【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期の京都市東西線 (太秦天神川駅～六地蔵駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.8万円/坪(27.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -30.1％( -39.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 118 件(１年前(2022年)に比べて -13.9％( -19件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 32.4年(昨年 25.9年から +25.3 ％増)。平均土地面積は 31.9 坪 (昨年 37.3 坪から -14.6 ％減)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 39.4 坪から -15.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。二条城前駅、山科駅、六地蔵駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小野駅で昨年に比べ +153.0 ％、坪単価は 60.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(小野駅、東山駅)は +152.6 ％(坪単価 +96.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(蹴上駅、烏丸御池駅)は -81.4 ％(坪単価 -816.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.9 ％ → 2023年 31.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.9 年 → 2023年 32.4 年、+25.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 29.4 ％ → 2023年 40.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 22.9 ％ → 2023年 15.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 259万円/坪(78.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +152.3％( +156.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった石田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.0万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -24.1％( -16.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京都市東西線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太秦天神川駅 | 97.6万/坪 (18.3年/18.8坪) | 100万/坪 (21.5年/28.4坪) | 96.1万/坪 (17.0年/21.3坪) |
| 西大路御池駅 | 93.9万/坪 (20.5年/52.9坪) | 101万/坪 (39.7年/23.9坪) | 70.1万/坪 (40.8年/29.5坪) |
| 二条駅 | 121万/坪 (35.5年/39.6坪) | 128万/坪 (16.9年/35.4坪) | 117万/坪 (23.0年/22.1坪) |
| 二条城前駅 | 215万/坪 (0年/21.9坪) | 143万/坪 (24.0年/26.5坪) | 128万/坪 (39.2年/37.1坪) |
| 烏丸御池駅 | 204万/坪 (42.0年/37.8坪) | 889万/坪 (22.5年/56.0坪) | 206万/坪 (24.5年/28.4坪) |
| 京都市役所前駅 | - | 600万/坪 (50.5年/39.3坪) | 274万/坪 (32.5年/24.2坪) |
| 三条京阪駅 | - | - | - |
| 東山駅 | 259万/坪 (0年/13.6坪) | 103万/坪 (0年/25.0坪) | 102万/坪 (0年/16.6坪) |
| 蹴上駅 | 156万/坪 (27.5年/25.2坪) | 1,105万/坪 (3.5年/123坪) | 127万/坪 (28.0年/71.1坪) |
| 御陵駅 | 66.4万/坪 (33.0年/51.3坪) | 85.6万/坪 (26.6年/59.8坪) | 80.9万/坪 (22.0年/29.7坪) |
| 山科駅 | 144万/坪 (32.4年/28.5坪) | 91.9万/坪 (32.0年/28.5坪) | 114万/坪 (12.5年/38.9坪) |
| 東野駅 | 69.2万/坪 (30.4年/23.6坪) | 88.8万/坪 (26.0年/29.7坪) | 53.8万/坪 (33.5年/40.5坪) |
| 椥辻駅 | 57.1万/坪 (37.4年/30.7坪) | 94.8万/坪 (30.3年/38.0坪) | 89.9万/坪 (18.4年/31.1坪) |
| 小野駅 | 60.8万/坪 (30.5年/27.6坪) | 24.0万/坪 (43.5年/13.6坪) | 49.3万/坪 (45.5年/29.0坪) |
| 醍醐駅 | 57.2万/坪 (36.1年/25.9坪) | 87.6万/坪 (19.1年/26.8坪) | 66.0万/坪 (36.5年/45.4坪) |
| 石田駅 | 51.0万/坪 (37.4年/25.2坪) | 67.2万/坪 (22.6年/26.2坪) | 78.8万/坪 (23.3年/63.5坪) |
| 六地蔵駅 | 114万/坪 (21.9年/39.8坪) | 84.9万/坪 (25.9年/42.1坪) | 69.7万/坪 (31.1年/55.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小野駅 60.8 万/坪(昨年同期比 +153.0 ％)
小野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.8万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +153.0％( +36.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 43.5年から -29.9 ％減)。平均土地面積は 27.6 坪 (昨年 13.6 坪から +102.8 ％増)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 16.6 坪から +59.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 43.5 年 → 2023年 30.5 年、-29.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 10.0 分 → 2023年 8.2 分、-17.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
東山駅 259.0 万/坪(昨年同期比 +152.3 ％)
東山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 259万円/坪(78.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +152.3％( +156.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 25.0 坪から -45.5 ％減)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 18.2 坪から +0.0 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.0 分 → 2023年 10.0 分、+42.9 ％と大きく増加)
蹴上駅 156.5 万/坪(昨年同期比 -85.8 ％)
蹴上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -85.8％( -948.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.5年(昨年 3.5年から +684.8 ％増)。平均土地面積は 25.2 坪 (昨年 122.5 坪から -79.4 ％減)。平均建物面積は 23.2 坪 (昨年 31.3 坪から -25.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 3.5 年 → 2023年 27.5 年、+684.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 14.0 分 → 2023年 17.3 分、+23.8 ％と大きく増加)
烏丸御池駅 204.5 万/坪(昨年同期比 -77.0 ％)
烏丸御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 204万円/坪(61.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -77.0％( -684.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.0年(昨年 22.5年から +86.7 ％増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 56.0 坪から -32.4 ％減)。平均建物面積は 95.3 坪 (昨年 43.9 坪から +117.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 22.5 年 → 2023年 42.0 年、+86.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 2.0 分 → 2023年 3.5 分、+75.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示