【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR奥羽本線 (津軽湯の沢駅～青森駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.0万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +9.0％( +3.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 59 件(１年前(2020年)に比べて -16.9％( -12件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 29.8年から +1.2 ％増)。平均土地面積は 83.4 坪 (昨年 104.9 坪から -20.5 ％減)。平均建物面積は 55.5 坪 (昨年 60.0 坪から -7.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。撫牛子駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは撫牛子駅で昨年に比べ +28.4 ％、坪単価は 78.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(撫牛子駅、新青森駅)は +23.6 ％(坪単価 +12.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(浪岡駅、青森駅)は -28.8 ％(坪単価 -4.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 46.4 ％ → 2021年 34.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.6 ％ → 2021年 15.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 24.2 分 → 2021年 27.6 分、+13.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.4 ％ → 2021年 37.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった撫牛子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +28.4％( +17.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった浪岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.2万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -48.5％( -6.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR奥羽本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 津軽湯の沢駅 | - | - | - |
| 碇ケ関駅 | 6.3万/坪 (38.5年/85.5坪) | - | - |
| 長峰駅 | - | - | - |
| 大鰐温泉駅 | 11.1万/坪 (41.0年/93.8坪) | 11.9万/坪 (51.0年/93.8坪) | - |
| 石川駅 | - | - | - |
| 弘前駅 | 40.1万/坪 (28.9年/84.9坪) | 35.8万/坪 (30.3年/110坪) | 42.3万/坪 (24.0年/112坪) |
| 撫牛子駅 | 78.6万/坪 (10.5年/78.7坪) | 61.2万/坪 (12.7年/68.6坪) | - |
| 川部駅 | 31.8万/坪 (24.0年/172坪) | - | - |
| 北常盤駅 | 71.6万/坪 (0年/75.6坪) | - | 69.1万/坪 (64.0年/90.8坪) |
| 浪岡駅 | 13.9万/坪 (28.3年/169坪) | 16.8万/坪 (46.0年/148坪) | |
| 大釈迦駅 | - | 6.2万/坪 (51.5年/178坪) | - |
| 鶴ケ坂駅 | - | - | - |
| 津軽新城駅 | - | 23.7万/坪 (28.3年/119坪) | 37.1万/坪 (31.7年/71.1坪) |
| 新青森駅 | 47.6万/坪 (25.5年/61.3坪) | 40.0万/坪 (27.8年/49.9坪) | 45.9万/坪 (23.7年/63.9坪) |
| 青森駅 | 29.9万/坪 (33.8年/85.8坪) | 32.9万/坪 (29.4年/93.8坪) | 32.4万/坪 (30.0年/86.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
撫牛子駅 78.6 万/坪(昨年同期比 +28.4 ％)
撫牛子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +28.4％( +17.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.5年(昨年 12.7年から -17.1 ％減)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 68.6 坪から +14.7 ％増)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 43.4 坪から -39.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 12.7 年 → 2021年 10.5 年、-17.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.3 分 → 2021年 11.0 分、-17.5 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 50.0 ％)
新青森駅 47.6 万/坪(昨年同期比 +18.9 ％)
新青森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.6万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +18.9％( +7.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 27.8年から -8.1 ％減)。平均土地面積は 61.3 坪 (昨年 49.9 坪から +22.7 ％増)。平均建物面積は 36.7 坪 (昨年 33.7 坪から +9.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 12.2 分 → 2021年 16.9 分、+37.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
浪岡駅 7.2 万/坪(昨年同期比 -48.5 ％)
浪岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.2万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -48.5％( -6.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.0年(昨年 28.3年から +77.0 ％増)。平均建物面積は 105.9 坪 (昨年 55.6 坪から +90.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 28.3 年 → 2021年 50.0 年、+77.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 16.8 分 → 2021年 25.0 分、+49.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
青森駅 29.9 万/坪(昨年同期比 -9.2 ％)
青森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.9万円/坪(9.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -9.2％( -3.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +16.7％( +4件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 29.4年から +14.9 ％増)。平均土地面積は 85.8 坪 (昨年 93.8 坪から -8.5 ％減)。平均建物面積は 68.8 坪 (昨年 65.0 坪から +5.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 43.5 ％ → 2021年 40.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 29.4 年 → 2021年 33.8 年、+14.9 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 28.0 分 → 2021年 35.3 分、+25.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.4 ％ → 2021年 40.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 13.0 ％ → 2021年 7.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示