【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR日豊本線 (小倉駅~吉富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.1万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -33.4%( -25.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 90 件(1年前(2023年)に比べて -41.2%( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 21.2年から +33.2 %増)。平均土地面積は 83.0 坪 (昨年 73.5 坪から +13.0 %増)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 36.7 坪から +3.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。南小倉駅、三毛門駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは豊前松江駅で昨年に比べ +404.0 %、坪単価は 7.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(豊前松江駅、三毛門駅)は +241.8 %(坪単価 +7.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(宇島駅、西小倉駅)は -81.7 %(坪単価 -38.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.0 % → 2024年 2.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.2 年 → 2024年 28.2 年、+33.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 19.1 分 → 2024年 21.2 分、+11.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.7 % → 2024年 35.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.6 % → 2024年 25.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下曽根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.4万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -42.6%( -56.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(1年前(2023年)に比べて -47.5%( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宇島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.8万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -94.4%( -31.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -71.4%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR日豊本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
小倉駅 | 35.9万/坪 (40.0年/48.0坪) | 69.0万/坪 (34.6年/71.4坪) | 87.9万/坪 (27.3年/68.4坪) |
西小倉駅 | 20.8万/坪 (52.0年/22.2坪) | 66.8万/坪 (21.5年/23.4坪) | - |
南小倉駅 | 48.4万/坪 (37.4年/94.2坪) | 35.8万/坪 (29.1年/51.7坪) | 62.3万/坪 (18.8年/77.3坪) |
城野駅 | 51.0万/坪 (23.8年/65.9坪) | 66.0万/坪 (18.1年/81.3坪) | 68.4万/坪 (17.0年/65.2坪) |
安部山公園駅 | 56.4万/坪 (22.2年/67.8坪) | 73.6万/坪 (15.4年/60.0坪) | 39.2万/坪 (34.7年/84.1坪) |
下曽根駅 | 75.4万/坪 (18.5年/64.5坪) | 131万/坪 (20.5年/86.7坪) | 54.1万/坪 (22.5年/96.7坪) |
朽網駅 | 49.6万/坪 (28.4年/63.5坪) | 44.1万/坪 (42.0年/47.6坪) | 69.7万/坪 (0.7年/46.4坪) |
苅田駅 | 21.0万/坪 (32.0年/63.0坪) | 54.1万/坪 (18.9年/61.3坪) | 62.5万/坪 (12.3年/66.2坪) |
小波瀬西工大前駅 | 72.5万/坪 (18.0年/146坪) | 60.8万/坪 (17.1年/63.9坪) | 66.4万/坪 (12.8年/70.7坪) |
行橋駅 | 31.1万/坪 (32.7年/82.8坪) | 61.4万/坪 (11.9年/64.0坪) | 41.9万/坪 (28.0年/79.5坪) |
南行橋駅 | - | - | - |
新田原駅 | 18.9万/坪 (20.0年/206坪) | 17.3万/坪 (35.5年/118坪) | 18.0万/坪 (39.8年/138坪) |
築城駅 | - | 6.1万/坪 (49.0年/93.8坪) | - |
椎田駅 | 7.7万/坪 (36.3年/96.8坪) | - | 7.8万/坪 (0年/136坪) |
豊前松江駅 | 7.9万/坪 (0年/148坪) | 1.6万/坪 (0年/127坪) | - |
宇島駅 | 1.8万/坪 (53.0年/177坪) | 32.8万/坪 (13.7年/65.8坪) | 8.1万/坪 (34.0年/133坪) |
三毛門駅 | 19.1万/坪 (43.0年/218坪) | 10.6万/坪 (40.0年/115坪) | - |
吉富駅 | 28.6万/坪 (44.0年/56.0坪) | - | 28.3万/坪 (21.0年/103坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
豊前松江駅 7.9 万/坪(昨年同期比 +404.0 %)
豊前松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.9万円/坪(2.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +404.0%( +6.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 148.2 坪 (昨年 127.1 坪から +16.7 %増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 31.8 坪から +19.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 30.0 分 → 2024年 20.0 分、-33.3 %と大きく減少)
三毛門駅 19.1 万/坪(昨年同期比 +79.6 %)
三毛門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.1万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +79.6%( +8.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.0年(昨年 40.0年から +7.5 %増)。平均土地面積は 217.8 坪 (昨年 115.0 坪から +89.5 %増)。平均建物面積は 78.7 坪 (昨年 49.9 坪から +57.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
宇島駅 1.8 万/坪(昨年同期比 -94.4 %)
宇島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.8万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -94.4%( -31.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -71.4%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 13.7年から +287.9 %増)。平均土地面積は 177.0 坪 (昨年 65.8 坪から +169.0 %増)。平均建物面積は 65.8 坪 (昨年 32.3 坪から +103.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.7 年 → 2024年 53.0 年、+287.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 21.7 分 → 2024年 51.5 分、+137.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 100.0 %)
西小倉駅 20.8 万/坪(昨年同期比 -68.9 %)
西小倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.8万円/坪(6.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -68.9%( -46.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 52.0年(昨年 21.5年から +141.9 %増)。平均土地面積は 22.2 坪 (昨年 23.4 坪から -5.4 %減)。平均建物面積は 15.9 坪 (昨年 25.7 坪から -38.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.5 年 → 2024年 52.0 年、+141.9 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示