【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR湘南新宿ライン (赤羽駅～西大井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 364万円/坪(110万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +6.3％( +21.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 84 件(１年前(2023年)に比べて -46.2％( -72件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 23.7年から -0.0 ％減)。平均土地面積は 38.6 坪 (昨年 35.7 坪から +7.9 ％増)。平均建物面積は 72.5 坪 (昨年 71.6 坪から +1.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。恵比寿駅、大崎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは恵比寿駅で昨年に比べ +52.6 ％、坪単価は 653 万円/坪となった。
上位 2 駅(恵比寿駅、大崎駅)は +37.0 ％(坪単価 +142.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新宿駅、赤羽駅)は -28.7 ％(坪単価 -134.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.2 ％ → 2024年 22.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 ％ → 2024年 24.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.2 ％ → 2024年 30.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.9 ％ → 2024年 11.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 721万円/坪(218万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.6％( +107.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -10.0％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった赤羽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.6％( -64.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR湘南新宿ライン | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 赤羽駅 | 187万/坪 (24.7年/24.3坪) | 251万/坪 (22.3年/33.4坪) | 194万/坪 (25.5年/42.2坪) |
| 池袋駅 | 275万/坪 (25.9年/68.2坪) | 304万/坪 (26.3年/27.9坪) | 285万/坪 (25.5年/38.5坪) |
| 新宿駅 | 438万/坪 (36.2年/39.3坪) | 643万/坪 (35.4年/49.2坪) | 598万/坪 (35.4年/31.5坪) |
| 渋谷駅 | 721万/坪 (21.3年/52.9坪) | 613万/坪 (20.2年/47.6坪) | 1,560万/坪 (31.7年/85.0坪) |
| 恵比寿駅 | 653万/坪 (17.9年/41.3坪) | 428万/坪 (24.7年/54.5坪) | 548万/坪 (26.7年/50.2坪) |
| 大崎駅 | 340万/坪 (13.2年/22.1坪) | 280万/坪 (21.7年/26.6坪) | 306万/坪 (29.6年/36.2坪) |
| 西大井駅 | 225万/坪 (27.7年/23.4坪) | 273万/坪 (20.4年/27.2坪) | 232万/坪 (19.9年/36.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
恵比寿駅 653.1 万/坪(昨年同期比 +52.6 ％)
恵比寿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 653万円/坪(198万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +52.6％( +225.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -41.7％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 24.7年から -27.5 ％減)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 54.5 坪から -24.3 ％減)。平均建物面積は 117.7 坪 (昨年 129.9 坪から -9.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.7 年 → 2024年 17.9 年、-27.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 21.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.8 分 → 2024年 11.6 分、+18.4 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 14.3 ％)
大崎駅 339.9 万/坪(昨年同期比 +21.4 ％)
大崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 340万円/坪(103万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +21.4％( +59.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -72.2％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 21.7年から -39.4 ％減)。平均土地面積は 22.1 坪 (昨年 26.6 坪から -16.8 ％減)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 33.9 坪から +0.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 21.7 年 → 2024年 13.2 年、-39.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 ％ → 2024年 40.0 ％)
新宿駅 438.4 万/坪(昨年同期比 -31.8 ％)
新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 438万円/坪(133万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -31.8％( -204.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.2年(昨年 35.4年から +2.2 ％増)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 49.2 坪から -20.1 ％減)。平均建物面積は 109.7 坪 (昨年 154.6 坪から -29.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 50.0 ％)
赤羽駅 187.0 万/坪(昨年同期比 -25.6 ％)
赤羽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 187万円/坪(56.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.6％( -64.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 22.3年から +10.9 ％増)。平均土地面積は 24.3 坪 (昨年 33.4 坪から -27.4 ％減)。平均建物面積は 38.9 坪 (昨年 56.6 坪から -31.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.7 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 22.3 年 → 2024年 24.7 年、+10.9 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 10.0 分 → 2024年 11.3 分、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 38.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 5.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示