【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR総武線 (三鷹駅~小岩駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 241万円/坪(72.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +11.2%( +24.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 253 件(1年前(2020年)に比べて +22.2%( +46件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 14.7年から +30.5 %増)。平均土地面積は 40.6 坪 (昨年 36.6 坪から +10.7 %増)。平均建物面積は 45.8 坪 (昨年 47.6 坪から -3.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。西荻窪駅、中野駅、東中野駅、市ケ谷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは浅草橋駅で昨年に比べ +266.1 %、坪単価は 592 万円/坪となった。
上位 2 駅(浅草橋駅、東中野駅)は +158.0 %(坪単価 +271.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(水道橋駅、千駄ケ谷駅)は -39.1 %(坪単価 -171.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.0 % → 2021年 3.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.2 % → 2021年 10.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.7 年 → 2021年 19.1 年、+30.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 19.4 % → 2021年 26.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.2 % → 2021年 15.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浅草橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 592万円/坪(179万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +266.1%( +430.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小岩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -18.0%( -28.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 38 件(1年前(2020年)に比べて +18.8%( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
JR総武線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三鷹駅 | 236万/坪 (19.3年/53.8坪) | 236万/坪 (12.6年/39.6坪) | 201万/坪 (11.4年/50.2坪) |
吉祥寺駅 | 231万/坪 (21.7年/48.7坪) | 268万/坪 (15.6年/35.3坪) | 364万/坪 (23.3年/45.7坪) |
西荻窪駅 | 298万/坪 (16.8年/40.0坪) | 247万/坪 (8.9年/27.9坪) | 218万/坪 (17.7年/39.9坪) |
荻窪駅 | 286万/坪 (14.0年/33.6坪) | 265万/坪 (8.1年/31.6坪) | 237万/坪 (16.8年/47.5坪) |
阿佐ケ谷駅 | 246万/坪 (12.1年/29.7坪) | 256万/坪 (6.1年/25.5坪) | 245万/坪 (19.0年/39.6坪) |
高円寺駅 | 263万/坪 (10.4年/30.1坪) | 246万/坪 (19.4年/32.2坪) | 187万/坪 (19.1年/38.0坪) |
中野駅 | 264万/坪 (15.5年/30.9坪) | 194万/坪 (19.2年/55.0坪) | 314万/坪 (17.8年/51.4坪) |
東中野駅 | 337万/坪 (24.3年/52.1坪) | 225万/坪 (20.8年/38.6坪) | 170万/坪 (15.6年/31.5坪) |
大久保駅 | 225万/坪 (18.8年/45.4坪) | 216万/坪 (17.3年/38.6坪) | 216万/坪 (51.8年/51.4坪) |
新宿駅 | 2,548万/坪 (39.3年/20.4坪) | - | 182万/坪 (47.0年/43.9坪) |
代々木駅 | - | - | 293万/坪 (35.8年/141坪) |
千駄ケ谷駅 | 264万/坪 (36.8年/54.5坪) | 407万/坪 (23.3年/21.2坪) | - |
信濃町駅 | - | 347万/坪 (9.8年/10.6坪) | - |
四ツ谷駅 | 351万/坪 (12.8年/16.6坪) | 491万/坪 (41.8年/79.4坪) | 354万/坪 (-0.25年/16.6坪) |
市ケ谷駅 | 260万/坪 (32.8年/30.3坪) | 198万/坪 (45.8年/56.0坪) | 347万/坪 (32.3年/31.3坪) |
飯田橋駅 | - | - | 396万/坪 (10.8年/21.2坪) |
水道橋駅 | 263万/坪 (21.8年/37.8坪) | 463万/坪 (55.8年/12.1坪) | 214万/坪 (48.8年/43.9坪) |
御茶ノ水駅 | - | 145万/坪 (45.8年/28.7坪) | 474万/坪 (44.3年/25.0坪) |
秋葉原駅 | - | 250万/坪 (44.3年/29.5坪) | - |
浅草橋駅 | 592万/坪 (54.8年/43.9坪) | 162万/坪 (36.6年/33.3坪) | 262万/坪 (25.5年/37.2坪) |
両国駅 | 202万/坪 (22.8年/14.1坪) | 235万/坪 (25.3年/44.6坪) | 229万/坪 (27.5年/33.1坪) |
錦糸町駅 | 173万/坪 (38.4年/59.3坪) | 239万/坪 (22.4年/138坪) | 147万/坪 (36.3年/104坪) |
亀戸駅 | 172万/坪 (19.0年/34.4坪) | 151万/坪 (15.5年/43.6坪) | 160万/坪 (30.2年/22.3坪) |
平井駅 | 150万/坪 (17.9年/23.3坪) | 173万/坪 (6.3年/27.1坪) | 170万/坪 (15.1年/53.1坪) |
新小岩駅 | 132万/坪 (21.3年/25.4坪) | 158万/坪 (14.8年/35.4坪) | 126万/坪 (17.0年/23.2坪) |
小岩駅 | 132万/坪 (17.7年/50.5坪) | 161万/坪 (7.5年/30.3坪) | 122万/坪 (22.5年/32.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
浅草橋駅 592.4 万/坪(昨年同期比 +266.1 %)
浅草橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 592万円/坪(179万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +266.1%( +430.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 54.8年(昨年 36.6年から +49.8 %増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 33.3 坪から +31.8 %増)。平均建物面積は 148.2 坪 (昨年 144.6 坪から +2.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 36.6 年 → 2021年 54.8 年、+49.8 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 % → 2021年 100.0 %)
東中野駅 336.9 万/坪(昨年同期比 +49.8 %)
東中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 337万円/坪(102万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +49.8%( +112.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +30.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 20.8年から +16.9 %増)。平均土地面積は 52.1 坪 (昨年 38.6 坪から +35.1 %増)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 28.5 坪から +52.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 16.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 % → 2021年 30.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 20.8 年 → 2021年 24.3 年、+16.9 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 8.3 %)
水道橋駅 262.9 万/坪(昨年同期比 -43.2 %)
水道橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 263万円/坪(79.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -43.2%( -199.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 55.8年から -61.0 %減)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 12.1 坪から +212.5 %増)。平均建物面積は 128.6 坪 (昨年 16.6 坪から +672.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 55.8 年 → 2021年 21.8 年、-61.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 4.0 分 → 2021年 2.0 分、-50.0 %と大きく減少)
千駄ケ谷駅 264.5 万/坪(昨年同期比 -35.0 %)
千駄ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 264万円/坪(80.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -35.0%( -142.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 23.3年から +58.1 %増)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 21.2 坪から +157.1 %増)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 35.5 坪から +112.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 23.3 年 → 2021年 36.8 年、+58.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 10.0 分、+25.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示