【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR身延線 (富士駅～稲子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.4万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +12.6％( +7.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 369 件(１年前(2020年)に比べて +27.7％( +80件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 20.1年から +6.8 ％増)。平均土地面積は 83.7 坪 (昨年 93.4 坪から -10.4 ％減)。平均建物面積は 46.7 坪 (昨年 50.8 坪から -8.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。入山瀬駅、西富士宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは芝川駅で昨年に比べ +351.1 ％、坪単価は 52.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(芝川駅、西富士宮駅)は +209.0 ％(坪単価 +31.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(源道寺駅、富士根駅)は -8.8 ％(坪単価 -6.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.4 ％ → 2021年 2.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 34.3 ％ → 2021年 28.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.9 ％ → 2021年 22.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった富士駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.7万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +10.4％( +6.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 196 件(１年前(2020年)に比べて +23.3％( +37件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった入山瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.9万円/坪(13.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +21.5％( +7.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| JR身延線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 富士駅 | 68.7万/坪 (19.3年/81.8坪) | 62.2万/坪 (17.8年/84.0坪) | 60.3万/坪 (20.2年/87.8坪) |
| 柚木駅 | 80.7万/坪 (15.1年/75.9坪) | - | - |
| 竪堀駅 | 93.7万/坪 (18.8年/59.0坪) | - | - |
| 入山瀬駅 | 44.9万/坪 (39.8年/88.2坪) | 37.0万/坪 (21.8年/91.8坪) | 39.3万/坪 (30.9年/132坪) |
| 富士根駅 | 53.8万/坪 (25.1年/66.8坪) | 52.3万/坪 (19.5年/75.0坪) | 52.0万/坪 (14.6年/83.2坪) |
| 源道寺駅 | 53.6万/坪 (22.1年/67.2坪) | 67.4万/坪 (12.1年/90.3坪) | 64.1万/坪 (17.0年/73.6坪) |
| 富士宮駅 | 57.8万/坪 (24.2年/92.8坪) | 50.3万/坪 (23.1年/112坪) | 53.1万/坪 (21.6年/108坪) |
| 西富士宮駅 | 54.2万/坪 (19.8年/80.2坪) | 32.5万/坪 (34.4年/76.7坪) | 44.9万/坪 (22.5年/95.2坪) |
| 沼久保駅 | - | - | - |
| 芝川駅 | 52.2万/坪 (25.8年/60.5坪) | 11.6万/坪 (12.3年/303坪) | 24.9万/坪 (23.5年/131坪) |
| 稲子駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
芝川駅 52.2 万/坪(昨年同期比 +351.1 ％)
芝川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.2万円/坪(15.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +351.1％( +40.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.8年(昨年 12.3年から +110.2 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 302.5 坪から -80.0 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 36.3 坪から -20.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 30.0 分 → 2021年 23.0 分、-23.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.3 年 → 2021年 25.8 年、+110.2 ％と大きく増加)
西富士宮駅 54.2 万/坪(昨年同期比 +66.8 ％)
西富士宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.2万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +66.8％( +21.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +70.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 34.4年から -42.6 ％減)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 76.7 坪から +4.5 ％増)。平均建物面積は 43.2 坪 (昨年 46.7 坪から -7.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 34.4 年 → 2021年 19.8 年、-42.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 33.6 分 → 2021年 18.9 分、-43.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 ％ → 2021年 29.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 44.4 ％ → 2021年 5.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 41.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 ％ → 2021年 6.2 ％)
源道寺駅 53.6 万/坪(昨年同期比 -20.4 ％)
源道寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -20.4％( -13.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +54.5％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 12.1年から +82.6 ％増)。平均土地面積は 67.2 坪 (昨年 90.3 坪から -25.6 ％減)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 36.8 坪から -4.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.1 年 → 2021年 22.1 年、+82.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 33.3 ％)
富士根駅 53.8 万/坪(昨年同期比 +2.9 ％)
富士根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.8万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +2.9％( +1.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2020年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 19.5年から +28.7 ％増)。平均土地面積は 66.8 坪 (昨年 75.0 坪から -10.8 ％減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 43.9 坪から -18.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.4 分 → 2021年 11.5 分、-20.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.5 年 → 2021年 25.1 年、+28.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示