【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期のJR常磐線 (勿来駅~新地駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.2万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +2.3%( +1.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 154 件(1年前(2020年)に比べて +43.9%( +47件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 20.8年から -10.3 %減)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 96.7 坪から -9.3 %減)。平均建物面積は 42.3 坪 (昨年 40.2 坪から +5.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。植田駅、湯本駅、草野駅、磐城太田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは鹿島駅で昨年に比べ +202.7 %、坪単価は 182 万円/坪となった。
上位 2 駅(鹿島駅、内郷駅)は +164.6 %(坪単価 +82.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(相馬駅、浪江駅)は -47.9 %(坪単価 -15.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 20.8 年 → 2021年 18.6 年、-10.3 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.2 % → 2021年 37.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.7 % → 2021年 6.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 29.2 % → 2021年 34.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鹿島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +202.7%( +121.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった相馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.3万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -52.3%( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +266.7%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR常磐線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
勿来駅 | 26.4万/坪 (26.0年/97.4坪) | - | 45.5万/坪 (18.0年/77.1坪) |
植田駅 | 78.8万/坪 (7.6年/69.9坪) | 61.3万/坪 (9.6年/92.1坪) | 33.3万/坪 (29.5年/219坪) |
泉駅 | 60.1万/坪 (20.3年/71.5坪) | 70.9万/坪 (20.4年/78.2坪) | 49.0万/坪 (21.5年/120坪) |
湯本駅 | 58.5万/坪 (21.9年/61.8坪) | 36.3万/坪 (21.5年/65.6坪) | 45.1万/坪 (27.0年/117坪) |
内郷駅 | 76.8万/坪 (9.3年/90.2坪) | 33.9万/坪 (41.0年/91.5坪) | 57.4万/坪 (18.5年/66.2坪) |
いわき駅 | 70.9万/坪 (18.5年/76.8坪) | 81.5万/坪 (17.3年/90.8坪) | 58.1万/坪 (23.0年/81.5坪) |
草野駅 | 88.6万/坪 (2.5年/56.3坪) | 61.4万/坪 (10.2年/102坪) | 38.3万/坪 (0年/51.4坪) |
四ツ倉駅 | 79.6万/坪 (19.5年/56.5坪) | 67.9万/坪 (20.3年/146坪) | 60.4万/坪 (0.5年/68.1坪) |
久ノ浜駅 | - | 80.3万/坪 (1.5年/78.7坪) | - |
末続駅 | - | - | - |
広野駅 | - | 48.7万/坪 (17.5年/126坪) | 8.3万/坪 (36.5年/75.6坪) |
Jヴィレッジ駅 | 23.5万/坪 (27.5年/99.8坪) | - | |
木戸駅 | 19.4万/坪 (23.5年/87.7坪) | - | 79.3万/坪 (18.5年/303坪) |
竜田駅 | - | 17.8万/坪 (28.5年/169坪) | 8.8万/坪 (30.0年/215坪) |
富岡駅 | 25.5万/坪 (15.0年/188坪) | 28.2万/坪 (12.5年/78.7坪) | 23.6万/坪 (11.5年/96.8坪) |
夜ノ森駅 | - | - | - |
大野駅 | 7.1万/坪 (28.5年/182坪) | - | - |
双葉駅 | - | - | - |
浪江駅 | 17.1万/坪 (15.5年/106坪) | 30.3万/坪 (28.5年/69.6坪) | 19.8万/坪 (29.5年/103坪) |
桃内駅 | - | 4.1万/坪 (37.5年/151坪) | - |
小高駅 | - | 28.5万/坪 (16.5年/186坪) | 7.6万/坪 (40.5年/90.8坪) |
磐城太田駅 | 61.6万/坪 (5.5年/234坪) | 31.9万/坪 (27.0年/333坪) | - |
原ノ町駅 | 27.6万/坪 (32.8年/140坪) | 38.3万/坪 (33.8年/97.0坪) | 70.0万/坪 (21.8年/171坪) |
鹿島駅 | 182万/坪 (33.5年/272坪) | 60.1万/坪 (21.5年/154坪) | - |
日立木駅 | - | - | - |
相馬駅 | 16.3万/坪 (31.0年/107坪) | 34.3万/坪 (0年/74.6坪) | 56.2万/坪 (0.5年/89.6坪) |
駒ケ嶺駅 | 75.1万/坪 (0.5年/96.8坪) | - | 5.0万/坪 (0年/251坪) |
新地駅 | - | - | 4.7万/坪 (25.5年/75.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鹿島駅 182.0 万/坪(昨年同期比 +202.7 %)
鹿島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +202.7%( +121.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 21.5年から +55.8 %増)。平均土地面積は 272.3 坪 (昨年 154.3 坪から +76.5 %増)。平均建物面積は 95.3 坪 (昨年 33.3 坪から +186.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 19.0 分 → 2021年 13.0 分、-31.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.5 年 → 2021年 33.5 年、+55.8 %と大きく増加)
内郷駅 76.8 万/坪(昨年同期比 +126.5 %)
内郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.8万円/坪(23.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +126.5%( +42.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +225.0%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 41.0年から -77.3 %減)。平均土地面積は 90.2 坪 (昨年 91.5 坪から -1.5 %減)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 34.4 坪から +6.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 41.0 年 → 2021年 9.3 年、-77.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 9.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 16.2 分 → 2021年 23.1 分、+42.1 %と大きく増加)
相馬駅 16.3 万/坪(昨年同期比 -52.3 %)
相馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.3万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -52.3%( -17.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +266.7%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 106.8 坪 (昨年 74.6 坪から +43.1 %増)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 40.8 坪から +40.7 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 19.0 分 → 2021年 40.5 分、+112.9 %と大きく増加)
浪江駅 17.1 万/坪(昨年同期比 -43.4 %)
浪江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.1万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -43.4%( -13.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 15.5年(昨年 28.5年から -45.6 %減)。平均土地面積は 105.9 坪 (昨年 69.6 坪から +52.2 %増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 36.3 坪から +12.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 28.5 年 → 2021年 15.5 年、-45.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.0 分 → 2021年 15.0 分、+66.7 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示