【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR琵琶湖線 (米原駅~大津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.8万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +2.1%( +1.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 263 件(1年前(2020年)に比べて +46.9%( +84件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 21.2年から -2.8 %減)。平均土地面積は 61.1 坪 (昨年 72.8 坪から -16.0 %減)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 42.3 坪から -11.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。米原駅、彦根駅、稲枝駅、篠原駅、栗東駅、南草津駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは能登川駅で昨年に比べ +123.3 %、坪単価は 72.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(能登川駅、安土駅)は +113.0 %(坪単価 +42.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野洲駅、守山駅)は -27.1 %(坪単価 -26.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 26.0 分 → 2021年 23.3 分、-10.3 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.9 % → 2021年 3.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 24.7 % → 2021年 22.5 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.5 % → 2021年 28.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.4 % → 2021年 1.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった栗東駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +20.4%( +18.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南彦根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -5.5%( -2.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 19 件(1年前(2020年)に比べて +280.0%( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR琵琶湖線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
米原駅 | 69.0万/坪 (13.8年/49.5坪) | 38.6万/坪 (22.0年/43.9坪) | 5.5万/坪 (0年/49.9坪) |
彦根駅 | 53.0万/坪 (30.2年/96.0坪) | 33.1万/坪 (34.4年/74.3坪) | 36.7万/坪 (22.0年/76.3坪) |
南彦根駅 | 50.4万/坪 (21.8年/57.2坪) | 53.3万/坪 (15.8年/75.6坪) | 86.5万/坪 (7.7年/48.7坪) |
河瀬駅 | 52.6万/坪 (21.4年/72.9坪) | 48.9万/坪 (19.3年/59.5坪) | 21.4万/坪 (25.0年/72.2坪) |
稲枝駅 | 56.4万/坪 (18.0年/87.7坪) | 40.6万/坪 (22.0年/159坪) | - |
能登川駅 | 72.6万/坪 (23.0年/47.4坪) | 32.5万/坪 (28.4年/94.5坪) | 22.1万/坪 (32.5年/108坪) |
安土駅 | 88.2万/坪 (8.2年/88.0坪) | 43.5万/坪 (23.0年/108坪) | - |
近江八幡駅 | 53.0万/坪 (21.3年/60.5坪) | 51.5万/坪 (25.5年/62.6坪) | 48.6万/坪 (25.0年/72.5坪) |
篠原駅 | 57.1万/坪 (21.6年/66.7坪) | 44.1万/坪 (26.1年/51.0坪) | 58.3万/坪 (30.4年/198坪) |
野洲駅 | 63.6万/坪 (25.4年/101坪) | 95.6万/坪 (12.2年/74.6坪) | 70.5万/坪 (21.1年/51.1坪) |
守山駅 | 77.4万/坪 (13.5年/59.3坪) | 97.6万/坪 (8.5年/79.0坪) | 82.4万/坪 (10.5年/62.1坪) |
栗東駅 | 109万/坪 (8.2年/48.7坪) | 90.5万/坪 (12.0年/57.5坪) | 111万/坪 (25.0年/51.4坪) |
草津駅 | 81.3万/坪 (16.3年/67.9坪) | 81.0万/坪 (13.4年/72.2坪) | 94.4万/坪 (12.9年/42.7坪) |
南草津駅 | 87.3万/坪 (18.2年/54.0坪) | 72.7万/坪 (27.0年/82.3坪) | 97.4万/坪 (13.3年/52.6坪) |
瀬田駅 | 84.9万/坪 (16.7年/44.0坪) | 85.6万/坪 (16.5年/85.4坪) | 97.3万/坪 (7.3年/39.5坪) |
石山駅 | 53.9万/坪 (25.4年/48.1坪) | 59.9万/坪 (25.1年/62.5坪) | 62.2万/坪 (19.3年/73.7坪) |
膳所駅 | 71.7万/坪 (32.7年/48.0坪) | 80.5万/坪 (31.2年/64.2坪) | 59.1万/坪 (24.1年/72.1坪) |
大津駅 | 54.6万/坪 (26.5年/35.8坪) | 51.3万/坪 (10.0年/38.4坪) | 39.5万/坪 (25.5年/21.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
能登川駅 72.6 万/坪(昨年同期比 +123.3 %)
能登川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.6万円/坪(22.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +123.3%( +40.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 28.4年から -18.8 %減)。平均土地面積は 47.4 坪 (昨年 94.5 坪から -49.9 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 47.3 坪から -39.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 28.4 年 → 2021年 23.0 年、-18.8 %と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 17.8 分 → 2021年 27.3 分、+54.0 %と大きく増加)
安土駅 88.2 万/坪(昨年同期比 +102.7 %)
安土駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.2万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +102.7%( +44.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.2年(昨年 23.0年から -64.3 %減)。平均土地面積は 88.0 坪 (昨年 107.8 坪から -18.3 %減)。平均建物面積は 36.9 坪 (昨年 42.4 坪から -12.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.0 年 → 2021年 8.2 年、-64.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 40.0 %)
野洲駅 63.6 万/坪(昨年同期比 -33.5 %)
野洲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.6万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -33.5%( -32.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(1年前(2020年)に比べて +216.7%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 12.2年から +108.9 %増)。平均土地面積は 100.7 坪 (昨年 74.6 坪から +34.9 %増)。平均建物面積は 40.9 坪 (昨年 37.8 坪から +8.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.2 年 → 2021年 25.4 年、+108.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 30.3 分 → 2021年 34.8 分、+14.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 41.7 %)
守山駅 77.4 万/坪(昨年同期比 -20.6 %)
守山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.4万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -20.6%( -20.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(1年前(2020年)に比べて +10.5%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 8.5年から +58.6 %増)。平均土地面積は 59.3 坪 (昨年 79.0 坪から -24.9 %減)。平均建物面積は 37.7 坪 (昨年 32.3 坪から +16.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 17.6 % → 2021年 15.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.5 年 → 2021年 13.5 年、+58.6 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 76.5 % → 2021年 31.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示