【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のJR指宿枕崎線 (鹿児島中央駅~枕崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.7万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +8.4%( +5.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 126 件(1年前(2022年)に比べて +26.0%( +26件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 20.4年から +35.7 %増)。平均土地面積は 85.6 坪 (昨年 71.2 坪から +20.1 %増)。平均建物面積は 50.9 坪 (昨年 42.1 坪から +20.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。鹿児島中央駅、南鹿児島駅、谷山駅、慈眼寺駅、枕崎駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西頴娃駅で昨年に比べ +2784.5 %、坪単価は 55.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(西頴娃駅、枕崎駅)は +1428.2 %(坪単価 +29.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(郡元駅、宇宿駅)は -22.1 %(坪単価 -22.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 28.8 分 → 2023年 21.5 分、-25.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.0 % → 2023年 5.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.9 % → 2023年 19.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.4 年 → 2023年 27.7 年、+35.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.2 % → 2023年 38.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.9 % → 2023年 25.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南鹿児島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +54.5%( +38.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった白沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.3万円/坪(1.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -15.0%( -0.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR指宿枕崎線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
鹿児島中央駅 | 92.7万/坪 (23.6年/72.8坪) | 69.7万/坪 (20.5年/67.3坪) | 83.0万/坪 (24.3年/80.5坪) |
郡元駅 | 91.3万/坪 (37.0年/83.1坪) | 119万/坪 (1.0年/40.5坪) | 92.2万/坪 (20.2年/76.9坪) |
南鹿児島駅 | 108万/坪 (16.8年/46.3坪) | 70.1万/坪 (31.0年/56.0坪) | 67.7万/坪 (26.5年/77.9坪) |
宇宿駅 | 67.6万/坪 (27.1年/50.5坪) | 85.5万/坪 (19.6年/56.4坪) | 61.0万/坪 (22.0年/81.7坪) |
谷山駅 | 95.8万/坪 (22.3年/51.1坪) | 78.1万/坪 (13.7年/81.3坪) | 106万/坪 (9.1年/70.7坪) |
慈眼寺駅 | 101万/坪 (3.6年/41.1坪) | 68.1万/坪 (22.5年/52.2坪) | 98.6万/坪 (11.0年/64.1坪) |
坂之上駅 | 72.8万/坪 (19.1年/92.7坪) | 64.0万/坪 (15.5年/45.5坪) | 69.8万/坪 (11.7年/111坪) |
五位野駅 | 91.8万/坪 (0.5年/63.5坪) | 80.5万/坪 (0年/69.6坪) | 86.4万/坪 (26.5年/69.6坪) |
平川駅 | - | - | 39.7万/坪 (41.0年/93.8坪) |
瀬々串駅 | - | - | 47.2万/坪 (0年/63.5坪) |
中名駅 | - | - | - |
喜入駅 | 44.5万/坪 (32.3年/289坪) | - | 20.9万/坪 (33.0年/75.6坪) |
前之浜駅 | - | - | - |
生見駅 | - | - | - |
薩摩今和泉駅 | - | - | 7.9万/坪 (40.7年/184坪) |
宮ケ浜駅 | - | - | - |
二月田駅 | 8.3万/坪 (40.3年/69.6坪) | - | 14.9万/坪 (36.0年/93.8坪) |
指宿駅 | 12.5万/坪 (51.0年/68.1坪) | 13.2万/坪 (39.0年/24.2坪) | 37.2万/坪 (21.6年/146坪) |
山川駅 | 3.2万/坪 (60.0年/126坪) | - | - |
大山駅 | - | 10.5万/坪 (30.0年/148坪) | - |
西大山駅 | - | - | - |
薩摩川尻駅 | - | - | - |
東開聞駅 | - | - | - |
開聞駅 | 35.6万/坪 (41.0年/121坪) | - | - |
入野駅 | - | 2.5万/坪 (57.0年/56.0坪) | - |
頴娃駅 | - | - | - |
西頴娃駅 | 55.1万/坪 (0年/363坪) | 1.9万/坪 (49.0年/393坪) | - |
御領駅 | - | - | 5.3万/坪 (47.0年/87.7坪) |
石垣駅 | 76.7万/坪 (19.5年/142坪) | - | - |
水成川駅 | - | - | |
頴娃大川駅 | 5.3万/坪 (58.0年/186坪) | - | 10.4万/坪 (45.0年/103坪) |
松ケ浦駅 | - | - | - |
薩摩塩屋駅 | - | 3.3万/坪 (34.0年/272坪) | - |
白沢駅 | 4.3万/坪 (29.0年/239坪) | 5.1万/坪 (45.0年/185坪) | - |
薩摩板敷駅 | - | - | - |
枕崎駅 | 13.8万/坪 (49.5年/90.9坪) | 8.0万/坪 (40.6年/101坪) | 10.5万/坪 (29.0年/125坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西頴娃駅 55.1 万/坪(昨年同期比 +2784.5 %)
西頴娃駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.1万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +2784.5%( +53.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 363.0 坪 (昨年 393.3 坪から -7.7 %減)。平均建物面積は 81.7 坪 (昨年 136.1 坪から -40.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 60.0 分 → 2023年 2.0 分、-96.7 %と大きく減少)
枕崎駅 13.8 万/坪(昨年同期比 +71.9 %)
枕崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +71.9%( +5.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 49.5年(昨年 40.6年から +21.9 %増)。平均土地面積は 90.9 坪 (昨年 100.6 坪から -9.6 %減)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 28.4 坪から +11.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 57.5 分 → 2023年 16.4 分、-71.5 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 % → 2023年 12.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 40.6 年 → 2023年 49.5 年、+21.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 % → 2023年 87.5 %)
郡元駅 91.3 万/坪(昨年同期比 -23.2 %)
郡元駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.3万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -23.2%( -27.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2022年)に比べて +140.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 1.0年から +3599.9 %増)。平均土地面積は 83.1 坪 (昨年 40.5 坪から +104.9 %増)。平均建物面積は 63.2 坪 (昨年 63.1 坪から +0.1 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 1.0 年 → 2023年 37.0 年、+3599.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 12.0 分 → 2023年 14.6 分、+21.5 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 % → 2023年 25.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 16.7 %)
宇宿駅 67.6 万/坪(昨年同期比 -20.9 %)
宇宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.6万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -20.9%( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2022年)に比べて +18.2%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 19.6年から +38.1 %増)。平均土地面積は 50.5 坪 (昨年 56.4 坪から -10.4 %減)。平均建物面積は 46.3 坪 (昨年 34.4 坪から +34.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 21.2 分 → 2023年 15.3 分、-27.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 % → 2023年 23.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 % → 2023年 30.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 19.6 年 → 2023年 27.1 年、+38.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 30.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示