【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の西鉄太宰府線 (西鉄二日市駅～太宰府駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.8万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -1.8％( -1.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 24 件(１年前(2020年)に比べて +26.3％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 21.8年から -12.0 ％減)。平均土地面積は 56.8 坪 (昨年 61.3 坪から -7.2 ％減)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 61.4 坪から -41.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。西鉄二日市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西鉄二日市駅で昨年に比べ +35.6 ％、坪単価は 80.9 万円/坪となった。
上位 1 駅(西鉄二日市駅)は +35.6 ％(坪単価 +21.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(太宰府駅)は -12.3 ％(坪単価 -7.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 21.8 年 → 2021年 19.1 年、-12.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.3 ％ → 2021年 21.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 47.4 ％ → 2021年 47.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 11.5 分 → 2021年 16.2 分、+41.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 21.1 ％ → 2021年 8.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.3 ％ → 2021年 30.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西鉄五条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.5万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -6.1％( -6.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった太宰府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.7万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -12.3％( -7.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 西鉄太宰府線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西鉄二日市駅 | 80.9万/坪 (16.3年/55.6坪) | 59.6万/坪 (27.5年/58.2坪) | 84.8万/坪 (16.0年/83.8坪) |
| 西鉄五条駅 | 96.5万/坪 (10.0年/49.0坪) | 103万/坪 (8.7年/57.5坪) | 74.3万/坪 (10.1年/58.6坪) |
| 太宰府駅 | 50.7万/坪 (30.2年/63.5坪) | 57.8万/坪 (33.0年/78.1坪) | 35.2万/坪 (37.5年/126坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西鉄二日市駅 80.9 万/坪(昨年同期比 +35.6 ％)
西鉄二日市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.9万円/坪(24.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +35.6％( +21.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2020年)に比べて +37.5％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 27.5年から -40.8 ％減)。平均土地面積は 55.6 坪 (昨年 58.2 坪から -4.6 ％減)。平均建物面積は 39.8 坪 (昨年 35.7 坪から +11.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.5 年 → 2021年 16.3 年、-40.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 ％ → 2021年 54.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.6 分 → 2021年 12.9 分、+34.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
太宰府駅 50.7 万/坪(昨年同期比 -12.3 ％)
太宰府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.7万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -12.3％( -7.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 33.0年から -8.7 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 78.1 坪から -18.7 ％減)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 163.7 坪から -78.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.8 分 → 2021年 20.9 分、+114.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 57.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示