【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年1月〜3月期のJR東北本線 (油島駅～盛岡駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.7万円/坪(3.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -12.9％( -1.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 165 件(１年前(2022年)に比べて +20.4％( +28件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 117.0 坪 (昨年 116.5 坪から +0.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。花泉駅、前沢駅、六原駅、花巻駅、岩手飯岡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは紫波中央駅で昨年に比べ +925.5 ％、坪単価は 7.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(紫波中央駅、金ケ崎駅)は +770.3 ％(坪単価 +4.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(花巻空港駅、一ノ関駅)は -40.6 ％(坪単価 -2.8 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 2.9 ％ → 2023年 1.2 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった岩手飯岡駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.3万円/坪(7.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +55.6％( +8.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +37.5％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった花巻空港駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.9万円/坪(0.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 油島駅 | - | - | - |
| 花泉駅 | 5.0万/坪 (121坪) | 2.8万/坪 (109坪) | 6.1万/坪 (95.3坪) |
| 清水原駅 | - | - | - |
| 一ノ関駅 | 5.8万/坪 (129坪) | 8.4万/坪 (101坪) | 9.4万/坪 (97.8坪) |
| 山ノ目駅 | - | - | - |
| 平泉駅 | - | 3.5万/坪 (325坪) | - |
| 前沢駅 | 5.9万/坪 (59.0坪) | 4.8万/坪 (73.4坪) | 5.2万/坪 (209坪) |
| 陸中折居駅 | 0.5万/坪 (148坪) | - | - |
| 水沢駅 | 5.4万/坪 (130坪) | 7.0万/坪 (122坪) | 5.2万/坪 (162坪) |
| 金ケ崎駅 | 3.4万/坪 (118坪) | 0.5万/坪 (545坪) | 5.2万/坪 (129坪) |
| 六原駅 | 7.2万/坪 (135坪) | 3.9万/坪 (103坪) | - |
| 北上駅 | 8.7万/坪 (141坪) | 10.5万/坪 (136坪) | 10.4万/坪 (123坪) |
| 村崎野駅 | 5.6万/坪 (110坪) | 4.8万/坪 (155坪) | 4.6万/坪 (173坪) |
| 花巻駅 | 6.8万/坪 (92.4坪) | 5.5万/坪 (114坪) | 4.7万/坪 (124坪) |
| 花巻空港駅 | 2.9万/坪 (109坪) | 5.8万/坪 (213坪) | 6.8万/坪 (80.2坪) |
| 石鳥谷駅 | - | 3.7万/坪 (37.8坪) | 3.2万/坪 (198坪) |
| 日詰駅 | 7.2万/坪 (141坪) | 1.7万/坪 (363坪) | 11.0万/坪 (65.0坪) |
| 紫波中央駅 | 7.7万/坪 (139坪) | 0.7万/坪 (293坪) | 10.1万/坪 (74.6坪) |
| 古館駅 | 14.8万/坪 (60.5坪) | - | 9.0万/坪 (72.6坪) |
| 矢幅駅 | 14.8万/坪 (154坪) | 19.3万/坪 (51.4坪) | 13.1万/坪 (91.0坪) |
| 岩手飯岡駅 | 24.3万/坪 (67.4坪) | 15.6万/坪 (127坪) | 17.9万/坪 (121坪) |
| 仙北町駅 | 19.5万/坪 (103坪) | 21.2万/坪 (61.8坪) | 14.3万/坪 (66.8坪) |
| 盛岡駅 | 23.3万/坪 (117坪) | 21.7万/坪 (86.5坪) | 17.7万/坪 (75.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
紫波中央駅 7.7 万/坪(昨年同期比 +925.5 ％)
紫波中央駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.7万円/坪(2.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +925.5％( +6.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて +1300.0％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 138.9 坪 (昨年 293.4 坪から -52.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 60.0 分 → 2023年 18.6 分、-68.9 ％と大きく減少)
金ケ崎駅 3.4 万/坪(昨年同期比 +615.1 ％)
金ケ崎駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.4万円/坪(1.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +615.1％( +2.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 118.0 坪 (昨年 544.5 坪から -78.3 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 18.0 分 → 2023年 53.6 分、+197.8 ％と大きく増加)
花巻空港駅 2.9 万/坪(昨年同期比 -50.0 ％)
花巻空港駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.9万円/坪(0.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 109.2 坪 (昨年 213.3 坪から -48.8 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 17.5 分 → 2023年 29.2 分、+66.7 ％と大きく増加)
一ノ関駅 5.8 万/坪(昨年同期比 -31.1 ％)
一ノ関駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.8万円/坪(1.8万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -31.1％( -2.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて -38.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 128.6 坪 (昨年 101.0 坪から +27.3 ％増)。
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示