【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅～篠ノ井駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +27.2％( +11.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 97 件(１年前(2021年)に比べて +14.1％( +12件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 22.7年から -6.3 ％減)。平均専有面積は 75.4 ㎡ (昨年 76.6 ㎡から -1.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。軽井沢駅、中軽井沢駅、大屋駅、上田駅、戸倉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上田駅で昨年に比べ +52.3 ％、単価は 32.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(上田駅、大屋駅)は +48.8 ％(単価 +11.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(信濃国分寺駅、小諸駅)は -25.2 ％(単価 -2.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.8 ％ → 2022年 6.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 54.3 ％ → 2022年 42.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.4 ％ → 2022年 2.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった軽井沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +24.9％( +14.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 46 件(１年前(2021年)に比べて +12.2％( +5件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小諸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -23.1％( -1.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| しなの鉄道線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 軽井沢駅 | 73.8万/㎡ (18.4年/78.8㎡) | 59.1万/㎡ (19.2年/86.2㎡) | - |
| 中軽井沢駅 | 36.3万/㎡ (28.8年/75.0㎡) | 29.6万/㎡ (26.4年/80.0㎡) | - |
| 信濃追分駅 | 23.1万/㎡ (30.4年/128㎡) | 21.8万/㎡ (29.8年/110㎡) | - |
| 御代田駅 | 32.2万/㎡ (21.3年/70.5㎡) | 27.6万/㎡ (20.0年/71.4㎡) | - |
| 小諸駅 | 6.2万/㎡ (41.3年/65.0㎡) | 8.0万/㎡ (31.3年/50.0㎡) | - |
| 大屋駅 | 34.9万/㎡ (29.8年/47.5㎡) | 24.0万/㎡ (28.8年/25.0㎡) | - |
| 信濃国分寺駅 | 8.0万/㎡ (31.8年/50.0㎡) | 11.0万/㎡ (30.1年/25.0㎡) | 15.6万/㎡ (29.3年/25.0㎡) |
| 上田駅 | 32.3万/㎡ (18.7年/71.3㎡) | 21.2万/㎡ (24.2年/59.6㎡) | 21.5万/㎡ (21.4年/63.3㎡) |
| 戸倉駅 | 13.0万/㎡ (31.0年/57.5㎡) | 9.5万/㎡ (30.1年/68.3㎡) | - |
| 篠ノ井駅 | - | 9.6万/㎡ (27.4年/60.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
上田駅 32.3 万/㎡(昨年同期比 +52.3 ％)
上田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +52.3％( +11.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2021年)に比べて +58.3％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 24.2年から -23.0 ％減)。平均専有面積は 71.3 ㎡ (昨年 59.6 ㎡から +19.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 24.2 年 → 2022年 18.7 年、-23.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 17.6 分 → 2022年 12.5 分、-29.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 21.1 ％)
大屋駅 34.9 万/㎡(昨年同期比 +45.4 ％)
大屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +45.4％( +10.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 28.8年から +3.5 ％増)。平均専有面積は 47.5 ㎡ (昨年 25.0 ㎡から +90.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
信濃国分寺駅 8.0 万/㎡(昨年同期比 -27.3 ％)
信濃国分寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -27.3％( -3.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 30.1年から +5.4 ％増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 25.0 ㎡から +100.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 21.0 分 → 2022年 30.0 分、+42.9 ％と大きく増加)
小諸駅 6.2 万/㎡(昨年同期比 -23.1 ％)
小諸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -23.1％( -1.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 41.3年(昨年 31.3年から +32.0 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +30.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 31.3 年 → 2022年 41.3 年、+32.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示