【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR五能線 (東能代駅~岩館駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.2万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +6.6%( +1.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 48 件(1年前(2020年)に比べて -11.1%( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 34.2年(昨年 31.0年から +10.2 %増)。平均土地面積は 118.3 坪 (昨年 88.1 坪から +34.3 %増)。平均建物面積は 61.7 坪 (昨年 53.5 坪から +15.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。能代駅、向能代駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは能代駅で昨年に比べ +27.7 %、坪単価は 26.1 万円/坪となった。
上位 1 駅(能代駅)は +27.7 %(坪単価 +5.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(東能代駅)は -64.2 %(坪単価 -39.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 32.0 % → 2021年 22.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 31.0 年 → 2021年 34.2 年、+10.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 42.0 % → 2021年 51.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.0 % → 2021年 11.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった向能代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.0万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +20.4%( +4.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった沢目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.7万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -44.4%( -2.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR五能線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東能代駅 | 21.8万/坪 (34.8年/125坪) | 60.9万/坪 (9.3年/60.2坪) | 91.1万/坪 (22.5年/105坪) |
能代駅 | 26.1万/坪 (34.5年/125坪) | 20.4万/坪 (34.3年/92.5坪) | 22.2万/坪 (30.2年/103坪) |
向能代駅 | 29.0万/坪 (29.0年/73.7坪) | 24.1万/坪 (22.5年/65.8坪) | 24.7万/坪 (28.0年/98.6坪) |
北能代駅 | - | - | - |
鳥形駅 | - | - | 2.1万/坪 (42.0年/99.8坪) |
沢目駅 | 3.7万/坪 (40.8年/31.8坪) | 6.6万/坪 (0年/157坪) | - |
東八森駅 | - | - | - |
八森駅 | - | 2.3万/坪 (61.8年/84.7坪) | 2.0万/坪 (54.3年/218坪) |
滝ノ間駅 | - | 2.2万/坪 (27.5年/31.8坪) | - |
岩館駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
能代駅 26.1 万/坪(昨年同期比 +27.7 %)
能代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.1万円/坪(7.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +27.7%( +5.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(1年前(2020年)に比べて -16.7%( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 34.3年から +0.4 %増)。平均土地面積は 125.2 坪 (昨年 92.5 坪から +35.4 %増)。平均建物面積は 67.3 坪 (昨年 60.2 坪から +11.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.2 % → 2021年 18.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.8 % → 2021年 15.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 51.3 % → 2021年 54.5 %)
東能代駅 21.8 万/坪(昨年同期比 -64.2 %)
東能代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.8万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -64.2%( -39.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 9.3年から +275.5 %増)。平均土地面積は 124.8 坪 (昨年 60.2 坪から +107.3 %増)。平均建物面積は 51.9 坪 (昨年 29.0 坪から +78.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.3 年 → 2021年 34.8 年、+275.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 17.5 分 → 2021年 26.8 分、+52.9 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示