【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅~篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.5万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +16.9%( +10.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 146 件(1年前(2020年)に比べて +49.0%( +48件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 26.0年から -0.1 %減)。平均土地面積は 154.2 坪 (昨年 149.7 坪から +3.0 %増)。平均建物面積は 43.2 坪 (昨年 44.5 坪から -2.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。中軽井沢駅、信濃追分駅、小諸駅、信濃国分寺駅、篠ノ井駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは千曲駅で昨年に比べ +345.7 %、坪単価は 118 万円/坪となった。
上位 2 駅(千曲駅、大屋駅)は +244.5 %(坪単価 +64.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(戸倉駅、テクノさかき駅)は -76.3 %(坪単価 -67.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.7 % → 2021年 24.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.9 % → 2021年 22.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 36.0 % → 2021年 36.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -31.5%( -57.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 20 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった坂城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.3万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -8.4%( -0.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
しなの鉄道線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
軽井沢駅 | 125万/坪 (33.0年/242坪) | 182万/坪 (18.1年/258坪) | 86.8万/坪 (25.7年/192坪) |
中軽井沢駅 | 113万/坪 (28.1年/226坪) | 72.9万/坪 (29.4年/175坪) | 86.9万/坪 (25.6年/243坪) |
信濃追分駅 | 99.9万/坪 (23.2年/226坪) | 72.3万/坪 (24.9年/200坪) | 103万/坪 (15.1年/183坪) |
御代田駅 | 29.7万/坪 (32.0年/188坪) | 47.7万/坪 (17.3年/115坪) | 46.6万/坪 (24.3年/158坪) |
平原駅 | - | 48.8万/坪 (34.3年/74.1坪) | 29.0万/坪 (44.3年/95.3坪) |
小諸駅 | 47.0万/坪 (21.5年/97.6坪) | 28.3万/坪 (40.8年/188坪) | 23.1万/坪 (37.8年/153坪) |
滋野駅 | 15.3万/坪 (34.8年/107坪) | 32.3万/坪 (17.3年/279坪) | 51.2万/坪 (9.3年/49.9坪) |
田中駅 | 21.2万/坪 (34.6年/82.0坪) | 31.6万/坪 (20.3年/222坪) | 22.5万/坪 (33.3年/98.8坪) |
大屋駅 | 65.2万/坪 (31.0年/160坪) | 26.8万/坪 (34.0年/178坪) | - |
信濃国分寺駅 | 81.9万/坪 (7.1年/84.5坪) | 68.1万/坪 (34.9年/67.6坪) | 116万/坪 (0.9年/83.7坪) |
上田駅 | 43.2万/坪 (26.5年/142坪) | 39.6万/坪 (31.6年/114坪) | 41.7万/坪 (27.1年/138坪) |
西上田駅 | 18.8万/坪 (38.3年/130坪) | - | - |
テクノさかき駅 | 31.4万/坪 (36.5年/162坪) | 113万/坪 (26.3年/151坪) | - |
坂城駅 | 7.3万/坪 (37.3年/116坪) | 8.0万/坪 (47.3年/424坪) | - |
戸倉駅 | 13.0万/坪 (49.3年/93.8坪) | 66.1万/坪 (1.5年/70.0坪) | 20.2万/坪 (34.3年/137坪) |
千曲駅 | 118万/坪 (0.25年/63.5坪) | 26.4万/坪 (20.3年/80.2坪) | 74.1万/坪 (8.3年/65.5坪) |
屋代駅 | 54.7万/坪 (26.3年/101坪) | 60.4万/坪 (14.9年/80.5坪) | 38.4万/坪 (15.3年/67.3坪) |
屋代高校前駅 | 92.2万/坪 (25.3年/54.1坪) | - | - |
篠ノ井駅 | 62.3万/坪 (14.3年/88.3坪) | 42.2万/坪 (33.8年/74.3坪) | 84.2万/坪 (25.7年/134坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
千曲駅 117.9 万/坪(昨年同期比 +345.7 %)
千曲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +345.7%( +91.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 20.3年から -98.8 %減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 80.2 坪から -20.8 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 52.9 坪から -34.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 20.3 年 → 2021年 0.3 年、-98.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.5 分 → 2021年 18.0 分、+71.4 %と大きく増加)
大屋駅 65.2 万/坪(昨年同期比 +143.3 %)
大屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.2万円/坪(19.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +143.3%( +38.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 34.0年から -8.8 %減)。平均土地面積は 160.0 坪 (昨年 177.7 坪から -10.0 %減)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 42.4 坪から -0.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 12.5 %)
戸倉駅 13.0 万/坪(昨年同期比 -80.3 %)
戸倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.0万円/坪(3.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -80.3%( -53.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 49.3年(昨年 1.5年から +3176.7 %増)。平均土地面積は 93.8 坪 (昨年 70.0 坪から +34.1 %増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 33.3 坪から +11.4 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 1.5 年 → 2021年 49.3 年、+3176.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 19.5 分 → 2021年 24.2 分、+24.4 %と大きく増加)
テクノさかき駅 31.4 万/坪(昨年同期比 -72.3 %)
テクノさかき駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.4万円/坪(9.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -72.3%( -82.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.5年(昨年 26.3年から +39.0 %増)。平均土地面積は 162.3 坪 (昨年 151.3 坪から +7.3 %増)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 52.9 坪から -33.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 30.0 分 → 2021年 18.0 分、-40.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 75.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 26.3 年 → 2021年 36.5 年、+39.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示