【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR常磐線 (勿来駅～新地駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.4万円/坪(15.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.1％( -1.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 123 件(１年前(2023年)に比べて -82.1％( -566件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 20.0年から +4.7 ％増)。平均土地面積は 87.9 坪 (昨年 83.6 坪から +5.2 ％増)。平均建物面積は 42.3 坪 (昨年 38.7 坪から +9.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。湯本駅、四ツ倉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは原ノ町駅で昨年に比べ +106.2 ％、坪単価は 55.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(原ノ町駅、四ツ倉駅)は +86.8 ％(坪単価 +31.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大野駅、相馬駅)は -63.1 ％(坪単価 -13.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 7.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 18.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.4 ％ → 2024年 30.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.5 ％ → 2024年 30.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった四ツ倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.4万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +67.4％( +34.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -95.1％( -58件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.9万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -88.9％( -15.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 勿来駅 | 32.7万/坪 (23.3年/67.0坪) | 51.9万/坪 (13.7年/74.3坪) | 39.3万/坪 (21.4年/67.3坪) |
| 植田駅 | 41.4万/坪 (24.4年/107坪) | 54.1万/坪 (16.6年/86.7坪) | 45.1万/坪 (21.3年/89.7坪) |
| 泉駅 | 64.7万/坪 (16.8年/79.6坪) | 66.1万/坪 (14.4年/66.4坪) | 70.3万/坪 (15.4年/77.8坪) |
| 湯本駅 | 54.0万/坪 (17.6年/69.8坪) | 40.8万/坪 (33.1年/84.8坪) | 55.0万/坪 (20.6年/85.8坪) |
| 内郷駅 | 39.6万/坪 (32.0年/67.3坪) | 42.5万/坪 (34.0年/77.2坪) | 39.1万/坪 (31.9年/78.7坪) |
| いわき駅 | 54.2万/坪 (23.3年/97.2坪) | 66.7万/坪 (14.4年/72.5坪) | 63.8万/坪 (17.5年/87.4坪) |
| 草野駅 | 63.3万/坪 (23.0年/104坪) | 54.6万/坪 (28.0年/85.1坪) | 75.3万/坪 (5.3年/63.8坪) |
| 四ツ倉駅 | 86.4万/坪 (4.7年/84.2坪) | 51.6万/坪 (13.6年/77.5坪) | 66.9万/坪 (8.4年/85.6坪) |
| 久ノ浜駅 | 37.6万/坪 (26.8年/149坪) | 55.4万/坪 (18.3年/93.8坪) | 23.6万/坪 (22.5年/93.8坪) |
| 末続駅 | - | - | - |
| 広野駅 | - | 14.7万/坪 (38.8年/188坪) | 32.4万/坪 (17.6年/230坪) |
| Jヴィレッジ駅 | - | 21.5万/坪 (21.8年/99.8坪) | - |
| 木戸駅 | - | - | - |
| 竜田駅 | - | 40.8万/坪 (13.2年/104坪) | 41.0万/坪 (14.2年/129坪) |
| 富岡駅 | 23.4万/坪 (19.0年/75.6坪) | 31.4万/坪 (18.8年/183坪) | 20.7万/坪 (19.0年/131坪) |
| 夜ノ森駅 | 16.0万/坪 (16.0年/103坪) | 17.9万/坪 (19.2年/148坪) | 20.6万/坪 (19.6年/175坪) |
| 大野駅 | 1.9万/坪 (46.0年/109坪) | 17.5万/坪 (17.0年/159坪) | 16.5万/坪 (17.2年/249坪) |
| 双葉駅 | - | - | - |
| 浪江駅 | - | 51.9万/坪 (33.1年/140坪) | 96.1万/坪 (27.0年/154坪) |
| 桃内駅 | - | - | 17.2万/坪 (39.8年/363坪) |
| 小高駅 | - | 27.3万/坪 (22.1年/322坪) | 15.0万/坪 (32.0年/155坪) |
| 磐城太田駅 | - | 55.1万/坪 (6.8年/188坪) | - |
| 原ノ町駅 | 55.4万/坪 (20.0年/78.7坪) | 26.9万/坪 (33.9年/111坪) | 35.7万/坪 (31.2年/133坪) |
| 鹿島駅 | - | 42.3万/坪 (17.3年/98.0坪) | 11.2万/坪 (52.5年/319坪) |
| 日立木駅 | - | 20.5万/坪 (27.3年/93.8坪) | 40.0万/坪 (17.4年/204坪) |
| 相馬駅 | 17.4万/坪 (25.0年/103坪) | 27.7万/坪 (30.1年/109坪) | 42.8万/坪 (26.1年/105坪) |
| 駒ケ嶺駅 | - | 54.5万/坪 (3.4年/107坪) | 25.9万/坪 (25.8年/272坪) |
| 新地駅 | - | 53.8万/坪 (5.8年/72.2坪) | 33.6万/坪 (31.1年/132坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
原ノ町駅 55.4 万/坪(昨年同期比 +106.2 ％)
原ノ町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.4万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +106.2％( +28.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -82.9％( -29件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 33.9年から -40.9 ％減)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 111.3 坪から -29.3 ％減)。平均建物面積は 29.0 坪 (昨年 41.8 坪から -30.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.9 年 → 2024年 20.0 年、-40.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 26.2 分 → 2024年 23.0 分、-12.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
四ツ倉駅 86.4 万/坪(昨年同期比 +67.4 ％)
四ツ倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.4万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +67.4％( +34.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -95.1％( -58件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.7年(昨年 13.6年から -65.6 ％減)。平均土地面積は 84.2 坪 (昨年 77.5 坪から +8.6 ％増)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 34.8 坪から +1.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 13.6 年 → 2024年 4.7 年、-65.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
大野駅 1.9 万/坪(昨年同期比 -88.9 ％)
大野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.9万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -88.9％( -15.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 17.0年から +170.6 ％増)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 159.3 坪から -31.6 ％減)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 74.1 坪から -30.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 22.7 分 → 2024年 10.0 分、-55.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.0 年 → 2024年 46.0 年、+170.6 ％と大きく増加)
相馬駅 17.4 万/坪(昨年同期比 -37.3 ％)
相馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.4万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.3％( -10.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -95.8％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 30.1年から -16.8 ％減)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 108.7 坪から -5.4 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 39.5 坪から -8.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 30.1 年 → 2024年 25.0 年、-16.8 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 21.2 分 → 2024年 30.0 分、+41.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示