【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR青梅線 (立川駅~奥多摩駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -4.1%( -4.5万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 236 件(1年前(2023年)に比べて -60.5%( -361件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 17.9年から +0.3 %増)。平均土地面積は 51.5 坪 (昨年 53.3 坪から -3.3 %減)。平均建物面積は 36.6 坪 (昨年 39.0 坪から -6.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西立川駅、牛浜駅、奥多摩駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは牛浜駅で昨年に比べ +42.8 %、坪単価は 146 万円/坪となった。
上位 2 駅(牛浜駅、奥多摩駅)は +42.5 %(坪単価 +28.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東中神駅、軍畑駅)は -53.7 %(坪単価 -65.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.8 % → 2024年 13.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.2 % → 2024年 3.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.8 % → 2024年 29.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 % → 2024年 35.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -10.3%( -19.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2023年)に比べて -75.4%( -52件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宮ノ平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.8万円/坪(10.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +19.3%( +5.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR青梅線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
立川駅 | 171万/坪 (19.7年/36.3坪) | 191万/坪 (18.7年/43.8坪) | 165万/坪 (19.4年/35.2坪) |
西立川駅 | 134万/坪 (11.4年/44.6坪) | 106万/坪 (26.3年/38.3坪) | 131万/坪 (15.4年/48.2坪) |
東中神駅 | 56.2万/坪 (33.6年/32.5坪) | 157万/坪 (11.2年/41.1坪) | 150万/坪 (14.9年/45.1坪) |
中神駅 | 158万/坪 (13.8年/38.5坪) | 135万/坪 (11.7年/34.6坪) | 123万/坪 (15.9年/37.1坪) |
昭島駅 | 137万/坪 (14.6年/44.6坪) | 128万/坪 (14.9年/42.6坪) | 124万/坪 (11.6年/40.3坪) |
拝島駅 | 121万/坪 (14.1年/40.9坪) | 127万/坪 (12.6年/43.2坪) | 120万/坪 (14.4年/43.2坪) |
牛浜駅 | 146万/坪 (14.7年/73.5坪) | 102万/坪 (22.2年/41.2坪) | 90.9万/坪 (22.9年/38.9坪) |
福生駅 | 122万/坪 (15.4年/73.2坪) | 106万/坪 (20.0年/49.3坪) | 101万/坪 (16.5年/41.8坪) |
羽村駅 | 101万/坪 (17.1年/49.4坪) | 108万/坪 (20.9年/64.2坪) | 91.4万/坪 (19.3年/49.4坪) |
小作駅 | 97.7万/坪 (19.9年/61.2坪) | 90.9万/坪 (16.2年/58.6坪) | 89.3万/坪 (19.9年/61.9坪) |
河辺駅 | 87.8万/坪 (13.3年/49.0坪) | 88.9万/坪 (12.5年/59.0坪) | 84.4万/坪 (13.9年/48.8坪) |
東青梅駅 | 67.3万/坪 (23.5年/43.8坪) | 72.2万/坪 (21.6年/68.2坪) | 88.6万/坪 (17.3年/54.4坪) |
青梅駅 | 53.5万/坪 (22.2年/40.2坪) | 58.6万/坪 (26.7年/47.3坪) | 66.3万/坪 (24.7年/62.4坪) |
宮ノ平駅 | 34.8万/坪 (30.8年/43.9坪) | 29.2万/坪 (40.7年/39.6坪) | - |
日向和田駅 | 56.8万/坪 (15.0年/42.7坪) | 55.1万/坪 (16.6年/47.6坪) | 89.2万/坪 (11.0年/57.0坪) |
石神前駅 | - | 82.6万/坪 (15.5年/93.8坪) | 25.6万/坪 (57.8年/87.7坪) |
二俣尾駅 | 47.7万/坪 (27.6年/38.2坪) | 40.7万/坪 (37.8年/178坪) | 118万/坪 (33.8年/37.8坪) |
軍畑駅 | 39.7万/坪 (29.0年/37.8坪) | 69.8万/坪 (24.1年/65.3坪) | 39.7万/坪 (29.8年/40.8坪) |
沢井駅 | - | 29.6万/坪 (35.5年/68.1坪) | - |
御嶽駅 | - | 31.2万/坪 (40.4年/123坪) | - |
川井駅 | - | 16.5万/坪 (46.8年/133坪) | - |
古里駅 | - | 10.5万/坪 (46.5年/39.3坪) | - |
鳩ノ巣駅 | - | - | - |
白丸駅 | - | - | - |
奥多摩駅 | 41.4万/坪 (54.7年/153坪) | 29.1万/坪 (34.8年/28.0坪) | 7.9万/坪 (44.0年/82.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
牛浜駅 146.1 万/坪(昨年同期比 +42.8 %)
牛浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +42.8%( +43.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -55.6%( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.7年(昨年 22.2年から -33.7 %減)。平均土地面積は 73.5 坪 (昨年 41.2 坪から +78.6 %増)。平均建物面積は 46.5 坪 (昨年 40.2 坪から +15.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.2 年 → 2024年 14.7 年、-33.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.9 分 → 2024年 7.5 分、-24.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 % → 2024年 37.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 42.9 %)
奥多摩駅 41.4 万/坪(昨年同期比 +42.1 %)
奥多摩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.4万円/坪(12.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +42.1%( +12.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 54.7年(昨年 34.8年から +57.2 %増)。平均土地面積は 152.8 坪 (昨年 28.0 坪から +445.9 %増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 15.1 坪から +200.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 59.5 分 → 2024年 47.0 分、-21.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.8 年 → 2024年 54.7 年、+57.2 %と大きく増加)
東中神駅 56.2 万/坪(昨年同期比 -64.3 %)
東中神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.2万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -64.3%( -101.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -81.8%( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 11.2年から +199.8 %増)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 41.1 坪から -20.9 %減)。平均建物面積は 78.7 坪 (昨年 43.2 坪から +82.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.0 分 → 2024年 5.2 分、-56.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.6 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.2 年 → 2024年 33.6 年、+199.8 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 % → 2024年 50.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 % → 2024年 25.0 %)
軍畑駅 39.7 万/坪(昨年同期比 -43.1 %)
軍畑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.7万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -43.1%( -30.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -91.7%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 24.1年から +20.6 %増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 65.3 坪から -42.1 %減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 30.5 坪から -25.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.1 年 → 2024年 29.0 年、+20.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.2 分 → 2024年 15.0 分、+33.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示