【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の福岡市空港線 (姪浜駅～福岡空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +8.7％( +11.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 93 件(１年前(2020年)に比べて +27.4％( +20件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 23.5年から -23.1 ％減)。平均土地面積は 75.5 坪 (昨年 104.2 坪から -27.5 ％減)。平均建物面積は 81.5 坪 (昨年 111.3 坪から -26.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。藤崎駅、西新駅、唐人町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは藤崎駅で昨年に比べ +51.4 ％、坪単価は 183 万円/坪となった。
上位 2 駅(藤崎駅、唐人町駅)は +42.4 ％(坪単価 +53.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大濠公園駅、赤坂駅)は -16.4 ％(坪単価 -25.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.5 年 → 2021年 18.0 年、-23.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.4 ％ → 2021年 33.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.3 ％ → 2021年 30.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 13.7 ％ → 2021年 11.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.7 ％ → 2021年 2.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった博多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 210万円/坪(63.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +15.9％( +28.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて +9.1％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福岡空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.1万円/坪(23.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +7.6％( +5.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +7.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
| 福岡市空港線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姪浜駅 | 110万/坪 (10.9年/51.4坪) | 104万/坪 (13.3年/61.3坪) | 176万/坪 (16.3年/72.2坪) |
| 室見駅 | 137万/坪 (14.3年/63.5坪) | 117万/坪 (21.5年/56.0坪) | 110万/坪 (26.0年/59.0坪) |
| 藤崎駅 | 183万/坪 (14.8年/72.6坪) | 121万/坪 (30.2年/178坪) | 112万/坪 (26.4年/47.5坪) |
| 西新駅 | 174万/坪 (22.0年/44.4坪) | 142万/坪 (20.4年/140坪) | 354万/坪 (25.0年/77.4坪) |
| 唐人町駅 | 175万/坪 (8.4年/51.2坪) | 131万/坪 (25.0年/88.5坪) | 112万/坪 (26.0年/42.4坪) |
| 大濠公園駅 | 106万/坪 (44.7年/87.2坪) | 140万/坪 (15.0年/54.1坪) | 192万/坪 (0年/72.6坪) |
| 赤坂駅 | 184万/坪 (20.0年/76.0坪) | 201万/坪 (21.7年/206坪) | 236万/坪 (26.0年/48.4坪) |
| 天神駅 | - | 593万/坪 (30.0年/87.7坪) | 150万/坪 (42.8年/40.8坪) |
| 中洲川端駅 | 173万/坪 (30.0年/63.5坪) | - | 119万/坪 (34.5年/59.7坪) |
| 祇園駅 | - | - | - |
| 博多駅 | 210万/坪 (25.7年/77.4坪) | 181万/坪 (29.7年/76.7坪) | 199万/坪 (34.0年/68.3坪) |
| 東比恵駅 | - | 166万/坪 (9.7年/144坪) | 180万/坪 (1.0年/108坪) |
| 福岡空港駅 | 77.1万/坪 (22.9年/102坪) | 71.7万/坪 (32.4年/128坪) | 84.3万/坪 (22.3年/106坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
藤崎駅 183.4 万/坪(昨年同期比 +51.4 ％)
藤崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 183万円/坪(55.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +51.4％( +62.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +183.3％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 30.2年から -50.9 ％減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 178.5 坪から -59.3 ％減)。平均建物面積は 54.9 坪 (昨年 151.8 坪から -63.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.2 年 → 2021年 14.8 年、-50.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 18.0 分 → 2021年 14.2 分、-20.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 83.3 ％ → 2021年 35.3 ％)
唐人町駅 175.0 万/坪(昨年同期比 +33.4 ％)
唐人町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(52.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +33.4％( +43.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.4年(昨年 25.0年から -66.4 ％減)。平均土地面積は 51.2 坪 (昨年 88.5 坪から -42.2 ％減)。平均建物面積は 91.7 坪 (昨年 144.4 坪から -36.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.0 年 → 2021年 8.4 年、-66.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.2 分 → 2021年 9.7 分、+127.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
大濠公園駅 105.7 万/坪(昨年同期比 -24.7 ％)
大濠公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -24.7％( -34.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.7年(昨年 15.0年から +197.7 ％増)。平均土地面積は 87.2 坪 (昨年 54.1 坪から +61.3 ％増)。平均建物面積は 226.4 坪 (昨年 150.5 坪から +50.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.0 分 → 2021年 4.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.0 年 → 2021年 44.7 年、+197.7 ％と大きく増加)
赤坂駅 184.5 万/坪(昨年同期比 -8.2 ％)
赤坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -8.2％( -16.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 21.7年から -7.7 ％減)。平均土地面積は 76.0 坪 (昨年 206.2 坪から -63.1 ％減)。平均建物面積は 156.9 坪 (昨年 164.9 坪から -4.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.7 分 → 2021年 9.0 分、+35.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示