【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のJR香椎線 (西戸崎駅～宇美駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.9万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -2.6％( -2.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 56 件(１年前(2022年)に比べて -32.5％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 13.2年から +15.3 ％増)。平均土地面積は 71.3 坪 (昨年 82.1 坪から -13.1 ％減)。平均建物面積は 43.6 坪 (昨年 42.0 坪から +3.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。香椎神宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは香椎神宮駅で昨年に比べ +37.1 ％、坪単価は 126 万円/坪となった。
上位 2 駅(香椎神宮駅、奈多駅)は +27.0 ％(坪単価 +24.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西戸崎駅、香椎駅)は -30.5 ％(坪単価 -31.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.3 ％ → 2023年 3.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 16.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 13.2 年 → 2023年 15.3 年、+15.3 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 14.0 分 → 2023年 16.2 分、+15.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.1 ％ → 2023年 28.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.6 ％ → 2023年 46.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった香椎神宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +37.1％( +34.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西戸崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.8万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -41.7％( -41.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR香椎線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西戸崎駅 | 57.8万/坪 (25.3年/48.4坪) | 99.2万/坪 (0年/49.9坪) | 78.1万/坪 (20.8年/77.4坪) |
| 雁ノ巣駅 | - | - | 78.5万/坪 (13.0年/49.9坪) |
| 奈多駅 | 108万/坪 (0年/48.4坪) | 92.6万/坪 (27.0年/49.9坪) | - |
| 和白駅 | 79.3万/坪 (18.0年/67.3坪) | 88.1万/坪 (15.8年/107坪) | 80.8万/坪 (12.3年/70.5坪) |
| 香椎駅 | 86.9万/坪 (25.9年/90.0坪) | 108万/坪 (11.7年/61.4坪) | 93.9万/坪 (31.8年/83.9坪) |
| 香椎神宮駅 | 126万/坪 (4.0年/51.4坪) | 92.2万/坪 (21.0年/60.5坪) | 98.9万/坪 (13.4年/67.5坪) |
| 舞松原駅 | 109万/坪 (17.6年/65.0坪) | 102万/坪 (9.8年/97.7坪) | 88.4万/坪 (19.0年/46.1坪) |
| 土井駅 | 113万/坪 (11.8年/115坪) | 104万/坪 (9.0年/145坪) | 72.4万/坪 (28.7年/132坪) |
| 伊賀駅 | 133万/坪 (4.5年/56.7坪) | - | - |
| 長者原駅 | 114万/坪 (2.5年/47.6坪) | 106万/坪 (7.0年/42.4坪) | 64.5万/坪 (30.0年/133坪) |
| 酒殿駅 | - | 128万/坪 (4.4年/61.6坪) | 133万/坪 (3.0年/57.0坪) |
| 須恵駅 | 97.4万/坪 (1.0年/47.6坪) | 95.9万/坪 (2.7年/51.1坪) | 81.1万/坪 (22.0年/60.5坪) |
| 須恵中央駅 | 80.8万/坪 (14.5年/53.7坪) | 83.6万/坪 (23.1年/124坪) | 71.0万/坪 (15.4年/48.7坪) |
| 新原駅 | - | - | 62.2万/坪 (44.0年/69.6坪) |
| 宇美駅 | 69.5万/坪 (16.3年/73.5坪) | 66.7万/坪 (20.1年/79.5坪) | 85.1万/坪 (17.6年/51.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
香椎神宮駅 126.4 万/坪(昨年同期比 +37.1 ％)
香椎神宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +37.1％( +34.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 4.0年(昨年 21.0年から -81.0 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 60.5 坪から -15.0 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 29.9 坪から +19.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 21.0 年 → 2023年 4.0 年、-81.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 ％ → 2023年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.6 分 → 2023年 14.4 分、+35.8 ％と大きく増加)
奈多駅 108.2 万/坪(昨年同期比 +16.9 ％)
奈多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +16.9％( +15.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.0年(昨年 27.0年から -100.0 ％減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 49.9 坪から -3.0 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 30.3 坪から +10.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 27.0 年 → 2023年 0.0 年、-100.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 2.0 分 → 2023年 10.0 分、+400.0 ％と大きく増加)
西戸崎駅 57.8 万/坪(昨年同期比 -41.7 ％)
西戸崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.8万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -41.7％( -41.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 49.9 坪から -3.0 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 30.3 坪から +0.0 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 16.0 分 → 2023年 21.8 分、+35.9 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
香椎駅 86.9 万/坪(昨年同期比 -19.3 ％)
香椎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.9万円/坪(26.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -19.3％( -20.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.9年(昨年 11.7年から +120.9 ％増)。平均土地面積は 90.0 坪 (昨年 61.4 坪から +46.5 ％増)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 36.7 坪から -12.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 15.9 分 → 2023年 13.2 分、-16.4 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 11.7 年 → 2023年 25.9 年、+120.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 37.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示