【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR香椎線 (西戸崎駅～宇美駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.1万円/坪(27.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +7.2％( +6.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 326 件(１年前(2020年)に比べて +38.1％( +90件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 14.0年から +2.5 ％増)。平均土地面積は 67.8 坪 (昨年 70.2 坪から -3.5 ％減)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 43.9 坪から -7.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。奈多駅、酒殿駅、宇美駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは奈多駅で昨年に比べ +50.4 ％、坪単価は 92.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(奈多駅、酒殿駅)は +49.4 ％(坪単価 +40.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新原駅、香椎駅)は -24.3 ％(坪単価 -25.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.2 ％ → 2021年 15.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.8 ％ → 2021年 3.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.2 ％ → 2021年 13.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 48.7 ％ → 2021年 45.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった酒殿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 152万円/坪(46.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +48.4％( +49.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 40 件(１年前(2020年)に比べて +344.4％( +31件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西戸崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.2万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +8.6％( +5.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2020年)に比べて +42.9％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR香椎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西戸崎駅 | 66.2万/坪 (19.7年/57.9坪) | 60.9万/坪 (18.6年/61.0坪) | 60.6万/坪 (16.0年/88.3坪) |
| 雁ノ巣駅 | 90.2万/坪 (2.7年/39.8坪) | 94.9万/坪 (0.4年/52.3坪) | 87.5万/坪 (16.5年/57.5坪) |
| 奈多駅 | 92.9万/坪 (11.2年/59.2坪) | 61.8万/坪 (25.4年/56.5坪) | 64.5万/坪 (15.9年/57.9坪) |
| 和白駅 | 92.3万/坪 (10.7年/56.6坪) | 83.5万/坪 (13.4年/78.6坪) | 66.3万/坪 (28.7年/140坪) |
| 香椎駅 | 90.4万/坪 (19.7年/60.8坪) | 113万/坪 (10.0年/78.1坪) | 107万/坪 (11.0年/66.6坪) |
| 香椎神宮駅 | 97.0万/坪 (16.1年/67.3坪) | 113万/坪 (12.1年/54.6坪) | 115万/坪 (17.5年/55.6坪) |
| 舞松原駅 | 90.6万/坪 (18.1年/59.5坪) | 96.4万/坪 (18.2年/86.5坪) | 106万/坪 (16.8年/82.6坪) |
| 土井駅 | 91.6万/坪 (16.8年/100坪) | 84.7万/坪 (14.7年/86.3坪) | 77.6万/坪 (14.8年/77.1坪) |
| 伊賀駅 | 101万/坪 (4.6年/81.7坪) | 106万/坪 (14.6年/70.3坪) | 45.8万/坪 (27.8年/194坪) |
| 長者原駅 | 77.2万/坪 (26.2年/87.4坪) | 85.8万/坪 (13.0年/64.2坪) | 58.4万/坪 (31.5年/98.1坪) |
| 酒殿駅 | 152万/坪 (1.4年/63.3坪) | 103万/坪 (7.2年/56.5坪) | 115万/坪 (29.5年/363坪) |
| 須恵駅 | 80.7万/坪 (12.5年/68.9坪) | 96.0万/坪 (3.8年/54.3坪) | 86.1万/坪 (2.3年/58.5坪) |
| 須恵中央駅 | 76.3万/坪 (16.5年/67.7坪) | 72.4万/坪 (12.8年/67.8坪) | 79.2万/坪 (18.5年/83.4坪) |
| 新原駅 | 72.3万/坪 (25.7年/96.5坪) | 102万/坪 (8.7年/53.2坪) | 26.1万/坪 (0年/96.8坪) |
| 宇美駅 | 71.1万/坪 (16.6年/62.4坪) | 54.9万/坪 (21.1年/63.9坪) | 61.5万/坪 (20.3年/79.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
奈多駅 92.9 万/坪(昨年同期比 +50.4 ％)
奈多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.9万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +50.4％( +31.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 11.2年(昨年 25.4年から -56.2 ％減)。平均土地面積は 59.2 坪 (昨年 56.5 坪から +4.8 ％増)。平均建物面積は 30.9 坪 (昨年 36.0 坪から -14.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.4 年 → 2021年 11.2 年、-56.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 28.6 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 28.6 ％)
酒殿駅 152.2 万/坪(昨年同期比 +48.4 ％)
酒殿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 152万円/坪(46.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +48.4％( +49.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 40 件(１年前(2020年)に比べて +344.4％( +31件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 1.4年(昨年 7.2年から -80.0 ％減)。平均土地面積は 63.3 坪 (昨年 56.5 坪から +12.2 ％増)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 32.3 坪から +5.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 7.2 年 → 2021年 1.4 年、-80.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.9 分 → 2021年 5.5 分、-63.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 ％ → 2021年 82.5 ％)
新原駅 72.3 万/坪(昨年同期比 -29.0 ％)
新原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.3万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -29.0％( -29.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 8.7年から +194.5 ％増)。平均土地面積は 96.5 坪 (昨年 53.2 坪から +81.6 ％増)。平均建物面積は 58.7 坪 (昨年 31.5 坪から +86.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 ％ → 2021年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.7 年 → 2021年 25.7 年、+194.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 12.3 分 → 2021年 21.3 分、+73.6 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 71.4 ％ → 2021年 33.3 ％)
香椎駅 90.4 万/坪(昨年同期比 -19.7 ％)
香椎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.4万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -19.7％( -22.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 10.0年から +96.8 ％増)。平均土地面積は 60.8 坪 (昨年 78.1 坪から -22.1 ％減)。平均建物面積は 34.6 坪 (昨年 53.9 坪から -35.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.0 年 → 2021年 19.7 年、+96.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.9 ％ → 2021年 26.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.8 ％ → 2021年 23.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示