物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2022年
2022年1月12月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2022年1月〜12月期のくま川鉄道線 (人吉温泉駅湯前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.1万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +32.2%( +7.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 36 件(1年前(2021年)に比べて +33.3%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 38.0年(昨年 38.0年から +0.0 %増)。平均土地面積は 176.5 坪 (昨年 135.0 坪から +30.7 %増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 34.5 坪から +9.6 %増)。

近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく減少。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。肥後西村駅一武駅多良木駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは相良藩願成寺駅で昨年に比べ +413.8 %、坪単価は 28.7 万円/坪となった。

上位 2 駅(相良藩願成寺駅おかどめ幸福駅)は +290.3 %(坪単価 +19.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(湯前駅あさぎり駅)は -41.7 %(坪単価 -11.5 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 36.0 % → 2022年 36.0 %)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 48.0 % → 2022年 48.0 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 23.6 分 → 2022年 38.5 分、+63.3 %と大きく増加)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.0 % → 2022年 4.0 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった肥後西村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.6万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +45.8%( +15.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2021年)に比べて +83.3%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった湯前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.4万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -63.9%( -18.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +75.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

くま川鉄道線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
くま川鉄道線現状(2022)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
人吉温泉駅---
相良藩願成寺駅28.7万/坪
(46.2年/133坪)
5.6万/坪
(46.8年/104坪)
40.9万/坪
(33.0年/77.1坪)
川村駅---
肥後西村駅47.6万/坪
(36.0年/160坪)
32.6万/坪
(25.8年/178坪)
28.1万/坪
(29.5年/77.1坪)
一武駅23.3万/坪
(31.0年/99.8坪)
12.4万/坪
(37.9年/107坪)
39.4万/坪
(12.5年/103坪)
木上駅---
おかどめ幸福駅25.2万/坪
(18.3年/121坪)
9.1万/坪
(36.5年/303坪)
あさぎり駅18.9万/坪
(40.0年/255坪)
23.5万/坪
(49.0年/117坪)
17.1万/坪
(38.2年/114坪)
東免田駅15.9万/坪
(23.3年/185坪)
14.7万/坪
(25.0年/87.7坪)
-
公立病院前駅---
多良木駅18.0万/坪
(37.7年/164坪)
12.4万/坪
(37.1年/119坪)
37.4万/坪
(41.8年/54.5坪)
東多良木駅---
新鶴羽駅---
湯前駅10.4万/坪
(38.4年/163坪)
28.7万/坪
(43.0年/166坪)
12.3万/坪
(31.9年/223坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

相良藩願成寺駅28.7 万/坪(昨年同期比 +413.8 %)

相良藩願成寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.7万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +413.8%( +23.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 46.2年(昨年 46.8年から -1.3 %減)。平均土地面積は 133.1 坪 (昨年 104.4 坪から +27.5 %増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 19.7 坪から +76.9 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 17.5 分 → 2022年 8.5 分、-51.4 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 50.0 %)

おかどめ幸福駅25.2 万/坪(昨年同期比 +166.7 %)

おかどめ幸福駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.2万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +166.7%( +15.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 18.3年(昨年 47.8年から -61.8 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 42.4 坪から -25.0 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2021年 47.8 年 → 2022年 18.3 年、-61.8 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 30.0 分 → 2022年 120.0 分、+300.0 %と大きく増加)

湯前駅10.4 万/坪(昨年同期比 -63.9 %)

湯前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.4万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -63.9%( -18.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +75.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 38.4年(昨年 43.0年から -10.8 %減)。平均土地面積は 162.9 坪 (昨年 166.4 坪から -2.1 %減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 46.9 坪から -24.2 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2021年 43.0 年 → 2022年 38.4 年、-10.8 %と減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 50.0 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 16.2 分 → 2022年 54.1 分、+233.2 %と大きく増加)

あさぎり駅18.9 万/坪(昨年同期比 -19.6 %)

あさぎり駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.9万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -19.6%( -4.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて +40.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 40.0年(昨年 49.0年から -18.3 %減)。平均土地面積は 255.0 坪 (昨年 116.8 坪から +118.4 %増)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 33.6 坪から +11.9 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2021年 49.0 年 → 2022年 40.0 年、-18.3 %と減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 28.4 分 → 2022年 15.7 分、-44.7 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 % → 2022年 50.0 %)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 33.3 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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