【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR日豊本線 (小倉駅～吉富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.0万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +5.0％( +2.8万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 483 件(１年前(2020年)に比べて +14.2％( +60件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 22.4年から -0.7 ％減)。平均土地面積は 78.5 坪 (昨年 87.7 坪から -10.5 ％減)。平均建物面積は 47.0 坪 (昨年 48.1 坪から -2.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が減少。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。全体的に上昇基調。朽網駅、行橋駅、築城駅、吉富駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三毛門駅で昨年に比べ +385.7 ％、坪単価は 28.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(三毛門駅、椎田駅)は +277.1 ％(坪単価 +17.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(宇島駅、城野駅)は -33.2 ％(坪単価 -14.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 22.7 ％ → 2021年 19.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.6 ％ → 2021年 34.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.9 ％ → 2021年 30.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.8 ％ → 2021年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西小倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.1万円/坪(26.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +13.0％( +10.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宇島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -42.7％( -10.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR日豊本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小倉駅 | 56.7万/坪 (26.5年/87.6坪) | 54.6万/坪 (23.8年/90.7坪) | 53.2万/坪 (30.8年/76.0坪) |
| 西小倉駅 | 87.1万/坪 (10.3年/55.0坪) | 77.0万/坪 (18.5年/138坪) | 30.5万/坪 (34.5年/15.1坪) |
| 南小倉駅 | 55.9万/坪 (26.2年/65.6坪) | 66.5万/坪 (24.1年/66.6坪) | 49.6万/坪 (26.5年/78.5坪) |
| 城野駅 | 58.5万/坪 (29.8年/75.7坪) | 76.6万/坪 (20.6年/69.8坪) | 88.2万/坪 (23.4年/88.7坪) |
| 安部山公園駅 | 61.6万/坪 (23.4年/73.2坪) | 74.6万/坪 (16.6年/71.0坪) | 62.1万/坪 (27.1年/70.3坪) |
| 下曽根駅 | 62.0万/坪 (21.5年/71.1坪) | 67.9万/坪 (16.7年/65.9坪) | 88.4万/坪 (17.6年/71.6坪) |
| 朽網駅 | 68.5万/坪 (16.7年/61.0坪) | 34.3万/坪 (34.6年/82.2坪) | 75.1万/坪 (20.4年/68.1坪) |
| 苅田駅 | 66.4万/坪 (15.7年/69.7坪) | 76.2万/坪 (15.1年/59.1坪) | 58.8万/坪 (19.2年/106坪) |
| 小波瀬西工大前駅 | 65.3万/坪 (23.6年/93.2坪) | 55.3万/坪 (21.2年/134坪) | 59.0万/坪 (13.4年/67.0坪) |
| 行橋駅 | 60.0万/坪 (13.2年/66.1坪) | 43.3万/坪 (22.9年/94.5坪) | 39.9万/坪 (27.5年/91.3坪) |
| 南行橋駅 | 55.3万/坪 (14.5年/64.3坪) | 49.3万/坪 (14.6年/89.2坪) | 65.3万/坪 (21.8年/83.7坪) |
| 新田原駅 | 17.9万/坪 (36.9年/132坪) | 15.6万/坪 (39.2年/91.8坪) | 30.5万/坪 (30.0年/115坪) |
| 築城駅 | 20.7万/坪 (27.5年/127坪) | 11.9万/坪 (37.7年/128坪) | 8.3万/坪 (32.9年/124坪) |
| 椎田駅 | 18.6万/坪 (22.4年/144坪) | 6.9万/坪 (40.4年/139坪) | 58.1万/坪 (34.6年/157坪) |
| 豊前松江駅 | 16.5万/坪 (32.7年/46.9坪) | 20.6万/坪 (34.6年/142坪) | 27.6万/坪 (41.3年/71.1坪) |
| 宇島駅 | 13.8万/坪 (34.8年/168坪) | 24.1万/坪 (32.5年/153坪) | 18.5万/坪 (36.4年/157坪) |
| 三毛門駅 | 28.9万/坪 (36.6年/116坪) | 6.0万/坪 (45.7年/148坪) | 49.6万/坪 (43.7年/299坪) |
| 吉富駅 | 40.4万/坪 (12.6年/135坪) | 21.0万/坪 (34.0年/158坪) | 48.5万/坪 (28.6年/262坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三毛門駅 28.9 万/坪(昨年同期比 +385.7 ％)
三毛門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.9万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +385.7％( +22.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.6年(昨年 45.7年から -19.8 ％減)。平均土地面積は 116.2 坪 (昨年 148.2 坪から -21.6 ％減)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 35.5 坪から +0.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 45.7 年 → 2021年 36.6 年、-19.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 23.0 分 → 2021年 20.5 分、-10.9 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
椎田駅 18.6 万/坪(昨年同期比 +168.5 ％)
椎田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.6万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +168.5％( +11.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 40.4年から -44.6 ％減)。平均土地面積は 144.2 坪 (昨年 139.3 坪から +3.5 ％増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 58.0 坪から +56.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 40.4 年 → 2021年 22.4 年、-44.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.4 分 → 2021年 9.3 分、-35.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
宇島駅 13.8 万/坪(昨年同期比 -42.7 ％)
宇島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -42.7％( -10.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 32.5年から +7.0 ％増)。平均土地面積は 168.5 坪 (昨年 153.2 坪から +10.0 ％増)。平均建物面積は 49.0 坪 (昨年 48.7 坪から +0.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 31.7 分 → 2021年 21.2 分、-33.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 46.2 ％ → 2021年 44.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.1 ％ → 2021年 33.3 ％)
城野駅 58.5 万/坪(昨年同期比 -23.7 ％)
城野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.5万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -23.7％( -18.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 39 件(１年前(2020年)に比べて -2.5％( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 20.6年から +44.5 ％増)。平均土地面積は 75.7 坪 (昨年 69.8 坪から +8.5 ％増)。平均建物面積は 40.7 坪 (昨年 47.6 坪から -14.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.6 年 → 2021年 29.8 年、+44.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 13.0 分 → 2021年 16.9 分、+29.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.9 ％ → 2021年 44.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.2 ％ → 2021年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示