【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期の東京メトロ東西線 (中野駅~葛西駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +3.8%( +3.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 401 件(1年前(2021年)に比べて -7.8%( -34件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 24.1年から +2.9 %増)。平均専有面積は 51.3 ㎡ (昨年 54.5 ㎡から -5.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が減少、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。神楽坂駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは神楽坂駅で昨年に比べ +21.0 %、単価は 135 万円/㎡となった。
上位 2 駅(神楽坂駅、南砂町駅)は +18.0 %(単価 +16.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(日本橋駅、飯田橋駅)は -24.4 %(単価 -34.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 % → 2022年 3.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.6 % → 2022年 29.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.5 % → 2022年 23.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.5 % → 2022年 6.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大手町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は135万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -10.6%( -16.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった葛西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -2.8%( -1.6万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 34 件(1年前(2021年)に比べて -22.7%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東京メトロ東西線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
中野駅 | 94.9万/㎡ (26.7年/50.0㎡) | 97.9万/㎡ (29.3年/50.7㎡) | 89.6万/㎡ (24.8年/53.1㎡) |
落合駅 | 98.1万/㎡ (25.5年/41.2㎡) | 90.9万/㎡ (27.7年/34.1㎡) | 115万/㎡ (12.4年/23.1㎡) |
高田馬場駅 | 107万/㎡ (22.8年/47.3㎡) | 99.0万/㎡ (21.1年/49.4㎡) | 83.6万/㎡ (29.0年/42.8㎡) |
早稲田駅 | 102万/㎡ (23.0年/36.2㎡) | 109万/㎡ (18.0年/35.0㎡) | 106万/㎡ (18.6年/28.3㎡) |
神楽坂駅 | 135万/㎡ (16.7年/46.0㎡) | 111万/㎡ (21.3年/44.3㎡) | 114万/㎡ (18.0年/43.0㎡) |
飯田橋駅 | 119万/㎡ (27.0年/38.9㎡) | 153万/㎡ (14.4年/49.1㎡) | 112万/㎡ (20.1年/38.0㎡) |
九段下駅 | 132万/㎡ (24.0年/41.0㎡) | 164万/㎡ (17.5年/60.0㎡) | 115万/㎡ (24.8年/20.0㎡) |
竹橋駅 | - | - | - |
大手町駅 | 135万/㎡ (10.1年/43.3㎡) | 151万/㎡ (8.8年/32.5㎡) | 95.0万/㎡ (13.8年/20.0㎡) |
日本橋駅 | 93.3万/㎡ (42.8年/15.0㎡) | 127万/㎡ (14.1年/35.0㎡) | - |
茅場町駅 | 103万/㎡ (26.0年/47.5㎡) | 102万/㎡ (24.3年/33.4㎡) | 89.3万/㎡ (29.0年/27.5㎡) |
門前仲町駅 | 97.9万/㎡ (21.4年/37.3㎡) | 90.2万/㎡ (24.1年/52.3㎡) | 121万/㎡ (10.9年/26.0㎡) |
木場駅 | 83.5万/㎡ (19.4年/54.3㎡) | 85.6万/㎡ (18.3年/62.3㎡) | 94.9万/㎡ (11.5年/46.2㎡) |
東陽町駅 | 81.0万/㎡ (26.2年/56.8㎡) | 75.7万/㎡ (28.3年/60.8㎡) | 74.5万/㎡ (26.9年/50.2㎡) |
南砂町駅 | 71.0万/㎡ (27.5年/62.9㎡) | 61.7万/㎡ (27.1年/60.7㎡) | 60.5万/㎡ (25.0年/59.9㎡) |
西葛西駅 | 62.9万/㎡ (29.8年/68.6㎡) | 57.8万/㎡ (27.0年/67.6㎡) | 60.4万/㎡ (22.3年/63.7㎡) |
葛西駅 | 54.5万/㎡ (28.7年/68.2㎡) | 56.1万/㎡ (24.9年/65.7㎡) | 47.5万/㎡ (35.0年/53.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
神楽坂駅 134.6 万/㎡(昨年同期比 +21.0 %)
神楽坂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は135万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +21.0%( +23.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.7年(昨年 21.3年から -21.5 %減)。平均専有面積は 46.0 ㎡ (昨年 44.3 ㎡から +3.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 21.3 年 → 2022年 16.7 年、-21.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 5.5 分 → 2022年 4.8 分、-12.2 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.8 % → 2022年 23.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.0 % → 2022年 28.6 %)
南砂町駅 71.0 万/㎡(昨年同期比 +15.0 %)
南砂町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +15.0%( +9.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 35 件(1年前(2021年)に比べて -5.4%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 27.1年から +1.6 %増)。平均専有面積は 62.9 ㎡ (昨年 60.7 ㎡から +3.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 11.3 分 → 2022年 9.0 分、-20.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.7 % → 2022年 11.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.1 % → 2022年 20.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.0 % → 2022年 28.6 %)
日本橋駅 93.3 万/㎡(昨年同期比 -26.6 %)
日本橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は93.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -26.6%( -33.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.8年(昨年 14.1年から +203.5 %増)。平均専有面積は 15.0 ㎡ (昨年 35.0 ㎡から -57.1 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.1 年 → 2022年 42.8 年、+203.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.0 分 → 2022年 4.0 分、+33.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
飯田橋駅 119.1 万/㎡(昨年同期比 -22.3 %)
飯田橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は119万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -22.3%( -34.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 27 件(1年前(2021年)に比べて +58.8%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 14.4年から +87.6 %増)。平均専有面積は 38.9 ㎡ (昨年 49.1 ㎡から -20.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.6 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.4 年 → 2022年 27.0 年、+87.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.9 % → 2022年 44.4 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 29.4 % → 2022年 11.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示