【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の東海道新幹線 (熱海駅～浜松駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.1万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +3.4％( +2.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 326 件(１年前(2020年)に比べて +11.3％( +33件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 17.0年から +3.0 ％増)。平均土地面積は 79.5 坪 (昨年 67.9 坪から +17.0 ％増)。平均建物面積は 48.3 坪 (昨年 47.8 坪から +1.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。静岡駅、掛川駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは熱海駅で昨年に比べ +114.8 ％、坪単価は 56.2 万円/坪となった。
上位 1 駅(熱海駅)は +114.8 ％(坪単価 +30.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(三島駅)は -16.8 ％(坪単価 -16.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.8 ％ → 2021年 2.4 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 41.7 ％ → 2021年 40.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.4 ％ → 2021年 12.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった静岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.5万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +19.7％( +15.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 95 件(１年前(2020年)に比べて +9.2％( +8件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった掛川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +15.9％( +7.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2020年)に比べて +61.1％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東海道新幹線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 熱海駅 | 56.2万/坪 (29.5年/117坪) | 26.1万/坪 (39.9年/39.6坪) | 35.1万/坪 (37.3年/62.3坪) |
| 三島駅 | 82.5万/坪 (15.4年/73.9坪) | 99.1万/坪 (12.2年/68.5坪) | 102万/坪 (10.6年/88.0坪) |
| 新富士駅 | 46.1万/坪 (24.3年/98.3坪) | - | - |
| 静岡駅 | 96.5万/坪 (15.1年/62.6坪) | 80.6万/坪 (18.8年/56.3坪) | 72.4万/坪 (18.0年/60.5坪) |
| 掛川駅 | 55.7万/坪 (19.2年/119坪) | 48.1万/坪 (22.5年/78.9坪) | 42.5万/坪 (22.8年/100坪) |
| 浜松駅 | 67.4万/坪 (17.7年/80.3坪) | 67.4万/坪 (15.3年/74.6坪) | 66.8万/坪 (19.6年/77.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
熱海駅 56.2 万/坪(昨年同期比 +114.8 ％)
熱海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.2万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +114.8％( +30.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +133.3％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 39.9年から -26.2 ％減)。平均土地面積は 117.1 坪 (昨年 39.6 坪から +195.9 ％増)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 30.5 坪から -3.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 39.9 年 → 2021年 29.5 年、-26.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 40.5 分 → 2021年 68.5 分、+69.1 ％と大きく増加)
三島駅 82.5 万/坪(昨年同期比 -16.8 ％)
三島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.5万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -16.8％( -16.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 38 件(１年前(2020年)に比べて +22.6％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 12.2年から +26.4 ％増)。平均土地面積は 73.9 坪 (昨年 68.5 坪から +7.9 ％増)。平均建物面積は 42.3 坪 (昨年 33.5 坪から +26.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 31.7 分 → 2021年 28.1 分、-11.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.9 ％ → 2021年 5.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.2 年 → 2021年 15.4 年、+26.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.7 ％ → 2021年 29.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示