【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期のくま川鉄道線 (人吉温泉駅～湯前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.5万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -36.4％( -10.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 36 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.5年(昨年 38.0年から -4.1 ％減)。平均土地面積は 126.2 坪 (昨年 176.5 坪から -28.5 ％減)。平均建物面積は 45.0 坪 (昨年 37.8 坪から +18.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。湯前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは湯前駅で昨年に比べ +33.2 ％、坪単価は 13.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(湯前駅、東免田駅)は +19.2 ％(坪単価 +2.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(一武駅、肥後西村駅)は -44.2 ％(坪単価 -15.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 38.5 分 → 2023年 27.6 分、-28.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.0 ％ → 2023年 7.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.8 ％ → 2023年 5.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.0 ％ → 2023年 39.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった肥後西村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.5万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -40.1％( -19.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて -9.1％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった一武駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.1万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -48.2％( -11.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| くま川鉄道線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 人吉温泉駅 | - | - | - |
| 相良藩願成寺駅 | 26.8万/坪 (37.4年/131坪) | 28.7万/坪 (46.2年/133坪) | 5.6万/坪 (46.8年/104坪) |
| 川村駅 | - | - | - |
| 肥後西村駅 | 28.5万/坪 (32.8年/133坪) | 47.6万/坪 (36.0年/160坪) | 32.6万/坪 (25.8年/178坪) |
| 一武駅 | 12.1万/坪 (41.2年/117坪) | 23.3万/坪 (31.0年/99.8坪) | 12.4万/坪 (37.9年/107坪) |
| 木上駅 | 9.1万/坪 (43.0年/154坪) | - | - |
| おかどめ幸福駅 | 16.5万/坪 (2.5年/129坪) | 25.2万/坪 (18.3年/121坪) | |
| あさぎり駅 | 14.2万/坪 (26.0年/61.3坪) | 18.9万/坪 (40.0年/255坪) | 23.5万/坪 (49.0年/117坪) |
| 東免田駅 | 16.7万/坪 (30.4年/84.7坪) | 15.9万/坪 (23.3年/185坪) | 14.7万/坪 (25.0年/87.7坪) |
| 公立病院前駅 | 5.5万/坪 (61.5年/142坪) | - | - |
| 多良木駅 | 14.5万/坪 (38.3年/111坪) | 18.0万/坪 (37.7年/164坪) | 12.4万/坪 (37.1年/119坪) |
| 東多良木駅 | - | - | - |
| 新鶴羽駅 | 5.9万/坪 (0年/130坪) | - | - |
| 湯前駅 | 13.8万/坪 (43.8年/150坪) | 10.4万/坪 (38.4年/163坪) | 28.7万/坪 (43.0年/166坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
湯前駅 13.8 万/坪(昨年同期比 +33.2 ％)
湯前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +33.2％( +3.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.8年(昨年 38.4年から +14.0 ％増)。平均土地面積は 150.3 坪 (昨年 162.9 坪から -7.7 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 35.5 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 54.1 分 → 2023年 17.0 分、-68.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 38.4 年 → 2023年 43.8 年、+14.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 75.0 ％)
東免田駅 16.7 万/坪(昨年同期比 +5.2 ％)
東免田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +5.2％( +0.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 23.3年から +30.6 ％増)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 184.5 坪から -54.1 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 40.8 坪から -27.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 23.3 年 → 2023年 30.4 年、+30.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 15.0 分 → 2023年 23.0 分、+53.3 ％と大きく増加)
一武駅 12.1 万/坪(昨年同期比 -48.2 ％)
一武駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.1万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -48.2％( -11.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.2年(昨年 31.0年から +32.7 ％増)。平均土地面積は 117.2 坪 (昨年 99.8 坪から +17.4 ％増)。平均建物面積は 73.5 坪 (昨年 25.7 坪から +185.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 60.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 31.0 年 → 2023年 41.2 年、+32.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 30.0 分 → 2023年 34.8 分、+16.0 ％と増加)
肥後西村駅 28.5 万/坪(昨年同期比 -40.1 ％)
肥後西村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.5万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -40.1％( -19.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2022年)に比べて -9.1％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 36.0年から -8.9 ％減)。平均土地面積は 133.1 坪 (昨年 159.8 坪から -16.7 ％減)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 44.4 坪から -7.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 56.4 分 → 2023年 44.5 分、-21.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 57.1 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示