【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の北しなの線 (長野駅～黒姫駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.5万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +21.0％( +9.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2021年)に比べて -58.9％( -33件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 24.5年から +2.7 ％増)。平均土地面積は 115.1 坪 (昨年 134.3 坪から -14.3 ％減)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 53.0 坪から -21.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。黒姫駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北長野駅で昨年に比べ +364.7 ％、坪単価は 107 万円/坪となった。
上位 1 駅(北長野駅)は +364.7 ％(坪単価 +84.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(三才駅)は -6.1 ％(坪単価 -4.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 56.2 分 → 2022年 42.6 分、-24.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 17.4 ％ → 2022年 15.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 43.5 ％ → 2022年 55.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 17.4 ％ → 2022年 15.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +364.7％( +84.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった黒姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.7万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +17.4％( +3.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 北しなの線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長野駅 | 53.4万/坪 (26.4年/117坪) | 52.2万/坪 (23.0年/128坪) | 42.4万/坪 (23.9年/91.5坪) |
| 北長野駅 | 107万/坪 (0.25年/28.7坪) | 23.1万/坪 (20.6年/54.5坪) | 24.2万/坪 (29.3年/18.2坪) |
| 三才駅 | 64.7万/坪 (24.3年/82.4坪) | 68.9万/坪 (17.8年/55.6坪) | 49.4万/坪 (32.0年/97.7坪) |
| 豊野駅 | - | 1.3万/坪 (56.3年/147坪) | 30.6万/坪 (28.3年/185坪) |
| 牟礼駅 | - | 31.1万/坪 (27.6年/179坪) | 17.6万/坪 (39.6年/88.2坪) |
| 古間駅 | - | 13.7万/坪 (24.3年/363坪) | 16.0万/坪 (45.3年/275坪) |
| 黒姫駅 | 21.7万/坪 (31.3年/239坪) | 18.5万/坪 (24.3年/348坪) | 2.9万/坪 (44.3年/57.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北長野駅 107.4 万/坪(昨年同期比 +364.7 ％)
北長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +364.7％( +84.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 20.6年から -98.8 ％減)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 54.5 坪から -47.2 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 60.5 坪から -60.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 20.6 年 → 2022年 0.3 年、-98.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 19.7 分 → 2022年 4.0 分、-79.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 100.0 ％)
三才駅 64.7 万/坪(昨年同期比 -6.1 ％)
三才駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.7万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -6.1％( -4.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 17.8年から +36.6 ％増)。平均土地面積は 82.4 坪 (昨年 55.6 坪から +48.3 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 41.6 坪から -9.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.8 年 → 2022年 24.3 年、+36.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 11.5 分 → 2022年 16.0 分、+39.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示