【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の西武新宿線 (所沢駅~本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -4.8%( -1.5万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 108 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -36件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 25.1年から +25.2 %増)。平均専有面積は 62.3 ㎡ (昨年 64.1 ㎡から -2.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。所沢駅、新狭山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新狭山駅で昨年に比べ +55.3 %、単価は 14.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新狭山駅、所沢駅)は +40.0 %(単価 +7.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新所沢駅、狭山市駅)は -18.6 %(単価 -4.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 48.9 % → 2022年 40.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.7 % → 2022年 7.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.1 年 → 2022年 31.4 年、+25.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 37.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 26.8 % → 2022年 22.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +24.6%( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(1年前(2021年)に比べて -45.5%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -17.5%( -3.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 25 件(1年前(2021年)に比べて -7.4%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
西武新宿線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 54.1万/㎡ (16.4年/68.1㎡) | 43.4万/㎡ (20.4年/65.7㎡) | 35.4万/㎡ (23.4年/65.0㎡) |
航空公園駅 | 26.4万/㎡ (31.9年/81.7㎡) | 27.2万/㎡ (28.9年/72.0㎡) | 29.4万/㎡ (29.8年/80.0㎡) |
新所沢駅 | 21.0万/㎡ (40.0年/60.5㎡) | 26.2万/㎡ (28.4年/69.6㎡) | 31.3万/㎡ (23.6年/56.7㎡) |
入曽駅 | 15.6万/㎡ (27.8年/62.5㎡) | - | 13.3万/㎡ (37.3年/70.0㎡) |
狭山市駅 | 13.9万/㎡ (40.0年/59.2㎡) | 16.9万/㎡ (32.6年/58.7㎡) | 13.8万/㎡ (33.3年/53.5㎡) |
新狭山駅 | 14.5万/㎡ (41.0年/56.8㎡) | 9.3万/㎡ (37.8年/51.2㎡) | 14.2万/㎡ (37.7年/40.0㎡) |
南大塚駅 | 23.2万/㎡ (25.7年/65.0㎡) | 26.4万/㎡ (22.8年/68.3㎡) | 14.8万/㎡ (30.3年/52.5㎡) |
本川越駅 | 45.5万/㎡ (23.7年/60.9㎡) | 39.6万/㎡ (19.5年/62.4㎡) | 32.7万/㎡ (24.9年/35.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新狭山駅 14.5 万/㎡(昨年同期比 +55.3 %)
新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +55.3%( +5.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +75.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 37.8年から +8.5 %増)。平均専有面積は 56.8 ㎡ (昨年 51.2 ㎡から +10.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 13.6 分 → 2022年 8.9 分、-34.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 36.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 71.4 %)
所沢駅 54.1 万/㎡(昨年同期比 +24.6 %)
所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +24.6%( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(1年前(2021年)に比べて -45.5%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 20.4年から -19.3 %減)。平均専有面積は 68.1 ㎡ (昨年 65.7 ㎡から +3.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 20.4 年 → 2022年 16.4 年、-19.3 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 52.3 % → 2022年 25.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 % → 2022年 8.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 20.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 4.5 % → 2022年 4.2 %)
新所沢駅 21.0 万/㎡(昨年同期比 -19.7 %)
新所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -19.7%( -5.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2021年)に比べて -17.4%( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 28.4年から +40.9 %増)。平均専有面積は 60.5 ㎡ (昨年 69.6 ㎡から -13.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.3 % → 2022年 5.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 28.4 年 → 2022年 40.0 年、+40.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.1 分 → 2022年 15.0 分、+24.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 38.1 % → 2022年 57.9 %)
狭山市駅 13.9 万/㎡(昨年同期比 -17.5 %)
狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -17.5%( -3.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 25 件(1年前(2021年)に比べて -7.4%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 32.6年から +22.6 %増)。平均専有面積は 59.2 ㎡ (昨年 58.7 ㎡から +0.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 65.4 % → 2022年 36.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 32.6 年 → 2022年 40.0 年、+22.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 % → 2022年 60.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示