【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR久大本線 (久留米駅～筑後大石駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.4万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +12.8％( +6.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 128 件(１年前(2023年)に比べて -9.9％( -14件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 26.8年から -22.2 ％減)。平均土地面積は 90.2 坪 (昨年 102.1 坪から -11.6 ％減)。平均建物面積は 51.3 坪 (昨年 52.7 坪から -2.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。久留米駅、久留米高校前駅、南久留米駅、田主丸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは久留米駅で昨年に比べ +63.3 ％、坪単価は 75.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(久留米駅、田主丸駅)は +60.8 ％(坪単価 +21.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(筑後草野駅、筑後大石駅)は -51.4 ％(坪単価 -23.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.8 年 → 2024年 20.8 年、-22.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.7 ％ → 2024年 40.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.3 ％ → 2024年 23.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.5 ％ → 2024年 2.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.5 ％ → 2024年 0.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南久留米駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.8万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.4％( +16.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて +9.5％( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったうきは駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.0万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.3％( -2.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
| JR久大本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 久留米駅 | 75.4万/坪 (23.6年/144坪) | 46.2万/坪 (31.5年/68.7坪) | 56.7万/坪 (26.5年/59.0坪) |
| 久留米高校前駅 | 78.6万/坪 (11.3年/62.4坪) | 60.8万/坪 (23.1年/62.2坪) | 107万/坪 (8.8年/65.2坪) |
| 南久留米駅 | 84.8万/坪 (6.1年/52.7坪) | 68.1万/坪 (17.0年/62.0坪) | 78.1万/坪 (11.4年/71.3坪) |
| 久留米大学前駅 | 48.1万/坪 (26.5年/84.3坪) | 64.4万/坪 (17.5年/66.1坪) | 58.7万/坪 (21.7年/68.4坪) |
| 御井駅 | 60.3万/坪 (10.9年/86.3坪) | 59.2万/坪 (23.9年/156坪) | 52.4万/坪 (16.8年/71.1坪) |
| 善導寺駅 | 36.5万/坪 (32.6年/78.9坪) | 39.3万/坪 (30.6年/114坪) | 50.1万/坪 (18.1年/68.3坪) |
| 筑後草野駅 | 19.0万/坪 (42.0年/92.8坪) | 56.8万/坪 (34.2年/132坪) | 10.9万/坪 (44.1年/116坪) |
| 田主丸駅 | 37.3万/坪 (22.9年/80.3坪) | 23.6万/坪 (34.5年/141坪) | 44.7万/坪 (34.6年/161坪) |
| 筑後吉井駅 | 15.9万/坪 (37.0年/118坪) | 13.6万/坪 (46.8年/140坪) | 20.0万/坪 (36.6年/134坪) |
| うきは駅 | 9.0万/坪 (46.7年/170坪) | 11.5万/坪 (44.5年/131坪) | 22.0万/坪 (27.2年/205坪) |
| 筑後大石駅 | 15.0万/坪 (25.3年/68.1坪) | 23.6万/坪 (24.9年/144坪) | 6.2万/坪 (34.1年/154坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
久留米駅 75.4 万/坪(昨年同期比 +63.3 ％)
久留米駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.4万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +63.3％( +29.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -18.8％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 31.5年から -25.2 ％減)。平均土地面積は 143.6 坪 (昨年 68.7 坪から +108.9 ％増)。平均建物面積は 67.0 坪 (昨年 70.0 坪から -4.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.5 年 → 2024年 23.6 年、-25.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 36.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.8 ％ → 2024年 18.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 16.0 分 → 2024年 18.8 分、+17.2 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 8.3 ％)
田主丸駅 37.3 万/坪(昨年同期比 +58.2 ％)
田主丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.3万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +58.2％( +13.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -18.2％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 34.5年から -33.5 ％減)。平均土地面積は 80.3 坪 (昨年 141.5 坪から -43.2 ％減)。平均建物面積は 45.5 坪 (昨年 60.0 坪から -24.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.5 年 → 2024年 22.9 年、-33.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.3 分 → 2024年 12.3 分、-32.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 22.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 33.3 ％)
筑後草野駅 19.0 万/坪(昨年同期比 -66.6 ％)
筑後草野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.0万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -66.6％( -37.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.0年(昨年 34.2年から +22.9 ％増)。平均土地面積は 92.8 坪 (昨年 131.6 坪から -29.5 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 40.5 坪から -17.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.2 年 → 2024年 42.0 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 66.7 ％)
筑後大石駅 15.0 万/坪(昨年同期比 -36.3 ％)
筑後大石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.0万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -36.3％( -8.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 24.9年から +1.3 ％増)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 144.3 坪から -52.8 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 40.5 坪から -17.9 ％減)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示