【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の沖縄ゆいレール (那覇空港駅～てだこ浦西駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -1.8％( -2.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 100 件(１年前(2020年)に比べて +44.9％( +31件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 26.8年から -11.2 ％減)。平均土地面積は 60.3 坪 (昨年 60.4 坪から -0.2 ％減)。平均建物面積は 66.8 坪 (昨年 53.3 坪から +25.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。奥武山公園駅、美栄橋駅、牧志駅、市立病院前駅、首里駅、経塚駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは奥武山公園駅で昨年に比べ +61.3 ％、坪単価は 114 万円/坪となった。
上位 2 駅(奥武山公園駅、経塚駅)は +55.0 ％(坪単価 +47.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小禄駅、おもろまち駅)は -36.9 ％(坪単価 -58.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 26.8 年 → 2021年 23.8 年、-11.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.9 ％ → 2021年 25.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.9 ％ → 2021年 6.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 13.4 分 → 2021年 15.1 分、+12.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 ％ → 2021年 31.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 13.0 ％ → 2021年 8.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった経塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +48.6％( +51.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった石嶺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.0万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -22.3％( -20.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 沖縄ゆいレール | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 那覇空港駅 | - | - | - |
| 赤嶺駅 | 144万/坪 (10.6年/38.9坪) | 166万/坪 (16.8年/80.4坪) | 90.7万/坪 (24.0年/68.1坪) |
| 小禄駅 | 77.2万/坪 (32.7年/62.0坪) | 127万/坪 (34.4年/56.5坪) | 103万/坪 (25.2年/60.5坪) |
| 奥武山公園駅 | 114万/坪 (16.3年/90.8坪) | 70.5万/坪 (43.8年/56.0坪) | 98.5万/坪 (45.5年/61.5坪) |
| 壺川駅 | 101万/坪 (18.9年/70.3坪) | 96.9万/坪 (18.8年/35.7坪) | 77.3万/坪 (39.4年/188坪) |
| 旭橋駅 | 101万/坪 (22.7年/75.9坪) | - | 111万/坪 (35.9年/99.1坪) |
| 県庁前駅 | 80.6万/坪 (44.9年/33.7坪) | 100万/坪 (46.1年/36.8坪) | 126万/坪 (34.9年/32.3坪) |
| 美栄橋駅 | 152万/坪 (42.4年/50.4坪) | 124万/坪 (35.5年/45.9坪) | 112万/坪 (37.3年/83.9坪) |
| 牧志駅 | 106万/坪 (42.0年/65.5坪) | 73.4万/坪 (52.0年/21.7坪) | 132万/坪 (26.0年/66.6坪) |
| 安里駅 | 96.1万/坪 (29.0年/57.6坪) | 121万/坪 (25.1年/61.6坪) | 78.8万/坪 (37.8年/57.8坪) |
| おもろまち駅 | 126万/坪 (27.3年/59.3坪) | 193万/坪 (3.4年/59.0坪) | 135万/坪 (21.5年/55.5坪) |
| 古島駅 | 105万/坪 (14.6年/99.1坪) | 93.8万/坪 (20.8年/120坪) | 229万/坪 (47.2年/198坪) |
| 市立病院前駅 | 143万/坪 (18.0年/49.9坪) | 115万/坪 (23.2年/50.4坪) | 88.6万/坪 (34.5年/64.3坪) |
| 儀保駅 | 98.6万/坪 (33.0年/45.1坪) | 101万/坪 (20.9年/70.7坪) | 73.3万/坪 (35.7年/123坪) |
| 首里駅 | 141万/坪 (8.1年/41.8坪) | 116万/坪 (16.7年/54.1坪) | 105万/坪 (21.2年/118坪) |
| 石嶺駅 | 73.0万/坪 (46.0年/81.7坪) | 93.8万/坪 (66.3年/118坪) | - |
| 経塚駅 | 158万/坪 (12.2年/76.6坪) | 107万/坪 (25.9年/46.4坪) | - |
| 浦添前田駅 | 127万/坪 (27.0年/45.1坪) | 107万/坪 (41.7年/69.6坪) | - |
| てだこ浦西駅 | 139万/坪 (11.9年/43.0坪) | 156万/坪 (36.5年/47.6坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
奥武山公園駅 113.8 万/坪(昨年同期比 +61.3 ％)
奥武山公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +61.3％( +43.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 43.8年から -62.7 ％減)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 56.0 坪から +62.2 ％増)。平均建物面積は 105.0 坪 (昨年 45.4 坪から +131.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 43.8 年 → 2021年 16.3 年、-62.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.0 分 → 2021年 10.6 分、+165.0 ％と大きく増加)
経塚駅 158.3 万/坪(昨年同期比 +48.6 ％)
経塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +48.6％( +51.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.2年(昨年 25.9年から -53.1 ％減)。平均土地面積は 76.6 坪 (昨年 46.4 坪から +65.2 ％増)。平均建物面積は 105.3 坪 (昨年 35.3 坪から +198.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.9 年 → 2021年 12.2 年、-53.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.7 分 → 2021年 9.2 分、+96.4 ％と大きく増加)
小禄駅 77.2 万/坪(昨年同期比 -39.1 ％)
小禄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.2万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -39.1％( -49.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 34.4年から -5.1 ％減)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 56.5 坪から +9.8 ％増)。平均建物面積は 65.0 坪 (昨年 38.3 坪から +69.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.0 分 → 2021年 6.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
おもろまち駅 126.2 万/坪(昨年同期比 -34.7 ％)
おもろまち駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -34.7％( -67.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 3.4年から +708.5 ％増)。平均土地面積は 59.3 坪 (昨年 59.0 坪から +0.5 ％増)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 73.4 坪から -46.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 3.4 年 → 2021年 27.3 年、+708.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 13.4 分、+67.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示