【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2021年1月〜12月期の福岡市箱崎線 (中洲川端駅～貝塚駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて -5.6％( -7.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 30 件(１年前(2020年)に比べて -23.1％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 80.6 坪 (昨年 86.3 坪から -6.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。千代県庁口駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは箱崎宮前駅で昨年に比べ +105.2 ％、坪単価は 92.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(箱崎宮前駅、千代県庁口駅)は +63.1 ％(坪単価 +34.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(呉服町駅、馬出九大病院前駅)は -56.1 ％(坪単価 -128.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.3 ％ → 2021年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 46.2 ％ → 2021年 33.3 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中洲川端駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 250万円/坪(75.5万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて -26.5％( -90.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった馬出九大病院前駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.2万円/坪(11.8万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて -42.7％( -29.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市箱崎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中洲川端駅 | 250万/坪 (46.9坪) | 340万/坪 (74.1坪) | 192万/坪 (46.9坪) |
| 呉服町駅 | 100万/坪 (160坪) | 329万/坪 (53.7坪) | 199万/坪 (67.9坪) |
| 千代県庁口駅 | 126万/坪 (60.2坪) | 104万/坪 (71.4坪) | 60.6万/坪 (29.7坪) |
| 馬出九大病院前駅 | 39.2万/坪 (25.0坪) | 68.4万/坪 (137坪) | 92.3万/坪 (43.9坪) |
| 箱崎宮前駅 | 92.4万/坪 (29.2坪) | 45.0万/坪 (93.0坪) | 62.7万/坪 (75.8坪) |
| 箱崎九大前駅 | 70.4万/坪 (105坪) | 72.4万/坪 (39.6坪) | 49.6万/坪 (54.5坪) |
| 貝塚駅 | 66.1万/坪 (93.8坪) | 57.2万/坪 (184坪) | 39.0万/坪 (143坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
箱崎宮前駅 92.4 万/坪(昨年同期比 +105.2 ％)
箱崎宮前駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.4万円/坪(27.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて +105.2％( +47.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 29.2 坪 (昨年 93.0 坪から -68.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
千代県庁口駅 126.4 万/坪(昨年同期比 +21.0 ％)
千代県庁口駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて +21.0％( +21.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 71.4 坪から -15.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.6 分 → 2021年 4.0 分、-47.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
呉服町駅 100.3 万/坪(昨年同期比 -69.5 ％)
呉服町駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて -69.5％( -228.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均土地面積は 160.3 坪 (昨年 53.7 坪から +198.6 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.3 分 → 2021年 9.8 分、+54.7 ％と大きく増加)
馬出九大病院前駅 39.2 万/坪(昨年同期比 -42.7 ％)
馬出九大病院前駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.2万円/坪(11.8万円/㎡)です。土地相場は１年前(2020年)に比べて -42.7％( -29.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 136.7 坪から -81.7 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.2 分 → 2021年 8.0 分、+29.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示