3.4 ％減)。平均建物面積は 39.1 坪 (昨年 31.6 坪から +23.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.5 年 → 2024年 35.4 年、+20.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 18.3 分 → 2024年 23.4 分、+28.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.6 ％ → 2024年 61.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.9 ％ → 2024年 20.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示