この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の鹿島臨海鉄道線 (水戸駅～鹿島サッカースタジアム駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.1万円/坪(12.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.3％( -5.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 239 件(１年前(2023年)に比べて -43.8％( -186件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 24.5年から +7.2 ％増)。平均土地面積は 93.8 坪 (昨年 106.0 坪から -11.5 ％減)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 39.3 坪から +9.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。新鉾田駅、鹿島大野駅、荒野台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東水戸駅で昨年に比べ +128.2 ％、坪単価は 76.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(東水戸駅、涸沼駅)は +124.4 ％(坪単価 +29.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(徳宿駅、北浦湖畔駅)は -48.3 ％(坪単価 -7.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.3 ％ → 2024年 1.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.0 ％ → 2024年 2.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.9 ％ → 2024年 20.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 46.5 ％ → 2024年 49.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東水戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.0万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +128.2％( +42.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった徳宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.2万円/坪(1.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.3％( -12.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -55.6％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 鹿島臨海鉄道線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 水戸駅 | 53.1万/坪 (22.9年/90.9坪) | 69.0万/坪 (19.0年/98.9坪) | 60.5万/坪 (19.7年/95.4坪) |
| 東水戸駅 | 76.0万/坪 (0.5年/78.7坪) | 33.3万/坪 (18.7年/61.5坪) | 104万/坪 (-0.25年/215坪) |
| 常澄駅 | 50.6万/坪 (25.3年/49.2坪) | 50.3万/坪 (20.1年/65.8坪) | 50.4万/坪 (20.8年/80.6坪) |
| 大洗駅 | 46.5万/坪 (29.9年/70.9坪) | 52.7万/坪 (20.6年/131坪) | 48.7万/坪 (13.0年/74.8坪) |
| 涸沼駅 | 30.9万/坪 (40.0年/484坪) | 14.0万/坪 (37.2年/159坪) | 12.9万/坪 (37.6年/168坪) |
| 鹿島旭駅 | 15.3万/坪 (40.3年/141坪) | 14.2万/坪 (26.3年/179坪) | 6.8万/坪 (31.9年/85.9坪) |
| 徳宿駅 | 5.2万/坪 (36.2年/195坪) | 17.4万/坪 (31.7年/404坪) | 7.8万/坪 (33.0年/137坪) |
| 新鉾田駅 | 26.1万/坪 (29.3年/143坪) | 20.6万/坪 (28.5年/128坪) | 17.2万/坪 (29.1年/99.7坪) |
| 北浦湖畔駅 | 8.0万/坪 (35.5年/85.9坪) | 10.9万/坪 (33.6年/67.7坪) | 4.7万/坪 (32.4年/75.0坪) |
| 大洋駅 | 19.5万/坪 (30.8年/69.0坪) | 17.3万/坪 (30.1年/103坪) | 14.6万/坪 (31.8年/84.3坪) |
| 鹿島灘駅 | 28.9万/坪 (26.4年/85.6坪) | 26.2万/坪 (28.0年/111坪) | 34.1万/坪 (27.5年/83.1坪) |
| 鹿島大野駅 | 41.0万/坪 (26.1年/90.6坪) | 32.1万/坪 (28.9年/78.7坪) | 41.4万/坪 (23.3年/98.4坪) |
| 長者ケ浜潮騒はまなす公園前駅 | 35.0万/坪 (27.3年/80.9坪) | 44.2万/坪 (27.9年/93.3坪) | 42.4万/坪 (21.7年/106坪) |
| 荒野台駅 | 32.2万/坪 (27.8年/117坪) | 21.8万/坪 (32.8年/86.7坪) | 22.7万/坪 (30.5年/102坪) |
| 鹿島サッカースタジアム駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東水戸駅 76.0 万/坪(昨年同期比 +128.2 ％)
東水戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.0万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +128.2％( +42.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 18.7年から -97.3 ％減)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 61.5 坪から +27.9 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 30.8 坪から -1.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.7 年 → 2024年 0.5 年、-97.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 44.5 分 → 2024年 30.0 分、-32.6 ％と大きく減少)
涸沼駅 30.9 万/坪(昨年同期比 +120.5 ％)
涸沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.9万円/坪(9.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +120.5％( +16.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -90.9％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 37.2年から +7.7 ％増)。平均土地面積は 484.0 坪 (昨年 159.3 坪から +203.9 ％増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 27.9 坪から +62.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 62.7 分 → 2024年 26.0 分、-58.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
徳宿駅 5.2 万/坪(昨年同期比 -70.3 ％)
徳宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.2万円/坪(1.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.3％( -12.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -55.6％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.2年(昨年 31.7年から +14.3 ％増)。平均土地面積は 194.6 坪 (昨年 403.8 坪から -51.8 ％減)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 92.7 坪から -61.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 31.7 年 → 2024年 36.2 年、+14.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 75.0 ％)
北浦湖畔駅 8.0 万/坪(昨年同期比 -26.3 ％)
北浦湖畔駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.0万円/坪(2.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -26.3％( -2.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -31.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 33.6年から +5.6 ％増)。平均土地面積は 85.9 坪 (昨年 67.7 坪から +27.0 ％増)。平均建物面積は 18.4 坪 (昨年 14.4 坪から +27.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 84.2 ％ → 2024年 69.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 30.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示