【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR北陸本線 (牛ノ谷駅～新疋田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.9万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -1.5％( -0.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 374 件(１年前(2020年)に比べて +14.7％( +48件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 24.7年から -3.5 ％減)。平均土地面積は 91.6 坪 (昨年 98.9 坪から -7.4 ％減)。平均建物面積は 59.3 坪 (昨年 60.7 坪から -2.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。丸岡駅、森田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは細呂木駅で昨年に比べ +838.7 ％、坪単価は 21.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(細呂木駅、芦原温泉駅)は +497.1 ％(坪単価 +23.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(今庄駅、王子保駅)は -61.3 ％(坪単価 -9.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.8 ％ → 2021年 26.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 ％ → 2021年 24.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 32.1 ％ → 2021年 33.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 1.7 ％ → 2021年 0.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった越前花堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +110.7％( +36.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった今庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.8万円/坪(0.23万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -79.5％( -2.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR北陸本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 牛ノ谷駅 | - | - | - |
| 細呂木駅 | 21.4万/坪 (21.1年/69.6坪) | 2.3万/坪 (0年/154坪) | 14.2万/坪 (48.3年/277坪) |
| 芦原温泉駅 | 45.4万/坪 (20.8年/174坪) | 17.8万/坪 (45.6年/132坪) | 27.6万/坪 (22.9年/83.5坪) |
| 丸岡駅 | 45.8万/坪 (18.3年/86.4坪) | 26.4万/坪 (25.5年/64.8坪) | 23.9万/坪 (27.1年/152坪) |
| 春江駅 | 31.8万/坪 (28.2年/90.2坪) | 39.6万/坪 (21.3年/89.8坪) | 39.3万/坪 (22.6年/102坪) |
| 森田駅 | 60.0万/坪 (12.2年/89.0坪) | 44.7万/坪 (24.2年/75.7坪) | 58.0万/坪 (14.1年/66.3坪) |
| 福井駅 | 43.4万/坪 (27.5年/79.7坪) | 52.2万/坪 (24.7年/103坪) | 43.2万/坪 (24.9年/75.4坪) |
| 越前花堂駅 | 69.6万/坪 (2.9年/51.8坪) | 33.1万/坪 (36.0年/66.6坪) | 64.2万/坪 (0.4年/52.9坪) |
| 大土呂駅 | - | - | - |
| 北鯖江駅 | 15.1万/坪 (35.4年/139坪) | 15.8万/坪 (30.0年/333坪) | 18.9万/坪 (28.4年/333坪) |
| 鯖江駅 | 40.7万/坪 (20.8年/98.3坪) | 48.7万/坪 (18.7年/122坪) | 54.7万/坪 (9.8年/69.3坪) |
| 武生駅 | 37.5万/坪 (21.0年/95.8坪) | 36.8万/坪 (21.4年/91.9坪) | 25.2万/坪 (23.6年/104坪) |
| 王子保駅 | 21.7万/坪 (30.0年/286坪) | 38.1万/坪 (14.8年/65.0坪) | 17.8万/坪 (34.0年/162坪) |
| 南条駅 | 5.8万/坪 (35.7年/180坪) | - | 17.0万/坪 (34.5年/112坪) |
| 湯尾駅 | 10.6万/坪 (26.1年/81.7坪) | - | - |
| 今庄駅 | 0.8万/坪 (51.5年/72.6坪) | 3.7万/坪 (41.9年/68.1坪) | - |
| 敦賀駅 | 38.6万/坪 (28.6年/103坪) | 39.1万/坪 (29.5年/92.5坪) | 40.2万/坪 (27.2年/111坪) |
| 新疋田駅 | - | 8.8万/坪 (29.8年/186坪) | 8.4万/坪 (37.3年/119坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
細呂木駅 21.4 万/坪(昨年同期比 +838.7 ％)
細呂木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.4万円/坪(6.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +838.7％( +19.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 154.3 坪から -54.9 ％減)。平均建物面積は 219.3 坪 (昨年 43.9 坪から +400.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 32.5 分 → 2021年 19.5 分、-40.0 ％と大きく減少)
芦原温泉駅 45.4 万/坪(昨年同期比 +155.6 ％)
芦原温泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.4万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +155.6％( +27.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 45.6年から -54.3 ％減)。平均土地面積は 173.9 坪 (昨年 131.6 坪から +32.2 ％増)。平均建物面積は 94.1 坪 (昨年 139.2 坪から -32.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 45.6 年 → 2021年 20.8 年、-54.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 28.1 分 → 2021年 21.6 分、-23.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 66.7 ％)
今庄駅 0.8 万/坪(昨年同期比 -79.5 ％)
今庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.8万円/坪(0.23万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -79.5％( -2.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.5年(昨年 41.9年から +23.0 ％増)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 68.1 坪から +6.7 ％増)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 40.8 坪から +63.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 41.9 年 → 2021年 51.5 年、+23.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
王子保駅 21.7 万/坪(昨年同期比 -43.1 ％)
王子保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.7万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -43.1％( -16.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.0年(昨年 14.8年から +103.4 ％増)。平均土地面積は 285.9 坪 (昨年 65.0 坪から +339.5 ％増)。平均建物面積は 181.5 坪 (昨年 43.1 坪から +321.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 18.3 分 → 2021年 6.3 分、-65.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.8 年 → 2021年 30.0 年、+103.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示