【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の北しなの線 (長野駅~黒姫駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.9万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +28.2%( +10.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 56 件(1年前(2020年)に比べて +60.0%( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 29.6年から -17.3 %減)。平均土地面積は 134.3 坪 (昨年 110.6 坪から +21.4 %増)。平均建物面積は 53.0 坪 (昨年 54.5 坪から -2.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。長野駅、三才駅、牟礼駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは黒姫駅で昨年に比べ +542.4 %、坪単価は 18.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(黒姫駅、牟礼駅)は +309.8 %(坪単価 +14.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(豊野駅、古間駅)は -55.2 %(坪単価 -15.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 29.6 年 → 2021年 24.5 年、-17.3 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.1 % → 2021年 17.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.9 % → 2021年 5.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 33.9 分 → 2021年 56.2 分、+65.8 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 % → 2021年 17.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三才駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.9万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +39.4%( +19.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.3万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -95.7%( -29.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
北しなの線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
長野駅 | 52.2万/坪 (23.0年/128坪) | 42.4万/坪 (23.9年/91.5坪) | 50.2万/坪 (28.2年/98.9坪) |
北長野駅 | 23.1万/坪 (20.6年/54.5坪) | 24.2万/坪 (29.3年/18.2坪) | 79.3万/坪 (11.3年/93.8坪) |
三才駅 | 68.9万/坪 (17.8年/55.6坪) | 49.4万/坪 (32.0年/97.7坪) | 123万/坪 (0.25年/57.5坪) |
豊野駅 | 1.3万/坪 (56.3年/147坪) | 30.6万/坪 (28.3年/185坪) | 52.9万/坪 (25.3年/75.6坪) |
牟礼駅 | 31.1万/坪 (27.6年/179坪) | 17.6万/坪 (39.6年/88.2坪) | 18.6万/坪 (46.8年/115坪) |
古間駅 | 13.7万/坪 (24.3年/363坪) | 16.0万/坪 (45.3年/275坪) | - |
黒姫駅 | 18.5万/坪 (24.3年/348坪) | 2.9万/坪 (44.3年/57.5坪) | 11.0万/坪 (38.5年/231坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
黒姫駅 18.5 万/坪(昨年同期比 +542.4 %)
黒姫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.5万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +542.4%( +15.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 44.3年から -45.2 %減)。平均土地面積は 347.9 坪 (昨年 57.5 坪から +505.3 %増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 34.8 坪から +6.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 44.3 年 → 2021年 24.3 年、-45.2 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 12.0 分 → 2021年 75.0 分、+525.0 %と大きく増加)
牟礼駅 31.1 万/坪(昨年同期比 +77.2 %)
牟礼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.1万円/坪(9.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +77.2%( +13.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.6年(昨年 39.6年から -30.3 %減)。平均土地面積は 179.5 坪 (昨年 88.2 坪から +103.4 %増)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 42.4 坪から -11.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 39.6 年 → 2021年 27.6 年、-30.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 18.7 分 → 2021年 76.7 分、+310.7 %と大きく増加)
豊野駅 1.3 万/坪(昨年同期比 -95.7 %)
豊野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.3万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -95.7%( -29.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 56.3年(昨年 28.3年から +99.1 %増)。平均土地面積は 147.5 坪 (昨年 184.5 坪から -20.1 %減)。平均建物面積は 198.9 坪 (昨年 142.2 坪から +39.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.7 分 → 2021年 1.5 分、-89.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 28.3 年 → 2021年 56.3 年、+99.1 %と大きく増加)
古間駅 13.7 万/坪(昨年同期比 -14.7 %)
古間駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.7万円/坪(4.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -14.7%( -2.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 45.3年から -46.4 %減)。平均土地面積は 363.0 坪 (昨年 275.3 坪から +31.9 %増)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 48.4 坪から -53.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 45.3 年 → 2021年 24.3 年、-46.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 22.7 分 → 2021年 120.0 分、+429.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示