【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の西武新宿線 (所沢駅~本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +9.6%( +2.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 147 件(1年前(2021年)に比べて +72.9%( +62件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 29.7年から -7.1 %減)。平均専有面積は 62.8 ㎡ (昨年 65.2 ㎡から -3.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。入曽駅、新狭山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新狭山駅で昨年に比べ +60.3 %、単価は 12.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新狭山駅、入曽駅)は +54.4 %(単価 +5.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(航空公園駅、南大塚駅)は -31.4 %(単価 -12.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.5 % → 2022年 8.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 31.8 % → 2022年 26.2 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -0.1%( -0.0万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 42 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +28件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +60.3%( +4.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2021年)に比べて +157.1%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
西武新宿線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 46.3万/㎡ (19.3年/68.7㎡) | 46.4万/㎡ (16.9年/68.2㎡) | 49.2万/㎡ (19.4年/61.7㎡) |
航空公園駅 | 33.1万/㎡ (28.0年/66.7㎡) | 49.1万/㎡ (30.0年/55.0㎡) | 34.8万/㎡ (25.0年/67.5㎡) |
新所沢駅 | 27.7万/㎡ (32.3年/65.7㎡) | 33.6万/㎡ (35.6年/68.7㎡) | 25.9万/㎡ (27.9年/65.0㎡) |
入曽駅 | 19.4万/㎡ (32.0年/67.5㎡) | 13.1万/㎡ (24.0年/75.0㎡) | - |
狭山市駅 | 14.9万/㎡ (36.4年/57.9㎡) | 14.9万/㎡ (35.2年/61.5㎡) | 13.3万/㎡ (34.8年/59.0㎡) |
新狭山駅 | 12.1万/㎡ (41.3年/55.3㎡) | 7.5万/㎡ (45.6年/62.9㎡) | 13.1万/㎡ (33.2年/45.0㎡) |
南大塚駅 | 22.4万/㎡ (29.9年/61.8㎡) | 32.1万/㎡ (15.4年/70.0㎡) | 21.8万/㎡ (29.5年/65.0㎡) |
本川越駅 | 45.9万/㎡ (19.1年/62.0㎡) | 38.7万/㎡ (22.8年/63.6㎡) | 41.4万/㎡ (18.9年/57.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新狭山駅 12.1 万/㎡(昨年同期比 +60.3 %)
新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +60.3%( +4.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2021年)に比べて +157.1%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.3年(昨年 45.6年から -9.5 %減)。平均専有面積は 55.3 ㎡ (昨年 62.9 ㎡から -12.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 11.5 分 → 2022年 8.1 分、-29.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 40.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 20.0 %)
入曽駅 19.4 万/㎡(昨年同期比 +48.4 %)
入曽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +48.4%( +6.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 24.0年から +33.3 %増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -10.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 24.0 年 → 2022年 32.0 年、+33.3 %と大きく増加)
航空公園駅 33.1 万/㎡(昨年同期比 -32.6 %)
航空公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -32.6%( -16.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 30.0年から -6.7 %減)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +21.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.0 分 → 2022年 12.7 分、+40.7 %と大きく増加)
南大塚駅 22.4 万/㎡(昨年同期比 -30.2 %)
南大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -30.2%( -9.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2021年)に比べて +120.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 15.4年から +94.1 %増)。平均専有面積は 61.8 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -11.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.4 年 → 2022年 29.9 年、+94.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.8 分 → 2022年 7.1 分、+22.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 80.0 % → 2022年 45.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示