【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR青梅線 (立川駅～奥多摩駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +9.3％( +8.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 138 件(１年前(2021年)に比べて -9.2％( -14件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 14.5年から +16.1 ％増)。平均土地面積は 51.1 坪 (昨年 43.8 坪から +16.5 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 32.8 坪から +19.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。立川駅、東中神駅、中神駅、昭島駅、拝島駅、青梅駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中神駅で昨年に比べ +48.9 ％、坪単価は 129 万円/坪となった。
上位 2 駅(中神駅、東中神駅)は +46.1 ％(坪単価 +46.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(羽村駅、牛浜駅)は -6.8 ％(坪単価 -6.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.2 ％ → 2022年 7.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 ％ → 2022年 1.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 14.5 年 → 2022年 16.9 年、+16.1 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 46.5 ％ → 2022年 36.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.4 ％ → 2022年 13.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった立川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +23.4％( +32.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった青梅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.3万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +24.1％( +10.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて +300.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR青梅線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 立川駅 | 170万/坪 (18.3年/42.0坪) | 138万/坪 (16.6年/46.2坪) | 225万/坪 (14.6年/38.8坪) |
| 西立川駅 | 111万/坪 (45.0年/70.3坪) | 119万/坪 (5.2年/34.8坪) | - |
| 東中神駅 | 167万/坪 (7.2年/50.2坪) | 117万/坪 (10.0年/32.8坪) | 124万/坪 (0.6年/29.0坪) |
| 中神駅 | 129万/坪 (12.5年/37.4坪) | 86.4万/坪 (22.8年/25.9坪) | 105万/坪 (15.3年/32.9坪) |
| 昭島駅 | 119万/坪 (14.5年/46.3坪) | 85.9万/坪 (16.5年/36.7坪) | 120万/坪 (2.8年/50.1坪) |
| 拝島駅 | 114万/坪 (11.4年/35.4坪) | 91.8万/坪 (23.8年/50.4坪) | 95.2万/坪 (14.1年/85.0坪) |
| 牛浜駅 | 93.7万/坪 (12.3年/32.1坪) | 100.0万/坪 (16.3年/37.8坪) | 107万/坪 (11.0年/39.7坪) |
| 福生駅 | 92.2万/坪 (17.6年/45.1坪) | 94.7万/坪 (8.3年/49.2坪) | 69.0万/坪 (15.9年/37.6坪) |
| 羽村駅 | 90.0万/坪 (14.8年/68.8坪) | 97.2万/坪 (9.3年/56.2坪) | 91.5万/坪 (10.2年/45.0坪) |
| 小作駅 | 88.2万/坪 (16.0年/62.3坪) | 84.6万/坪 (8.6年/42.7坪) | 97.9万/坪 (18.4年/89.3坪) |
| 河辺駅 | 84.0万/坪 (13.4年/41.5坪) | 78.7万/坪 (14.9年/38.4坪) | 75.0万/坪 (16.8年/46.6坪) |
| 東青梅駅 | 59.5万/坪 (17.7年/48.4坪) | 52.9万/坪 (28.5年/58.8坪) | 49.1万/坪 (19.4年/40.4坪) |
| 青梅駅 | 53.3万/坪 (42.0年/95.7坪) | 42.9万/坪 (21.0年/49.2坪) | 61.5万/坪 (9.5年/31.8坪) |
| 宮ノ平駅 | - | 90.5万/坪 (12.0年/42.4坪) | 19.7万/坪 (34.0年/62.0坪) |
| 日向和田駅 | - | 62.2万/坪 (0年/58.2坪) | - |
| 石神前駅 | - | - | 85.0万/坪 (0年/60.5坪) |
| 二俣尾駅 | - | - | - |
| 軍畑駅 | - | - | - |
| 沢井駅 | - | - | - |
| 御嶽駅 | - | - | - |
| 川井駅 | - | - | - |
| 古里駅 | - | 47.2万/坪 (56.0年/151坪) | - |
| 鳩ノ巣駅 | - | - | - |
| 白丸駅 | - | - | - |
| 奥多摩駅 | 7.9万/坪 (44.0年/36.3坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中神駅 128.6 万/坪(昨年同期比 +48.9 ％)
中神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(38.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +48.9％( +42.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +25.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 22.8年から -45.1 ％減)。平均土地面積は 37.4 坪 (昨年 25.9 坪から +44.2 ％増)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 22.7 坪から +28.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 22.8 年 → 2022年 12.5 年、-45.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 11.4 分 → 2022年 14.9 分、+31.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 25.0 ％)
東中神駅 166.8 万/坪(昨年同期比 +43.2 ％)
東中神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +43.2％( +50.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.2年(昨年 10.0年から -28.3 ％減)。平均土地面積は 50.2 坪 (昨年 32.8 坪から +53.1 ％増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 30.8 坪から +25.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 10.0 年 → 2022年 7.2 年、-28.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 11.0 分 → 2022年 9.7 分、-12.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 66.7 ％)
羽村駅 90.0 万/坪(昨年同期比 -7.4 ％)
羽村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.0万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -7.4％( -7.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 19 件(１年前(2021年)に比べて +137.5％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 9.3年から +60.2 ％増)。平均土地面積は 68.8 坪 (昨年 56.2 坪から +22.5 ％増)。平均建物面積は 47.3 坪 (昨年 31.8 坪から +48.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 18.1 分 → 2022年 15.7 分、-13.5 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 9.3 年 → 2022年 14.8 年、+60.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 62.5 ％ → 2022年 41.2 ％)
牛浜駅 93.7 万/坪(昨年同期比 -6.3 ％)
牛浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.7万円/坪(28.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -6.3％( -6.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 16.3年から -25.0 ％減)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 37.8 坪から -15.0 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 26.7 坪から +1.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 16.3 年 → 2022年 12.3 年、-25.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 75.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 10.1 分 → 2022年 11.2 分、+10.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示