【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅~篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.3万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +47.5%( +30.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 131 件(1年前(2020年)に比べて -13.8%( -21件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 28.4年から -9.6 %減)。平均土地面積は 143.8 坪 (昨年 157.8 坪から -8.9 %減)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 43.3 坪から +0.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。中軽井沢駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは千曲駅で昨年に比べ +264.8 %、坪単価は 74.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(千曲駅、軽井沢駅)は +228.8 %(坪単価 +148.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(平原駅、小諸駅)は -63.1 %(坪単価 -30.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.2 % → 2021年 19.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.5 % → 2021年 25.9 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.1 % → 2021年 1.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 367万円/坪(111万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +192.8%( +241.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて -11.1%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小諸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.5万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -59.6%( -11.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
しなの鉄道線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
軽井沢駅 | 367万/坪 (29.8年/206坪) | 125万/坪 (30.1年/218坪) | 70.9万/坪 (28.8年/166坪) |
中軽井沢駅 | 127万/坪 (27.4年/199坪) | 110万/坪 (26.3年/196坪) | 55.8万/坪 (28.8年/196坪) |
信濃追分駅 | 57.5万/坪 (32.8年/228坪) | 97.4万/坪 (10.6年/188坪) | 56.0万/坪 (30.0年/181坪) |
御代田駅 | 49.2万/坪 (25.8年/131坪) | 49.5万/坪 (20.4年/125坪) | 26.1万/坪 (26.6年/141坪) |
平原駅 | 25.1万/坪 (18.8年/245坪) | 75.2万/坪 (19.1年/256坪) | - |
小諸駅 | 7.5万/坪 (37.3年/171坪) | 18.5万/坪 (38.9年/96.8坪) | 45.7万/坪 (30.4年/46.9坪) |
滋野駅 | 24.6万/坪 (33.3年/173坪) | 23.7万/坪 (41.5年/192坪) | 31.1万/坪 (25.8年/87.7坪) |
田中駅 | - | 20.7万/坪 (43.8年/77.1坪) | 26.6万/坪 (36.3年/94.5坪) |
大屋駅 | 20.6万/坪 (35.8年/179坪) | 45.8万/坪 (24.7年/125坪) | 23.2万/坪 (35.0年/176坪) |
信濃国分寺駅 | 57.0万/坪 (16.1年/98.6坪) | 61.9万/坪 (8.5年/155坪) | 93.8万/坪 (1.8年/64.0坪) |
上田駅 | 43.1万/坪 (27.9年/93.5坪) | 40.2万/坪 (27.8年/139坪) | 36.4万/坪 (33.1年/125坪) |
西上田駅 | 39.7万/坪 (51.8年/363坪) | 49.6万/坪 (50.8年/90.8坪) | 42.2万/坪 (9.8年/118坪) |
テクノさかき駅 | 11.7万/坪 (0年/218坪) | - | 16.5万/坪 (39.3年/253坪) |
坂城駅 | - | 6.9万/坪 (48.1年/227坪) | - |
戸倉駅 | 67.2万/坪 (25.3年/66.6坪) | 29.4万/坪 (31.8年/75.6坪) | 34.4万/坪 (25.2年/55.7坪) |
千曲駅 | 74.5万/坪 (27.8年/125坪) | 20.4万/坪 (30.4年/55.2坪) | 8.4万/坪 (44.8年/144坪) |
屋代駅 | 71.2万/坪 (6.1年/58.7坪) | 76.5万/坪 (10.8年/101坪) | 49.2万/坪 (13.4年/156坪) |
屋代高校前駅 | 10.9万/坪 (38.8年/112坪) | 21.6万/坪 (44.8年/56.0坪) | - |
篠ノ井駅 | 72.6万/坪 (8.5年/67.5坪) | 30.6万/坪 (36.9年/171坪) | 27.3万/坪 (22.4年/70.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
千曲駅 74.5 万/坪(昨年同期比 +264.8 %)
千曲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.5万円/坪(22.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +264.8%( +54.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.8年(昨年 30.4年から -8.8 %減)。平均土地面積は 125.0 坪 (昨年 55.2 坪から +126.5 %増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 113.4 坪から -76.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 13.3 分 → 2021年 26.0 分、+95.0 %と大きく増加)
軽井沢駅 367.3 万/坪(昨年同期比 +192.8 %)
軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 367万円/坪(111万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +192.8%( +241.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて -11.1%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 30.1年から -1.0 %減)。平均土地面積は 206.0 坪 (昨年 218.2 坪から -5.5 %減)。平均建物面積は 42.5 坪 (昨年 45.8 坪から -7.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 % → 2021年 14.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.3 % → 2021年 57.1 %)
平原駅 25.1 万/坪(昨年同期比 -66.7 %)
平原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.1万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -66.7%( -50.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 19.1年から -1.7 %減)。平均土地面積は 245.0 坪 (昨年 256.1 坪から -4.3 %減)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 37.1 坪から +18.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 40.0 分 → 2021年 27.0 分、-32.5 %と大きく減少)
小諸駅 7.5 万/坪(昨年同期比 -59.6 %)
小諸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.5万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -59.6%( -11.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 38.9年から -4.2 %減)。平均土地面積は 171.4 坪 (昨年 96.8 坪から +77.1 %増)。平均建物面積は 46.0 坪 (昨年 25.9 坪から +77.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 71.4 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示